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2009.07.23(Thu)

衆議院議員選挙について 

  衆院選のことを書いてくれと以前にコメント欄で求められたことがあったので、簡単に書いておきます。といっても、結論がほとんど見えているのですが・・・。

  8月30日に行われる衆院選は、民主党が大勝します。

  別に、民主党の政策がよろしいからでも、民主党の候補者の人柄がすぐれているからでもありません。自民党の政治がおかしいと思ったときに、今の衆議院選挙の仕組みでは民主党以外その受け皿になる勢力がいないということにされているからです。
  東京都議選のあたりから、「自民に逆風」「政権交代」ということがしきりにメディアで言われるようになりました。本当に逆風が吹いているのは間違いありませんが、マスコミがそれを後ろから暴風にまで加速させている雰囲気がします。ちょうど、2005年の郵政選挙の時と同じ構図です。
  今回は、「刺客vs造反組」というマンガチックな対決構図こそありませんが、それと似たようなものがあります。「自民の大物議員の当落」「長老議員の当選如何」といった記事が、タブロイドや週刊誌などではかなりの頻度で出ています。獲物が造反議員から自民党の実力者に変わっただけなのではないかと思えます。
  確かに、塩崎元官房長官や山崎拓元副総裁など、落選すべき議員もいることは確かですが、私がそういうことをブログで訴えるときは、彼らがいかなる理由で国会議員としてふさわしくないかをきちんと説明しています。しかし、今のマスコミの風潮は、ただただ血祭りに上げる人間を捜して、国民のガス抜きに利用しようとしているだけです。正直、感心しません。
  そして、そういう流れに乗って出来た政党は、やはり小泉自民党の二の舞になるのではないか、と懸念すらしています。

  民主党の改選議席がどのくらいになるかですが、さすがに単独の圧倒的多数(320議席)は無理でしょう。公明党を味方に付けていた自民党とはそのへんが違います。多くて300議席行くか行かないかといったところです。
  大差が付くのは小選挙区よりむしろ比例代表の方です。前回の衆院選では公明・自民で過半数を取っていましたが、その前の参院選ではすでに地方でかなりの比例票を落としていました。そして、2007年の参院選ではご存じのようにボロ負け(48議席中公明・自民で21議席)ですから、今回はおそらく野党だけで6割超は行くのではないでしょうか。そうなると、郵政選挙の逆で、比例名簿に載った民主党候補がことごとく当選していくことになります。
  それでも、さすがに公明党を敵に回している以上、3分の2を確保するのは無理でしょう。

  そして、民主党がかりに大勝すると、こういうおかしなことがどんどん出てくることになります。

民主公約「子ども手当」…夫婦だけ世帯、負担増も
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20090719-OYT8T00293.htm

 民主党が次期衆院選の政権公約(マニフェスト)で掲げる「子ども手当」の制度の詳細が、明らかになった。子ども1人当たり月額2万6000円を支給する手当の財源として配偶者控除などを見直す。

 子どものいない夫婦2人の世帯では、負担増となるケースもあるが、少子化対策のため国民に理解を求めるとしている。

 「子ども手当」は民主党の目玉政策で、支給対象となる子どもは0歳から中学卒業まで。現行の児童手当とは異なり、親の所得制限は設けない。生まれた順番に関係なく、1人当たり月額2万6000円を支給する。政権獲得後、2010~11年度は半額の月1万3000円にとどめ、12年度から完全実施する。

 完全実施には年間5兆3000億円の財源が必要で、予算全体の組み替えに加え、所得税の扶養控除や配偶者控除を見直すことで確保するとしている。

 所得控除の見直しに伴い、「65歳未満で子どもがおらず、配偶者が無職の場合」は負担増となり、年収500万円なら年間約3万8000円の新たな負担が生じる。

 ただ、年金受給世帯は、配偶者控除を廃止しても、公的年金等控除の拡大や老年者控除(65歳以上)の復活により、差し引きで負担は軽減されるとしている。


  皮肉ですが、民主党も政権を担う政党らしくなってきたと言えます。なぜなら、この国の最高権力者はアメリカ留学組を中心に緊縮財政を強力に推進する「財務省」だということをよく知っているからです。彼らに逆わずして、何が「官僚主導からの脱却」なのかと、失笑を禁じ得ません。
  こうなると、農家への戸別所得補償なども、本当に実行するのか怪しいと言わざるを得ません。当然のことながら、マクロ経済を改善するような財政支出なども行わないでしょう。
  このブログを民主党「支持」などと評する人が時々いますが、私は公明・自民政権を倒すために利用すべきだと考えているだけであり、鳩山由紀夫や岡田克也のような代物に政治をやってもらいたいと思っているわけではありません。小沢一郎を応援していたのも、彼が裁判員制度に反対し、農家に戸別所得補償をすると言っていたからに過ぎません。
  前原や野田佳彦といった松下政経塾出身の一派や岡田のような、カイカク第一の新自由主義者が多数いるという点で、民主党は小泉以降の自民党と大差はないのだと思います。

  そうなると、このブログにおける今回の選挙の焦点は、

  「民主党にいかに大勝させないか」

  に尽きることになります。
  自民党が安倍政権の強行採決連発に見られる暴力的な政権運営をしたのは、衆院選の大勝があったからこそでした。同じことを民主党がやり出さないとも限りません。
  人間を作るのは、立場です。小選挙区制導入に大反対していた小泉純一郎が、首相になった途端に小選挙区制を改めるつもりはないと言い出したのがその好例です。そして、その後彼がやったのは、ご存じの通り日本を血まみれにする構造カイカクと、魔女狩りにも似た小泉劇場選挙でした。
  だから、政権交代をするにしても、民主党をあまりにも調子づかせるような真似はしてはいけません。自民党への意趣返しはもう終わりました。次は、暴君を生まないことに気持ちを向けなければなりません。
  具体的には、以下のような方針で投票すればいいと思います。

1.比例は、国民新党・社民党・共産党に入れる

  第一の選択肢は国民新党でしょう。日本経済の破壊を食い止めるには、一時的に財政出動などマクロ経済政策を採る必要がありますが、それをはっきりと打ち出しているのは国民新党だけだからです。
  社民党は「左翼をバカに見せるピエロ」ですが、児童ポルノの単純所持規制に反対しています。共産党は民主党の小沢元代表の辞任前後に検察の尻馬に乗るような反権力政党にあるまじき真似をしていました。しかし、それでも民主党がバカ勝ちするよりはましです。

2.小選挙区は、公明・自民以外の政党に入れる

  国民新党や社民党、無所属の議員がいればそこに入れるのがベストでしょう。共産党に入れても死票になるだけなので無駄です。さもなくば、民主党に入れるしかありません。政権が変わらなければ、もっとひどいことになるのは間違いないからです。
  ただし、以下の議員には入れない方がいいでしょう。

安住淳(宮城5区) 枝野幸男(埼玉5区)
渡辺周(静岡6区) 細野豪志(静岡5区)
古川元久(愛知2区) 田島一成(滋賀2区)
前原誠司(京都2区) 泉健太(京都3区)
山井和則(京都6区) 長安豊(大阪19区)
津村啓介(岡山2区) 仙谷由人(徳島1区)
神風英男(埼玉4区) 小宮山洋子(東京6区)
笠浩史(神奈川9区) 北神圭朗(京都4区)
高井美穂(徳島2区) 小川淳也(香川1区)


  言わずと知れた「自由民主党・民主党支部」前原一派の面々です。私の予想では、高井を除いた全員が当選すると思っていますが、それでも何もしないよりはマシでしょう。
  また、絶対に投票すべきでない自民党候補も挙げておきます。

森喜朗(石川2区)  伊藤公介(東京23区) 中川秀直(広島4区)
衛藤征士郎(大分2区)  町村信孝(北海道5区) 杉浦正健(愛知12区) 
長勢甚遠(6回、富山1区)  中山成彬(宮崎1区?)  細田博之(島根1区)
宮路和明(鹿児島3区)  安倍晋三(山口4区)  小野晋也(愛媛3区)
小池百合子(東京10区)  塩谷立(静岡8区)  大野松茂(埼玉9区)
嘉数知賢(沖縄3区)  木村太郎(青森4区)  下村博文(東京11区)
高市早苗(奈良2区)  谷畑孝(大阪14区)  山本拓(福井2区)  石崎岳(北海道3区)
高木毅(福井3区)  谷本龍哉(和歌山1区)  馳浩(石川1区)  
松島みどり(東京14区)  松野博一(千葉3区) 三ッ林隆志(埼玉14区)  
山本明彦(愛知15区)  吉野正芳(福島5区)  赤池誠章(山梨1区)
奥野信亮(奈良3区)  柴山昌彦(埼玉8区) 鈴木淳司(知7区)
谷川弥一(長崎3区)  中山泰秀(大阪4区)  尾身幸次(群馬1区)
西村明宏(宮城3区)  西村康稔(兵庫9区) 萩生田光一(2回、東京24区)
早川忠孝(埼玉4区)  宮下一郎(長野5区)  新井悦二(埼玉11区)
稲田朋美(福井1区) 大塚拓 (埼玉9区) 岡部英明(茨城5区)
小川友一(東京21区)  越智隆雄(東京6区) 亀岡偉民(福島1区)
北村茂男(石川3区)  木挽司(1回、兵庫6区)  関芳弘(兵庫3区)
杉田元司(愛知14区)  高鳥修一(新潟6区)  土井亨(宮城1区)
中根一幸(埼玉6区)  松本文明(東京7区)

  はい、言わずと知れた売国派閥・町村派(清和政策研究会)です。自民党が奈落の底に落ちるとしても、清和会が中心になれば民主党を上回る構造カイカクを打ち出してくることになるでしょう。そんなのが再び政権を取ったら、今度こそ日本は終わりです。また、自民党でなくても、小泉を後見人にして、橋下徹や東国原英夫を頭に掲げたカイカク派新党を結成すれば、マスコミを一気に引きつけることもできます。
  自民党と言うより、清和会とそれに従った山崎派に死んでもらう選挙にしなければ意味がないのです。
  赤字で書いたところは、国民新党の議員がいるところです(奈良2区の滝実は民主党だが、もとは国民新党のメンバー)。ここで自民党の得票を減らせれば、カイカクを唱えない第三の勢力が台頭しやすくなります。該当選挙区の方がいたら、是非国民新党の候補に投票をお願いいたします。
  
  この話題に関しては、おおかたの結論がすでに見えているので、この記事くらいにしておきます。次は、神戸に行った時の記事を書きたいと思います。

  最後に、衆議院選挙の際には「最高裁裁判官の国民審査」も行われます。最高裁事務局時代に裁判員制度を立案し、同制度の導入に大きく貢献した「竹崎博充(たけざきひろのぶ)」も審査の対象になっています。 裁判官や検察の責任逃れのために、自分の思想信条や生活を犠牲にしたくないという方は、国民審査用紙の「竹崎博充」の欄に×印を付けましょう。

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2009.05.11(Mon)

今後の政局と、私たちの生活について 

小沢・民主党代表が辞任を表明
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090511-OYT1T00695.htm

  もういちいち文章を引用する必要もないでしょう。そういうことです。
  私は、この件についてほとんど言及をしていませんでしたが、多分この一件が効いているのかなと思いました。

小沢民主代表:政権獲得すれば裁判員制度見直しの意向(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/09/senkyo60/msg/433.html

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080816k0000m010121000c.html (リンク切れ)

 民主党の小沢一郎代表は15日、来年5月から実施される裁判員制度について、「日本の風土になじまない」との判断から、民主党が政権を獲得すれば、制度のあり方そのものを見直すべきだとの意向を固めた。共産、社民両党は実施延期を求めており、民主党は当面、秋の臨時国会で延期を軸に野党共闘を進めるが、「見直し」に廃止の可能性も含めるとなれば、民主党内の反発も予想される。

 同制度は刑事裁判に一般の人が参加するものだが、数日間仕事を休む必要があることや、守秘義務などの負担が重い。小沢氏は13日に鳩山由紀夫幹事長と会談した際、抜本的に見直す必要性を示唆し、「政権を取ってから(対応を)考える」と述べたという。

 今年初めの最高裁の意識調査では、同制度について「義務なら参加せざるを得ない」44.8%、「義務でも参加したくない」37・6%と、消極的な国民意識が明らかになっている。党内では「国民が不安なら先延ばしを考えないといけないかもしれない」(幹部)との意見が出ていた。

 次期衆院選のマニフェストへの盛り込みも検討される見通しだが、制度の根拠となる裁判員法は、04年に民主党も含む全会一致で成立した。党内には「制度を前提に党の司法政策を組み立てている。それをやり直すとなったら無責任と取られかねない」(若手議員)との懸念があり、党内の意見調整に手間取る可能性もある。

 共産、社民両党も制度自体には今も賛成しており、「実施のための環境が整っていない」として延期を求める立場。制度自体に懐疑的な小沢氏とは温度差があり、野党共闘実現にもハードルがありそうだ。


  この一件が、法務省や検察官に火を付けたのではないかと睨んでいます。まあ、多分どこかから指示を受けて取り組んでいたのでしょうが、法務官僚達が何年もかけて練り上げてきた制度なわけです。それを、国会議員という「選挙で選ばれたに過ぎない」人びとに覆されるわけですから、彼らとしたらたまらないと思っていたに違いありません。
  また、検察に不意打ち的な捜査を仕掛けられた時も、民主党の幹部達は「検察制度のあり方を見直す」と公言していました。司法試験を勝ち抜き、任官試験に受かった人一倍プライドの高い人びとが、自分の過ちなど認めるはずがありません。そこを読んで行動できなかったのかな、という気がします。

  では、このブログなりの今後の政局予想をしておきましょう。

  民主党の新代表は岡田克也になるでしょう。断っておきますが、この人は下手な自民党議員よりずっと先鋭的なカイカク主義者です。父親がジャスコの会長なのですから、グローバリスト企業にとって有利になる制度(たとえば労働者派遣制度)の見直しはまず期待できません。
  自民党も自民党でアレなわけですから、このまま行くと今年9月以降はどちらが政権を取ろうと「カイカク合戦」になることはまず間違いないでしょう。私が一つ前の記事で唱えたような、農地法の見直しは行われません。
  まさに、最悪の事態に陥るわけです。

  ただし、麻生政権はもう「ありえない」でしょう。理由は、以下の通りです。

設備投資 「企業の生命線」重荷に 成長分野への配分カギ
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090505ddm008020010000c.html

 毎日新聞の景気アンケートで、「08年度比で09年度の設備投資を減らす」との回答は4割に上り、前回(昨年末)調査からほぼ倍増した。削減幅も旭硝子(58%減)▽デンソー(50%減)▽東芝(42%減)--と最近では例のない大きさだ。世界不況の直撃を受けて業績が悪化、製造業の生命線とも言うべき設備投資計画の抜本的な見直しに着手している企業が多い。

 自動車業界も同様で、景気が仮に回復しても需要は元に戻らない「7割経済」を覚悟せざるを得ない状況に、設備投資の選別を進めている。「生産450万台体制」を目指してきたホンダは、08年度の世界販売が前年度比10%減の351万台に落ち込んだことを受け「09年度は生産増強投資はすべてカット」(近藤広一副社長)として、設備投資額を前年度実績から2091億円減らす。08年世界販売首位のトヨタ自動車も「700万台でも利益を出せる体質」(渡辺捷昭社長)に転換するため、09年度は環境技術など成長分野を除いて、設備投資を1000億円単位で圧縮する計画だ。

 単なる設備投資削減だけでなく、より効率的な投資に振り替える動きもある。パナソニックは兵庫県内の薄型パネル事業への投資額を1350億円減らす一方、総投資額1000億円のリチウムイオン電池工場(大阪市)新設は1月から着工するなど「成長への仕込みは怠らない」(大坪文雄社長)方針だ。

 各企業は未曽有の不況の中で生き残るために、なりふり構わず投資圧縮と資金確保に走る。だが、知恵を使い、資金を効率よく成長分野に振り向けられた企業こそが、いち早く不況のトンネルを抜け出すことになりそうだ。


>知恵を使い、資金を効率よく成長分野に振り向けられた企業こそが、いち早く
>不況のトンネルを抜け出すことになりそうだ。

  総需要が減少している局面で競争を激化させても、さらなるデフレを招くだけでろくなことはないのですが、ここは新聞記者さんの低レベルな妄想なので無視するか笑うかしましょう。
  ただ、事実の指摘には意味があります。この記事で分かることは、今年の大企業による設備投資が大幅に減るということです。設備投資が減るということは、それによって作り出される需要(仕事の受注)や雇用も減るということです。
  この影響が早くて夏休みくらい、おそくても9月の中間決算で、出てくるでしょうから、自民党が勝とうが勝つまいが、麻生内閣は不況激化の責任をおっかぶせられて退陣することになるでしょう。

  で、またまた自民党総裁選が行われるわけですが、おそらく候補は与謝野馨小池百合子です。前者は消費税大増税推進派、後者は小泉カイカクの正当な継承者ということで、どちらを選んでも国民生活はよくなる要素はありません。
  その二人のうちのどちらかが、岡田や、その後に出てくる前原誠司と「どれだけ無駄を削れるか」「次に血祭りに上げる公務員は誰か」「どの利益団体を潰そうか」という不毛なカイカク論議を続けるわけです。まあ、小泉純一郎のロボットでない与謝野馨の方がごくわずかだけマシかもしれませんが、在任中に消費税の税率が倍になってはマシもクソもありません。

  残念ながら、これが現実です。

  もっとも、なんとかできないことはありません。ある条件があれば、少なくとも日本がメチャクチャになるような事態は多少なりとも先延ばしにできます。それは、

  「民主党が議席を延ばし、僅差で自民党・公明党に競り勝つ」 

  ことです。
 
  自民党と公明党は同じ政党としてカウントして構わないでしょうが、このコンビは郵政選挙以来何か積極的にプラスを積み重ねたわけではありません。マスコミの盛り上げた通りに投票する有権者の多い東京や神奈川以外の選挙区では苦戦するでしょう。なにより、麻生首相にはもう就任当初のような訴求力がありません。
  この「僅差で」というところが重要です。せいぜい10議席程度くらいがいいでしょう。
  その結果、両党の執行部が、少数派の意向を汲んで行かざるを得ないという状況が生まれます。こうなれば、民主党内に残った旧自由党のグループや、党外で協力関係にあった国民新党などが、政治運営に意見をしやすくなります。
  文句を言うだけの役割なら、このさい社民党でも構いません。軽蔑にすら値しないエセ左翼政党だろうと、使えるものは全て使えばいいのです。とにかく少しでも妙な法案が出てきたら、委員会質疑や議院運営委員会で紛糾するような展開を作れればなんでも構いません。
  要するに、わけのわからない法案がスイスイ通って、国民生活がメチャクチャになったり、水源林や農地や公営企業体を外資に収奪されたりしなければ何でもいいのです。

  そういう状態が長く続けば、必ず財界や外資の突き上げで「町村派」や「小泉チルドレン」が動き始めます。「もうアメリカやオーストラリアは持たないし、中国もいつ倒れてもおかしくない。早く俺たちがフリーハンドで動ける仕組みを作れ」という要求です。もうお分かりでしょう、この時こそ「小泉新党」の結成の時です。
  いっそのこと、純一郎はもう表に出なくてもいいでしょう。「小泉新党」というのはあくまでたとえで、グローバリゼーションを過激に進めるなら誰がやってもいいわけです。私は、橋下徹(大阪府知事)や東国原英雄(宮崎県知事)辺りがリーダーになるかもしれないと思っています。

  この勢力が大勝したらどうなるでしょうか。簡単です。日本は間違いなく終わりに向かい始めるでしょう。アメリカのような貧富の差が極大化した国になり、生活に必要な水資源や農地は全てグローバリスト企業に握られ、公共部門はことごとくミンエーカされて、そこで回っていた需要がそっくりそのまま金融資本や株主の懐に消えていくことになります。
 
  このような時が、いつか必ずやってきます。大事なのは、その時まで、いかに時間稼ぎができるかです。
  私がそれほど悲観をしていないのは、いくつかの要因があって「小泉新党」の後押しをするグローバリストたちの力が急激にしぼんでいく可能性が高いからです。

  その一つが、「石油減耗」です。

  ●こちらの記事●こちらの記事で書きましたが、要するに石油産出量のピークは過ぎており、今後使用できる石油の量は、減ることはあっても増えることはないということです。
  飛行機の利用は間違いなく減り、タンカーやコンテナ船は運用ができなくなります。そうなれば、グローバリストが利益の源にしているグローバル貿易は成り立たなくなります。チリで養殖したエビも、チュウゴク産の冷凍食品も、もう日本に入ってこなくなるわけです。
  もちろん、これは現在我々が享受している物質文明の終わりや、食糧危機という危険も意味していますが、ここではあえてそのことを置いておきます。私の考えを知りたい方は、「生活」カテゴリの記事などを参照して下さい。

  そして、それよりも早く訪れる可能性が高いのが、「中国の崩壊」です。

  グローバリストにとって、独裁政権が人権を無視した政治体制を敷き、購買力平価が先進国より相当低く、大きな人口によって巨大な需要を生み出す中国は、最高のパートナーです。1990年代以降、金融資本や商社、それにウォルマートのような大規模小売店が正解中で猖獗を極めてきたのも、全ては中国のおかげだったといっても過言ではありません。
  しかし、中国は水資源の枯渇や凄まじい環境破壊によっていつ倒れてもおかしくない状態にあり、グローバリストがいくら使い倒そうと思っていても、勝手にバタッと倒れてしまう可能性が高いのです。
そうなれば、願ったりかなったりでしょう。
  今の中国共産党のような守銭奴丸出しの政権が滅ぶことは、おそらく中国の庶民にとっても喜ばしいことではないかとさえ思います。

  ともかくも、今後はみなさん(大金持ちや、勝ち組企業の経営者や、自民党町村派の議員とコネのある人以外の人びと)の生活がよくなるということはほとんど考えられません。用心するに越したことはありません。まず、自転車や車で行くのを歩きにしたり、エレベーターを待つ前に階段を登ったりして、身体を丈夫にしておきましょう。エアコンをなるべく使わないなどして、我慢できる体質を身につけていくようにすることも良い方法です。
  農業で自活できる方は、是非やれる範囲からやってみてください。そうすれば、突然仕事がなくなっても飢えて死ぬことはなくなります。
  私も努力して、早くみなさんに石油減耗後の暮らしを支えるような知恵や手段を提供できるようになりたいと思っています。今はちょっと忙しいのですが、具体的な活動もこちらのブログで紹介していきたいと思っています。そのときはどうぞよろしく。

(追伸)  
コメントの返信は少しずつ進めて参ります。今しばらくお待ち下さい。

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2008.08.29(Fri)

【衆院決戦】前哨戦が始まったようです 

民主・渡辺秀央氏ら3氏が離党、無所属2氏と新党結成へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080828-OYT1T00467.htm?from=navr
--------以下引用--------
 民主党の渡辺秀央参院議員(元郵政相)は28日午前、民主党を離党し、新党を結成する意向を明らかにした。

 渡辺氏によると、ほかに民主党の大江康弘、姫井由美子両参院議員と、無所属の荒井広幸、松下新平両参院議員が参加を検討しており、計5人となる。29日午後に記者会見して正式表明する予定で、渡辺、大江、姫井3氏は28日中に民主党に離党届を提出する方向だ。無投票3選が確実となっている小沢代表への反発を理由に挙げており、党には大きな打撃となる。与野党が逆転している参院では、議席数の差が縮まることになる。

 渡辺、大江、荒井氏は比例、姫井氏は岡山選挙区、松下氏は宮崎選挙区の選出だ。新党の代表には渡辺氏が就任する予定だという。

 渡辺氏は「小沢氏が参院を政局の場にしているのはおかしい。今の参院は閉塞(へいそく)感ばかりだ。新党は投票行動で党議拘束をかけず、法案ごとに個人の判断を優先する」と語り、小沢代表の党運営への不満が新党結成の理由だと説明した。

 新党に参院議員5人が参加すれば、政党助成法などの政党構成要件は満たす。ただ、国会内の活動単位である会派を新たに結成するには、現在所属する会派の承諾が必要となる。民主党執行部は当面、渡辺氏らの会派離脱を認めないと見られる。平田健二参院幹事長は28日昼、国会内で記者団に、「渡辺氏らの行動は織り込み済みだ。離党届の扱いは執行部で協議したい」と述べた。

 渡辺、大江氏は先の通常国会で、道路整備費財源特例法改正案の参院本会議の採決で党方針に反して賛成票を投じ、渡辺博史・一橋大教授を日銀副総裁に起用する案に対しても、党方針に反して賛成するなど、造反するケースが目立っていた。民主党関係者の一人は28日、「『自民党幹部が渡辺氏や大江氏に新党結成を促している』という情報は以前からあったが、これほど早いとは思わなかった」と語った。

 参院の勢力は現在、定数242に対し、自民、公明両党が105人、民主党と国民新党などの統一会派は120人となっている。渡辺氏らの新党が与党側と同調する場合、与野党の勢力は現在より拮抗(きっこう)することになる。
--------引用以上--------

  これをもって「小泉新党結成の前触れ」と決めるのは早合点でしょうが、警戒が必要です。
  衆議院の比例代表選出と異なり、参議院は離党しても議席を失うことがありません。しかも、世間の耳目は衆議院解散に向いています。「敵」は絶妙のタイミングで仕掛けてきたと言えそうです。後に続く人間が出てくる可能性は十分にあります。
  ここから先は、「アメとムチ」のせめぎ合いになることでしょう。「アメ」は、民主党が政権に就いた場合の政権内のポストや利権の配分です(断っておくが、このブログは利権そのものを悪だと見なす立場ではない)。「ムチ」とは、3年後もしくは6年後の選挙で公認を得られないことです。
  おそらく、離党した連中は、たとえ自民党や、「小泉新党」に移ったとしても、公認を得て当選することは難しい人びとでしょう。地元の反応も冷ややかです。

「背信行為だ」「やっぱり」民主離党議員の地元の反応
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080828/stt0808282151010-n1.htm
--------以下引用--------
 「背信行為だ」「やっぱりか」-。参院岡山選挙区選出の姫井由美子議員らが28日、民主党を離党し新党を結成したことを受けて、地元には波紋が広がった。

 この日、岡山県連は定例常任幹事会で今回の対応について協議。出席した同党衆院議員、津村啓介県連代表は「今回の姫井議員の行動は自民党政権の延命に力を貸すものであり、政権交代に期待して選挙で1票を投じた有権者に対する背信行為だ」と厳しく批判。

 さらに、「公認を決めた県連の責任者として、有権者に多大なご心配をおかけしていることに心からおわびしたい」と述べた。

 姫井議員は昨年7月の参院選で前自民党参院幹事長の片山虎之助氏を破って初当選。ただ、当選後は複数の週刊誌に金銭トラブルや私生活の記事が相次いで掲載され、県連は厳重注意処分を出していた。

 一方、民主党比例選出の大江康弘議員の地元、和歌山県連の関係者は「今までの行動をみていればやっぱりか、という印象」と大きな驚きはなかった。

 大江議員は、合併で自由党から民主党へ入った当初は県連の相談にもよく応じていたが、最近では距離を置いていた。道路特定財源の暫定税率廃止に反対を表明して以降は地元との対立は決定的になったという。

 〆木(しめき)佳明県連幹事長は「有権者に対する裏切り行為だ」と強調。自民党県連の下川俊樹幹事長は「こうなる可能性はあった。大江氏から相談があれば、話を聴いていきたい」と話した。
--------引用以上--------

  渡辺は自由党と民主党の合併の際、資産整理から外されたことをきっかけに「反・小沢」に転じた人間であり、「小物」です。姫井も話題先行の新人議員に過ぎません。和歌山県の大江が多少和歌山で比例の票をおみやげとして持ってこられる程度で、マスコミが騒ぐほどのものではないという感があります。
  そもそも、このご時世に、いまだに「カイカク」という言葉を政党名につけているという、その一事だけで、アホの集まりだということは容易に察しが付きます(笑)。

  むしろ、こういう離脱をスキャンダルであるかのごとく書き立て、「民主党はバラバラで政権運営能力のない政党」という印象をPRするために挙げたアドバルーンだという気がします。
  ちなみに、民主党がバラバラだというのは、「当の本人」が認めています(笑)。

小沢氏、麻生氏のナチス発言に「民主党はナチスと正反対。バラバラと言われてる」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080805/stt0808052249013-n1.htm
--------以下引用--------
 民主党の小沢一郎代表は5日、民放ラジオ番組に出演し、自民党の麻生太郎幹事長が暗に民主党をナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)にたとえたことに対し「民主党はまあ、ナチスどころか正反対だ。いつもバラバラだとか何とか言われてるくらいだ。非常に民主的な、それこそ名前の通りの党なので、どういう趣旨で言ったのかちょっと理解できませんね」と、日ごろ浴びている民主党評を逆手にとってやんわり反論した。

 小沢氏はこの中で「(民主党は)国会審議は、国民生活に必要なことはちゃんとやっている。政府が提案したもの全部が通らなければおかしいなんて変な話だ」とも述べた。

     (中略)

 当事者の麻生幹事長は5日の記者会見で「民主党をナチスに例えたわけではない。参院で審議が行われない状況はいかがなものかということの例に出して言った」と釈明している。
--------引用以上--------

  昔の自民党は、●角福戦争などと言われるほど派閥間の考え方が対立することがありました。その最大公約数が「選挙で勝つ」ということであり、そのためには「国民生活を向上させる」ことがもっとも早道だったわけです。
  それは、製造業が世界中に輸出して稼いだ利益を法人税という形で回収し、それを地方に分配するとい仕組みを通じて行われました。そうです。今、カイカク派だとか大新聞(たとえば、●かの有名な憲法9条マニアや似非インテリ御用達のあそこ)が必死になって叩いている「バラマキ」というやつです。
  おそらく、小沢氏はそういう政党を実現しようと、あえて左向きの政治家たちを巻き込んだ民主党を作ってきたのではないかと思える節があります。
  その手法には多少首を傾げる面はあるものの、自分のイエスマンや、権力におもねる卑屈な女性議員をはべらせていい気になっているどこかの誰かよりも、小沢氏の方が確実に「大人」ではあります。

  もっとも、そんな小沢氏も、決して余裕で構えていていいというものではありません。

  あと6人引き抜かれたら、参議院での優位を失うことは間違いないからです。当面、警戒すべきなのは、以下の参議院議員たちでしょう。

 鈴木寛(東京都)
 牧山弘恵(神奈川県)
 藤本祐司(静岡県)
  大塚耕平(愛知県)
 徳永久志(滋賀県)
 松井孝治(京都府)
 福山哲郎(京都府)
 中村哲治(奈良県)
 中谷智司(徳島県)
 大久保勉(福岡県)


  はい、京都府選出の議員が二人いることからもお分かりだと思いますが、民主党で一番●古賀誠さんに似ていると噂の、前原誠司クンの仲間たち(凌雲会)の参議院議員です。
  まあ、よくもこれだけ集めたものです。松下政経塾、財務官僚、アメリカ帰り・・・そのまま小泉チルドレンにいてもおかしくないメンツばかりで、改めて調べた私もビックリしました。さすが、「自民党・民主党支部長」前原クソのお眼鏡にかなう人たちは違います。
  今の彼らは、「小沢政権」に加わるか、それとも若きリーダー・前原クソが神のごとく慕っている小泉純一郎さんと合流しようか、悶々としていることでしょう。彼らの多くが労働組合の票を頼みに当選しているので、大手を振って小泉新党に合流するのははばかられるからです。
  一番ありうる展開は、失言を繰り返して●身内からダメ出しをくらう無能な前原クンを見限って、所属議員が離脱することです。
  お馬鹿な前原クソと、さんざん小沢氏批判をしている枝野幸男(衆院)は、もうどのみち干されることは確定なので、小泉新党行きは間違いないとしても、他の議員は巻き添えを食いたくないと思っているはずです。
  まあ、とりあえず衆院選まではおとなしくしているというところでしょうか。今、凌雲会が新党結成などやらかしたら、前原クンは落選確実ですからねぇ(笑)。

  しかし・・・見てみたいなあ、前原クンの自爆(笑)。

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