2017年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月
--.--.--(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2009.12.13(Sun)

もう景気は良くならない(1) 

  お久しぶりです、みなさん。お元気でしょうか。
  私は元気ですが、正直なところブログどころではないという状態が続いています。
  理由はただ単に時間的余裕がないということもありますが、もう一つはネット上での言論活動というものに、正直なところどれだけ実効性があるのかかなり懐疑的になっているという点があります。
  
  もっとも、多くの方に私の考えを知っていただき、次の行動への刺激にしていただく場はここしかないと思っているので、今後とも細々と記事をあげていきたいと思います。どうか、よろしくお願いいたします。

  さて、とはいってもあまり余裕のない中なので、私が参加しているSNSの中で、ケータイを使って書いた記事を転載してみたいと思います。内容は悪くないと思います。一つの記事が短いかわりに、上げる回数を多くしていきます。

      ----------------

近頃、政府がやっと日本経済がデフレだと認めた(●こちらを参照)。8月の段階で内閣府が45兆円の需給ギャップがあると宣言していたのだから、何を今さら、という気がしないでもない。

デフレは言うまでもなく、供給過剰状態であり、物価は長期的に見ると下落傾向になる。家計の購買力が低下し、それに合わせるために企業がコストをカットして合理化を図ると、人件費等が引き下げられてさらに購買力が低下する。

このような状況を克服する方法は一つしかない。総需要を拡大することである。

総需要とは、ある国民経済における購買力の合計である。景気が良いというのは、総需要が拡大していることであり、それ以外の定義は不可能である。

誤解されることが多いのだが、デフレは個人の努力では克服できない。競争が活発になれば技術革新や新たなサービスが生まれ、経済が活性化するなどというのは大嘘である。総需要を超える購買力は存在しない。個人の努力によってその個人が多くのカネや売り上げを獲得したとしても、その富は総需要の枠内で他所から奪ってきたものに過ぎない。

さすがに競争原理一辺倒ではまずいと気付いているのか、「競争力や努力は総需要を拡大させるためにこそ必要だ」と主張する者もいる。優れた技術や新しいサービスがあって初めて貿易黒字を稼ぐことができ、それを国内に還元できるのだというのが彼らの言いたいことである。

確かに、この理屈は一応納得の行くものである。外部から富が流入して初めて、総需要が大きくなるからである。

しかし、そういった主張が妥当だと認められる必要条件がある。その条件とは、外部から流入した富や利益が、国内で経済循環に乗ることである。

総需要というのはただ存在するだけではなく、社会の中に放たれてこそ初めて購買力になるのである。経済とは結局のところ、なんらかの形で活動力を交換することである。交換されるためには、その利益や富が人の手に渡り、それがまた別の人のもとに渡る(そのとき財やサービスと交換される)ような条件が必要である。誰かが貯めておくだけでは、その購買力は「死んでいる」のである。

だから、競争力を強化して外部から富を獲得することが(少なくとも自国民に対して)正当なものと認められるには、獲得したものを循環に乗せる仕組みが必要だということになる。

しかし、この仕組みが今の日本では全く機能していないのである。

★人気blogランキングへ←クリックして応援よろしくお願いします。

スポンサーサイト
EDIT  |  22:40 |  経済とグローバリゼーション  | TB(0)  | CM(16) | Top↑

Comment

●おげんきですか

“強い国際企業”を抱える日本とドイツが「デフレ不況」に陥る経済論理
http://sun.ap.teacup.com/souun/377.html
http://sun.ap.teacup.com/souun/378.html

三輪さんも書かれてましたが、「デフレ」について、世間では正確に知られていないようです。
デフレは政治が有効にコントロールしない限り抜け出すことは出来ません。
一時的な景気変動と思っているのかどうか、政府も逆噴射ぎみの大臣を抱えていることもあり、どうなることか。
顧問の榊原氏などは理解しているはずなのですがどうしているのか?
亀井大臣の焦りが伝わってくる今日この頃ですね。
早雲 | 2009年12月14日(月) 02:05 | URL | コメント編集

通りすがりの者です。
失礼します。
ちょっと疑問に思ったことがあるので,質問させてください。

>競争が活発になれば技術革新や新たなサービスが生まれ、経済が活性化するなどというのは大嘘である。総需要を超える購買力は存在しない。個人の努力によってその個人が多くのカネや売り上げを獲得したとしても、その富は総需要の枠内で他所から奪ってきたものに過ぎない。
さすがに競争原理一辺倒ではまずいと気付いているのか、「競争力や努力は総需要を拡大させるためにこそ必要だ」と主張する者もいる。優れた技術や新しいサービスがあって初めて貿易黒字を稼ぐことができ、それを国内に還元できるのだというのが彼らの言いたいことである。


「競争力や努力は総需要を拡大させるためにこそ必要だ」と主張する方々の言いたいことは,本当に「優れた技術や新しいサービスがあって初めて貿易黒字を稼ぐことができ、それを国内に還元できる」ということだけですか?彼らは貿易のなされない国(閉鎖経済の国)では,競争力や努力は総需要の拡大に寄与しないと考えている,とお思いですか?
通りすがり | 2009年12月15日(火) 20:29 | URL | コメント編集

●ご質問の件

>貿易のなされない国(閉鎖経済の国)では,競争力や努力は総需要の拡大に寄与しない

そもそも現代において完全な閉鎖型である国民経済を想定することに意味があるかどうか疑わしいですが、その通りです。総需要は、他所からの富や利益があって初めて拡大するからです。

そういう社会でも、技術の進歩や新たなサービスが「不便をなくしたり生活の役に立ったりする」ことはあるでしょうが、それは経済循環とは関係がありません。

なお、私はグローバリズムの文脈で競争力うんぬんを論じるのに興味はない人間なので、本文で取り上げたような考えをする方々の個々の認識については存じ上げません。
ろろ | 2009年12月15日(火) 22:58 | URL | コメント編集

ご丁寧にありがとうございます。

では,またご質問なのですが,例えば,会社が技術開発をして爆発的に人気のある商品を発明した場合に,売上が急激に増えると思うのですが,このような技術革新でも総需要は増えたとはいわないということでしょうか?
もし増えないということでしたら,その賞品の売上が増加した分だけまるまる別の財の消費が減少するということになりますが,そのように考えるのはなぜですか?
通りすがり | 2009年12月15日(火) 23:34 | URL | コメント編集

●回答です

>会社が技術開発をして爆発的に人気のある商品を発明した場合に,売上が急激に増えると思うのですが,このような技術革新でも総需要は増えたとはいわないということでしょうか?

ご指摘のような現象をもって総需要が増えたとは言いません。本文の方で定義していますが、

>総需要とは、ある国民経済における購買力の合計である

だからです。

たとえば、10年前に比べて、家計に占める「通信費」の割合はかなり増えています。携帯電話とインターネットの普及によるものです。その一方で、服飾費や遊興娯楽費は減少しています。

枠が決まっているのですから、その中で何がどっちに行くかというだけの話です。普段生活していると、ミクロな視点しか持つことができないので、個別の企業が大きく売り上げを伸ばすと、「景気が良い」ように見えます。

では、マクドナルドやユニクロが過去最高益を上げている今も景気がよいのか、そうきかれたら、誰もがそうではないと答えるでしょう。それと同じです。

次のご質問です。

>その賞品の売上が増加した分だけまるまる別の財の消費が減少するということになりますが,そのように考えるのはなぜですか?

これも同じです。総需要というのは、その国の経済がものを買うことができるカネの合計額なのですから、その枠内で誰が分け前を取るか、そういう話しかないということです。

なお、実需と仮需の話をし出すとよけいに訳が分からない上に、本質的な理解には不要なので省きます。
ろろ | 2009年12月16日(水) 02:18 | URL | コメント編集

再びご回答ありがとうございます。
真意を伝えられなかったようなので,もう一度質問させていただくのですが,

>。総需要というのは、その国の経済がものを買うことができるカネの合計額なのですから、その枠内で誰が分け前を取るか、そういう話しかないということです。

というのがなぜなのか説明していただけますか?
ここがろろさんのご主張の肝ですけど,少なくとも近代経済学の大方の立場とは異なる見解で目新しいご主張ですので,その点についての理論的な説明をぜひお伺いしたいです。
通りすがり | 2009年12月16日(水) 21:18 | URL | コメント編集

●私を試してますか?(笑)

>近代経済学の大方の立場とは異なる見解

私はあいにく経済「学」については素人もいいところでして、この「大方の立場」というものを知りません。ご教示いただけますか?

・ある国民経済の中で
・全ての経済主体が
・財やサービスを入手するために支出可能な金額の合計(ローンは含めずに考える)

が総需要であって、その金額を超える支出は不可能です。

購買力の合計を超える財やサービスの取得がどうやって行われるのか、方法はあるのかもしれませんが、私は存じ上げません。

>理論的な説明

を知りたければ、ご自分で経済学の教科書でもお読みください。こういう認識も成り立ちうるのでは、ということを書いているだけで、別に正当性なんて気にしちゃいません。

たかがブログですし、見たことも会ったこともない方々との議論なんて興味ないんで。ごめんなさいね。
ろろ | 2009年12月16日(水) 22:00 | URL | コメント編集

お気を害したら申し訳ありません。
ろろさんのおっしゃることは,時間軸を固定したモデル(静学モデル)では成り立つかもしれないご見解だとは思いますが,時間軸まで加味した動学モデルでは成り立たないのではないかと思い,質問させていただきました。
議論をするつもりはなく,ご質問をさせていただいたつもりです。
ご容赦ください。
通りすがり | 2009年12月16日(水) 22:13 | URL | コメント編集

通りすがりさま、

>時間軸まで加味した動学モデルでは成り立たないのではないかと思い

なぜそのように感じたのか理由をお聞かせ下さい。(どのように考えられたか興味があります)

ろろ さんのモデルでの総需要とは、ほぼ100%がサラリーマンの現代では各人が供給活動に直接または間接(サービス業など)に参加して得た賃金の総額を指していると思います。

これ以外に貯蓄の切り崩しなどもあるでしょうが、取捨しても論旨にさほど影響は無いでしょう。

政府部門の支出も元は各人の賃金を分与されたものです。
早雲 | 2009年12月18日(金) 23:40 | URL | コメント編集

>早雲さん

ここでわたしがご説明するのも場違いだと思いますし,私は専門が経済学ではなく,修士レベル程度のマクロ経済学の理解しかありません(専門は法律です)ので,きちんとしたご説明ができるとも思っておりませんから,ご自分でご検討ください。
「現代マクロ経済学講義」という本はご存じですか?
基礎的な微分方程式と線形代数,学部上級~M1レベルのマクロ経済学の理解があれば読めると思うので,この本をご参考になさってください。
動学的一般均衡モデルをきちんと説明した,唯一の邦書だと思います。

このレベルの本を読まれたうえでのご質問でしたら,たのしい議論ができると思いますので,別の場所ででも喜んで議論させていただきます。
たのしみにしております。
(なお,法律についてでしたら,私はプロですので,そちらの議論も喜んでさせていただきます。)
通りすがり | 2009年12月19日(土) 01:30 | URL | コメント編集

New ISLMモデルでデフレをどのように説明できるのか、政策に反映できるのか私には解りません。現代マクロ経済学が政策決定のツールにならないのはモデリングに対する考察が欠けているからではないですか?
早雲 | 2009年12月19日(土) 02:01 | URL | コメント編集

どのように説明できるか解らないというのはどういうことでしょう?

少なくとも,私が挙げた本では,New IS-LMモデルは(科学的に正確に)実証分析されているので,どう説明できるか解らないとおっしゃるのであればどの点が誤りなのかを具体的に摘示していただけますか?

政策への反映は,まさにNewIS-LMモデルの3つの式係数を具体的に算出することで,外生的なインパクトによる動学的変化を確率的にかなり正確に予測できるのですから,肯定的に捉えてよいのではないですか?政策決定のツールにならないとおっしゃるのであれば,このモデルおよび実証分析のどこが間違えているのか,お教えください。
通りすがり | 2009年12月19日(土) 02:44 | URL | コメント編集

●すみませんが

>>通りすがり氏

素晴らしい知識や見識をお持ちのようですが、管理人には何のことやらさっぱりで、もはやまともな回答は不可能です。ご自分のブログか何かでおやりになって下さい。

お笑い番組じゃないんですから、解ってない素人いじってるエネルギーが無駄ですよ。その労力をアカデミックな世界に投資した方がご自身のためになるんじゃないでしょうか。

てゆうかこちらも読むのや返事するのにそれなりに労力割いてますので、その点ご配慮ください。
ろろ | 2009年12月19日(土) 11:12 | URL | コメント編集

●>>早雲さん

そういうわけで、この話は一旦おしまいにさせてください。せっかく書きこんでいただいたのに、申し訳ありません。
ろろ | 2009年12月19日(土) 11:30 | URL | コメント編集

>ろろさん

私も別のところで議論することを提案したのですが,早雲さんに乗っていただけなかったので,ついこちらに書き込みをしてしまいました。
ご迷惑をおかけしてすみません。
通りすがり | 2009年12月19日(土) 16:27 | URL | コメント編集

●失礼しました

動学的一般均衡モデルは金融政策分析に用いられる手法です。勿論このNEW_IS/LMモデルが前提としている条件が真の経済構造を表している訳ではなく適応の限界と問題点も当然あります。さらに、金融政策分析TOOLですから、金融政策では解決できない現象には無力(無用)のTOOLです。
デフレは金融政策では解決できない現象と考えているのでどのような思考で動学的一般均衡モデルを引き合いに出したか興味を持ちましたがこの件はこれでお終いにします。ろろ さんご迷惑お掛けしました。
早雲 | 2009年12月19日(土) 20:24 | URL | コメント編集

コメントを投稿する


管理者だけに表示

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。