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2011.01.01(Sat)

【新年早々】 連合は消費税増税に賛成するそうです 【がっかり】 

  あけましておめでとうございます。

  年号が変わった途端、不愉快を通り越して笑える記事を見つけたので、ご紹介しておきます。

「消費増税受け入れねば」連合会長が年頭所感
http://www.asahi.com/business/update/1231/TKY201012310174.html

 連合の古賀伸明会長は2011年の年頭所感として、「福祉をきちんとするためには我々も負担をしていく。消費増税は受け入れていかなければならない」と述べ、政府が進める社会保障と税制の一体改革で、消費税の引き上げは避けられないとの考えを示した。

 古賀会長は、「税収の倍以上の予算を組むような姿が続くのはどうなのか。税と社会保障の一体改革を早く国民に提示して、負担と給付のあり方を議論する必要がある」と指摘。「我々も低負担で高福祉を求めない」と強調した。

 一方、厳しさが続く若年層の就労問題では、「働くことを通じて社会に参画していく実感や、支え合いながら目標に向かって努力するという価値観が醸成されない日本になるのを危惧する」と語った。


  ご存じでない方がもしかしたらいらっしゃるかもしれないので一言説明しておくと、連合というのは日本最大の労働組合です。正確に言うと、労働組合の上部団体ですが、いずれにしろ労働者よりの団体であるということは間違いありません。

>「働くことを通じて社会に参画していく実感や、支え合いながら目標に向かって努力するという価値観が醸成されない日本になるのを危惧する」

  「もうすでにそうなってるよ」と失笑したくなる箇所ですね。現場どころか国民生活の実態すら知らない労働貴族様の対岸の火事っぷりの見事さに感心してしまいますが、それよりも、やはりすごいのは以下の二箇所。

>消費増税は受け入れていかなければならない

>「我々も低負担で高福祉を求めない」と強調した。

  もう一つ記事を参照いただきましょう。

消費税引き上げ議論を、経団連会長と同友会代表幹事-年頭所感で表明
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=a55OpybSU4SU

日本経団連の米倉弘昌会長(住友化学会長)と経済同友会の桜井正光代表幹事(リコー会長)は1日の年頭所感で、日本の経済成長と財政改革のために消費税の引き上げ議論が必要だと強調した。

米倉会長は、強い経済・財政・社会保障実現のために「消費税率上げを含めた税・財政・社会保障制度の一体改革断行で国民の将来不安を払しょくする必要がある」と述べた。

桜井代表幹事は、人口構造が変わる中で所得課税により働き手が負担を多く負う制度は限界になりつつあるとして「幅広い世代が薄く負担する仕組み、消費税上げ議論は避けて通ることはできない」と語った。

米倉氏と桜井氏はまた、経済成長への取り組みと同時に農業改革の必要性も示した。桜井氏は、日本の農業の問題点は低い生産性や担い手不足、多額の補助金にあり、こうした問題を解決することが必要とした。


  なんともまぁ、すごい時代になったものです。労働組合のトップが、経営者と同じことを言うようになったのですから。経団連などの経営者団体と、連合のような労組は裏で結託していると思った方が間違いがないでしょう。

  そもそも、私は労働組合というものに対して非常にその役割を疑問視してきた人間です。

  なぜかというと、彼らは労働者の保護という本分をほとんど顧みてこなかったからです。労働組合のホームページ(たとえば●ここ)とか●ここや機関誌を見ると、なぜか「イラク戦争反対」だとか「普天間基地反対」だとか、おおよそ労働基本権と関係がなさそうな事柄に対する政治的なアピールが出てきます。労働者の生活が大事だというなら、消費増税反対だとか、TPP(環太平洋経済パートナーシップ)反対だとか、そういうところに資源を投下した方がいいと思うのですが、暇があるとすぐ平和運動に走ってしまうところが多いようです。
  彼らとしては、労働者の生存を一番脅かすのは戦争、だという理屈で動いているようですが、そういう活動が何か具体的に実を結んだという話をとんと聴きません。それどころか、比較的若い年代の人に「労働組合というのはただの左翼の集まりではないのか」という思いを抱かせて、加入率を低迷させるのに一役買っているのではないかという気すらします。
  連合の代表が消費税増税に賛成したから、労働組合の組合員がみんなそういう意志を持っているということはないのでしょうが、代表が経団連と示し合わせたように年頭にこのような宣言をすることに対して、明確に反対の意思表示をする組合員がどれだけいるのでしょうか。
  もし、地方組織などから何の異論も出てこないとしたら、もう労働組合は生活者の利益を擁護する役割を放棄したと見て構わないと思います。

  まあ、こういうことを言うと、批判だとか反論とかが大好きな労組の方々に文句を言われるかもしれませんね。いわく、

  「日本の財政が大変なのは間違いないし、少子高齢化も進行している。だから、消費税を増税して福祉の財源にするのは仕方がないのではないか?」

  これに対して、私だったら、よく新聞やニュースをご覧になって勉強なさってますね、と、敬意を表しながら次のように逆に質問するでしょう。

・1997年に税率を2%上げた時、経済成長率が実質でもマイナスになり、所得税が落ち込んだが、消費税でその税収の目減りをカバーできるのか

・消費税増税と法人税減税が必ずワンセットになっているが、なぜ後者には反対しないのか 

・消費税は一般財源になるので、福祉の財源に使われる保証は全くないのではないか

・そもそも、労働組合がなぜ大衆課税である消費税の増税に賛成するのか


  特に、一番最後の点は重要です。
  「日本の将来や少子高齢化の現状を考えたらしょうがないじゃないか」と言うのなら、私も労働組合のみなさんに是非とも申し上げたい。

  会社の将来やデフレ、グローバル化の現状を考えたら、労働者の賃金引き下げや待遇悪化もしょうがないじゃないか。

  この論理と、消費税増税を仕方ないと受け入れる論理と、一体どこにどう違いがあるんでしょうか。
  結局、識者やマスコミの言うことを鵜呑みにして、なんとなく経営者(支配者)有利のフォーマットでものを考えるクセがついてしまっているということでしょう。情けないことです。
  この分で行くと、来年辺りには、連合の会長が「合理的な経営のためには労働者の権利を多少制限することもやむを得ない」だとか、「法人税を引き下げないと日本から企業が出て行ってしまう」だとか、「移民を受け入れないと社会の活力が失われる」だとか、訳の分からないことを言い出すんじゃないでしょうか。
  ただ、私としてはむしろそうなってほしいと思っているところもあります。別に、笑いの種にするわけではなくて、「労働組合は労働者の権利を守ってくれる団体だ」という、変な幻想を完全に人びとの中から消し去ってほしいからです。
  そうすれば、もう連合みたいな上部団体に頼らずに、自分たちの手で労働者団体を作ろうという機運が盛り上がってくるような気もします。その中には、マスコミの言っていることは基本的に正しいという、上の世代にありがちな認識を持たない自由なものの考え方の人びとも相当数混ざっているはずです。今はインターネットという、記者や編集者の解釈ぬきで情報を伝達できる媒体もあるわけですから、
  まあ、●ユニオンショップ協定のある組合は難しいのでしょうが、それなら一応大元の組合に所属して、別にもう一つ団体に参加すればいいのです。面倒くさいかもしれませんが、新しいことをやるというのはそういうことでしょうし、別に初めの活動場所はツイッターでもミクシーでも構わないのです。
  そのような「自律的な」労働者に対して、統制権を振りかざして活動を妨害してきたら、もう本当に労組というのはDV夫と変わらない存在です。今後新たに基盤を拡大することはないでしょう。
  
  さんざん労働組合をけなしてしまいましたが、●大阪生コン闘争のような画期的な運動も中にはあります。この運動が良かったのは、「個別会社・各協同組合に春闘ストライキ圧力をかける事によって、彼らをせっぱ詰まらせ、その背後にいる・生コン関連産業を不当に支配搾取している大企業(ゼネコンやセメントメーカー)に立ち向かわせ、賃上げと業界建て直し・大倒産回避の原資(生コン価格1立米1万8000円への適正化値上など)を引き出させる」(リンク先より引用)という、明確な経済的目標設定があったことです。
  もはや形骸化している春闘や、惰性でやっているとしか思えないメーデーなどとは比べものにならないほど有意義な運動だったと評価できます。

  これからの労働者に必要なのは、労組が言うことだからと盲目的に平和運動や消費税増税賛成に走ってしまうことではなく、この生コン闘争のような有益な活動を見極めて主体的に参加していく意識でしょう。
  連合の会長さん自ら「私は経団連と歩調を合わせまーす」と言って親離れを勧めてくれているのですから、是非この機会に、今の世の中で労働力を切り売りすることの意味も含めて、いろいろ考えてみるといいんじゃないでしょうか。

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Comment

●あけましておめでとうございます。

 皆さん、今晩は。国道134号鎌倉です。
 新年あけましておめでとうございます。

 ろろさん、お久しぶりです。ウェブログの事実上の再開、おめでとうございます。

>> 「日本の財政が大変なのは間違いないし、少子高齢化も進行している。だから、消費税を増税して福祉の財源にするのは仕方がないのではないか?」
>これに対して、私だったら、よく新聞やニュースをご覧になって勉強なさってますね、と、敬意を表しながら次のように逆に質問するでしょう。

 私も、ろろさんと全く同じ考えです。
 消費税増税に賛成する人達は、消費税の増税分がそのまま全体の税収増加分になると思っているようです。これだけ甘い考えもないでしょう。
 消費税の増税を主張する連中は、消費税の増税→可処分所得の減少→国内消費の減退→収益の悪化→所得の減少→所得税・法人税の税収の、消費税増税分を上回る減少ということは全く考えていないようです。

>もう、経団連などの経営者団体と、連合のような労組は裏で結託していると思った方が間違いがないでしょう。

 民間労組は既に経営者団体と裏で結託しているといってもいいでしょうね。
 昨年の参議院議員選挙で私鉄総連も民主党支持に回り、社民党を支援している大手民間単産がなくなったのは、財界・労組の結託を象徴している出来事かもしれません。

 最後に、ろろさんは神奈川県に転居なさったのでしょうか? 

 今年もよろしゅうお願いいたします。
国道134号鎌倉 | 2011年01月01日(土) 20:07 | URL | コメント編集

●>>国道134号鎌倉さん

どうも。今年も又よろしくお願いいたします。

>ろろさんは神奈川県に転居なさったのでしょうか?

いいえ。住まいは東京ですが、活動している地域が神奈川県西部だということです。近代経済システム的に見れば東部より格段に落ちますが、実に素晴らしい場所がさたくさんあるエリアですね。
ろろ | 2011年01月01日(土) 23:51 | URL | コメント編集

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