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2009.09.16(Wed)

あまり期待しすぎない方がいいと思う 

亀井・国民新党代表:郵政・金融担当相内定 郵政全面見直しへ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090916ddm002010117000c.html

 郵政民営化を「弱肉強食の小泉構造改革の象徴」と批判してきた国民新党の亀井静香代表が、郵政問題担当相に内定したことで、新政権発足後、民営化見直しの動きがただちに本格化しそうだ。

 亀井氏は15日の会見で、日本郵政の西川善文社長について「続けるのは不可能だろう。辞めてもらうのは当然。自ら判断してほしい」と述べ、自発的な辞職を促した。民主党の鳩山由紀夫代表も同様の発言をしており、西川氏が自ら退かなかった場合、日本郵政の株を100%保有する政府側が臨時株主総会の招集を請求、取締役解任に踏み切る可能性がある。

 民主、社民、国民新の連立与党は、日本郵政グループ株売却を凍結する法案の早期成立で合意している。具体的な民営化見直し策はこれからまとめるが、亀井氏は「利用者にとっていい形にする」と強調。郵便局網やサービス水準の維持を最優先させ、西川社長が進めてきた不採算事業の縮小や資産売却などのリストラ路線は転換する考えを示した。

 亀井氏が金融担当相を兼務したことも見直し論議に大きな影響を与えることになる。日本郵政はこれまで17年度の株式上場を前提に、収益力の強化とコスト削減を急いでいた。しかし亀井氏が完全民営化阻止に動くと「金融機関同士の公平な競争環境作り」「官による民業圧迫を防ぐ」との金融相としての責務と矛盾する。民間金融機関からの反発も避けられそうにない。


  当ブログは、ネット右翼だった時代(笑)も含めて、郵政民営化には反対してきたので、亀井静香氏が郵政問題担当大臣に就任したことは大いに歓迎します。
  気の早い向きは、「これで竹中や小泉がお縄になる日も近い」などと言っているようですが、正直私はあまり期待をしていません。
  理由は、以下の通りです。

1.マスコミが民営化批判を封殺する体制を敷いている

  郵政民営化見直しは、民主・国民・社民の三党が野党だった頃から合意している事項ですが、それを肯定的に評価しているメディアは全くありません。
  それもそのはずで、小泉政権が郵政民営化を進めた時、メディアも一緒になって

「民営化すると業務の効率がよくなる」
(ただ人員削減しただけ、年賀状などの遅配はむしろ増えている)

「財政投融資に郵貯のカネが行かなくなる」
(2001年にすでに財投の原資でなくなっているので完全なデマ)」

「民間企業の設備投資にカネが回る」
(民営化してから一度もそんな事態は生じていない)

  などと、バラ色の未来を喧伝してきたのですから、いまさらそれを見直せば、自分の間違いを認めたことになるからです。 
  冤罪報道すら謝罪をしない連中が、政治的キャンペーンの嘘を認めるわけなどありません。
  その証拠に、引用記事でも早速、

>民間金融機関からの反発も避けられそうにない。

  という一言を入れて、亀井大臣が民間企業を痛めつけるかのような印象を与えています。これが産経や日経になれば、もっと露骨に叩いてくるでしょう。今後、心ない「亀井バッシング」が連発されるかと思うと、気の毒です。

2.日本国の利害関係人達が郵政の完全民営化を望んでいる

  1.の、マスコミによる小泉ミンエーカ翼賛体制の原動力となっているのがこれです。
  利害関係人というのは、「外資」「経団連企業」のことです。
  外資が郵政民営化をなぜ望むのか、以下の引用記事を読めばすぐに分かります。

「郵政民営化で、得するのは誰なのか?」-ウォールストリートジャーナル紙8月26日の概訳-
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=454

郵政民営化で、得するのは誰なのか?

–もし、民営化計画が審議通過すれば、約3兆ドルの金融資産が再分配されるだろう。–

日本のマンモス郵貯システムの民営化までには、多くの政治的障害があるが、三兆ドルの資産の内のいくらが外債に再配分されるか、その可能性について、すでに、アナリストが計算している。

日本の郵貯は、郵便だけではない。

1.9兆ドルの資産を持つ郵便貯金業務は、もし、単独で、分割されれば、日本一大きな銀行となる。

また、簡保業務は、1.1兆ドルの資産を持ち、シティグループのアナリストたちによれば、もし、貯金業務と簡保業務とが、民営化されれば、これらのファンドのかなりの部分が、他のマーケットに流れ込むであろうと予測している。

日本の郵貯の資産分配を、民間部門のそれと比較すると、もし、民営化が実現すると、シティグループの試算では、米国債、ユーロ債、日本株、外国株が、「勝ち組」になるという。

「負け組」になるのは、これまで日本のソブリン債(国債・政府保証債)を日本の郵貯が選好してきたことで利益を得ていた日本債券市場であろうとされる。

ロンドンの ING Financial Markets のエコノミストのRob Carnell氏によれば、日本の郵貯の貯金・簡保部門は、これまで、日本の国債を187兆円(1.7兆ドル)を保持しており、これは、現在の発行済み国債の四分の一を占めるという。

一方、これら日本の郵貯の貯金・簡保部門は、外国証券に対しては、たった、8.5兆円しか投資していない。

10年もの日本国債のイールド(利回り)は、1.5パーセント未満であり、10年もの米国債のイールドが、4.17パーセントであるのと対照的であるところから、なぜ、郵貯・簡保の新たな所有者が、よりいい見返りを得るために、他を見回すのかを、推測するのは困難ではない。

シティグループは、郵貯民営化による運用資産の所有者の変更によって、1.375兆ドルが、それまでの日本の債券運用から引き上げられるものとみており、これには、日本国債、地方債、社債が含まれると同時に、民営化後の運営体は、ビジネス先をあらゆる方面にシフトさせ、より有利な投資先や顧客先を探すであろうとしている。

アナリストの見積もりによると、1270億ドルは、米国債に行き、640億ドルは、ヨーロッパの確定利付き債に行き、そして、桁外れに、5210億ドルは、日本の普通株に行くと見ている。

これらは、非常に大きな数字であるが、配分のシフトは、10年間に渡って行われるので、金融市場に与えるインパクトは、緩慢なものとなるであろう。

検討中の案によれば、郵貯の民営化は、郵便システムを、郵便、窓口サービス、郵便貯金、簡易保険の四つの業務に分割するもので、2007年までは、スタートしない。

貯金・保険部門は、2017年までは、完全民営化されないであろう。

INGのCarnell氏のいうに、「これは、マーケットの心理の背後にある、もろもろの要因のひとつである。」とは言うが、近い将来において、巨大な放流を見せることが確実な、何者でもない。


  「~になるという」「~と予測するのは困難ではない」「~であろうとしている」という口調で書かれている部分は、全て「小泉政権にそういう風にしてもらわなければ困る」という意味です。
  要するに、日本国民が預けた金を、オバマ政権終了の頃には紙屑になるであろう米国債などのドル建て金融商品に突っ込みたいわけです。
  もちろん、日本郵政の社長に、西川というゴールドマン・サックスと関係の深い人物が就任したのも、そういうものが背景になっています。

  では、「経団連企業」についてはどうかというと、以下のような動きを加速させるためです。

イオン、農業参入を発表 農地リース、千葉に新会社
http://blog113.fc2.com/control.php?mode=editor&process=new

 イオンは22日、農業に参入すると正式に発表した。全額出資の子会社が茨城県牛久市から農地を借りて、9月からキャベツや小松菜などの生産を始める。収穫した野菜は傘下のスーパー「ジャスコ」などで割安なプライベートブランド(PB=自主企画)商品として販売する。

 子会社のイオンアグリ創造(千葉市、藤井滋生社長)を10日付で設立した。資本金は5000万円。企業が自治体から農地を借りる「農地リース方式」を使い牛久市から2.6ヘクタールの土地を借りる。初年度は野菜約300トンの収穫を計画しており、千葉県や茨城県のジャスコ15店で売る。三年後に農地を15ヘクタールに拡大する。

 今後も直接農地を借りる形式で全国に直営の農場を広げる。すでに北海道や九州、埼玉県や栃木県でも準備を進めており、全国でPB野菜を販売できる体制を整える。


  安いチュウゴク産の売れ行きがどうしても伸びないので、高く売れる国産として作ろうということなのでしょう。
  もちろん、チュウゴク産に比べれば割高ですが、さらにデフレが進み、チュウゴク人労働者を「輸入」できるようになれば問題ありません。自民党の中川秀直元幹事長が、移民を1000万人導入しようと言っていたのは、そういう文脈の上にあります。
  そのような大企業によう工業化された農業にとって必須なのは「農地の大規模化」です。そのためには、農村部の生活が便利であっては困るわけです。過疎化がドンドン進み、金融機関もなく、郵便もろくに出せないような不便なところであればあるほど、人口流出が進み、土地の取得は容易になるでしょう。
  郵政民営化を見直して、大企業にとって得になることはないのです。

3.民主党が「ヘタレ政党」であること

  上記の1.や2.、特に1.の事情が最大与党の民主党にどういう影響を与えるかということです。
  衆院選の前、民主党はこんな動きをしました。またか、とお思いかも知れませんが、再掲します。

民主マニフェストあわてて追加 橋下・東国原氏反発受け
http://www.asahi.com/politics/update/0729/TKY200907290362.html

 民主党の鳩山代表は29日、27日に発表したばかりのマニフェストに「国と地方の協議の場の法制化」を追加する考えを明らかにした。マニフェストから漏れたことに、大阪府の橋下徹、宮崎県の東国原英夫両知事が反発したため、あわてて対応した。

 「法制化」は、自治体から政府への要望が軽視されないよう地方6団体が求め続ける悲願。全国知事会は14日、各党マニフェストの点数評価で最高点の配分を決めていたが、民主党は「印刷に間に合わない。別に作る『政策集』に載っていればいい」(幹部)とマニフェストに明記しなかった。

 ところが、「非常に不満」(橋下氏)、「後退した」(東国原氏)と批判が続々。鳩山氏が急きょ指示し、「法制化」を総選挙の公示日から配る改訂版に入れることにした。鳩山氏は記者団に、27日に発表したのは「政権政策集で正式なマニフェストではない」と苦しい説明だった。


>大阪府の橋下徹、宮崎県の東国原英夫両知事が反発したため、あわてて対応した。

  要するに、マスコミに大人気のアイドル知事が反発したので、慌てて方針を変えたということです。
  結局、民主党という政党の持っている性質がここに全て現れています。民主党は、マスコミが「民意」だとして紹介しているものを取り込むことが民主主義だと本気で信じているのです。
  そのような性質は、マスコミの作った「政権交代への風」に乗せられて大量の当選者を出した衆院選後、むしろ強化されているといってもいいでしょう。特に、都市部の浮動票を頼みにして当選した東京・埼玉・千葉・大阪・兵庫の民主党議員は、完全に「マスコミ=世論」だと勘違いしています。
  こんな政党が、亀井大臣の戦いを支持するでしょうか。マスコミが叩き始めたら、一斉に鳩山首相に「亀井さんを辞任させるべきだ」という進言をし始めるに違いありません。

4.国民の大多数は問題の本質を分かっていない

  これも当然で、ほとんどの人は政治的な問題をマスコミの意見に従って判断しているからです。
  私のような人間が郵政民営化見直しを当然だと言っても、「えー、民営化するのはいいことなんでしょ」などという返事が返ってくるのが普通です。
  私がかんぽの宿の話や、簡易郵便局が次々閉鎖された話をしても、もうそこから先は聞いていません。だいたいみんなそんな感じです。フツーの人の中では、構造カイカクの見直しと、郵政民営化の見直しとが全くつながっていないのです。
  考えてみれば当たり前です。私が出会う人というのは首都圏の人間で、都会の人間ですから、別にかんぽの宿がどうなろうと、田舎の簡易郵便局がなくなろうと、極端な話、田舎の人間が何人死のうと、離農者が続出しようと、どうでもいいことなのです。
  人間は、自分の身の回りの小さな世界しか見えないのですから、当然でしょう。政治家一般に対する反発も手伝って、「なんで一度決めたことを見直すの?」という素人的な感情でマスコミの「亀井バッシング」に同調するのではないかと思います。

  最近政治の話題で全く明るい話ができなくてすみません。もう私自身が、政党政治だとか、福祉国家だとかいうものに全く期待をしていないので、こういう見方しかできないのです。

  しかし、私はそれでも亀井大臣を支持します。

  私がここまで予想できるのですから、政界という魔物の住処を生き抜いてきた亀井氏が分からないわけがありません。それを承知で連立政権に入り、そして今回の任務を引き受けたのでしょう。
  そして、彼が最後まで「近代化」に抵抗することは、次の段階に入るために絶対に必要なことだと確信しています。
  このブログをご覧になっている方はもちろん、ヤスクニ礼賛や中国韓国叩きを保守や愛国だと勘違いせずに真面目に日本と日本人の生活について考えている方々も、亀井氏があれだけ頑張ってもダメだったと分かれば、いい加減気づくはずです。

  「もう、政府の善政に期待してもムダだ」

  ということに。

  そこから、自分たちに出来ることは何か、本気で考えるような動きが出てくるものと私は信じています。「日々是勉強」をコツコツ続けているのもその日のためです。

  何はともあれ、参院選(民主党が単独過半数獲得に成功し連立が解消される可能性が高い)までの8ヶ月の間に、亀井静香がどれだけ「男」を見せられるか、注目しましょう。頑張れ!!亀井静香!!

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Comment

●TBです

亀井静香衆議院議員が竹中平蔵に言い放った「東京地検特捜部に告発しますよ」発言
http://sun.ap.teacup.com/souun/2220.html
郵政民営化徹底検証:竹中平蔵vs亀井久興
http://sun.ap.teacup.com/souun/2395.html
早雲 | 2009年09月16日(水) 14:20 | URL | コメント編集

>極端な話、田舎の人間が何人死のうと、離農者が続出しようと、どうでもいいことなのです。

私も横浜に住んでいる内はこんな感じだったと思います。
宮崎の田舎に4年住んで地方の現状を、
そしてアナログ的な人同士や人と自然の繋がりの重要さを知ってから意識ががらっと変わったと思います。
それがなければ今でも『自己責任教』にとり憑かれていたかもしれません。

まずはこういうことを知らせていこうと、そしてできれば招待して体験してもらうことができればと思います。
ほり | 2009年09月16日(水) 17:51 | URL | コメント編集

全体的に凡庸というかインパクトに欠ける顔ぶれですね。
目に付くには亀井さんと長妻さんくらいでしょうか。
act | 2009年09月16日(水) 22:03 | URL | コメント編集

山田正彦が農相を外れたのが痛い・・・。TBしてみました。
http://www.yamabiko2000.com/
メフィスト | 2009年09月16日(水) 22:20 | URL | コメント編集

>自己責任教

前に留学どうこう書かれていましたが、ワーキングホリデーや海外青年協力隊とかで変な思想を植え付けられて(あるいは海外、特に欧米に住んでいたという奢り 名誉白人にでもなったつもりなのか)日本国内で布教活動をする人もいるようです
メディアや政界にもウヨウヨと収奪者の手先がいますよ
つつみ | 2009年09月16日(水) 23:44 | URL | コメント編集

●コメントありがとうございます

>私も横浜に住んでいる内はこんな感じだったと思います。

  私が東京生まれ東京育ちなのに、現代の仕組みがヤバイと思えたのは何ででしょうかね。負け組だからかな?

>宮崎の田舎に4年住んで地方の現状を、 そしてアナログ的な人同士や人と
>自然の繋がりの重要さを知ってから意識ががらっと変わったと思います。

  素晴らしいことですね。

>まずはこういうことを知らせていこうと、そしてできれば招待して体験して
>もらうことができればと思います。

  期待しています。手始めに、近いうちにまず私がお手伝いに参ります。

>>actさん

>全体的に凡庸というかインパクトに欠ける顔ぶれですね。

  そんなことはありません。
  前原、仙石とか、千葉景子とか、冷や汗もののヤバイ人がいますよ(笑)。

>>メフィストさん

  どうもありがとうございます。
  
>山田正彦

  農家への戸別所得補償政策をやるならこの人と篠原孝でしょう。

>>つつみさん

>日本国内で布教活動をする人もいるようです
>メディアや政界にもウヨウヨと収奪者の手先がいますよ

  経歴にアメリカ留学が入っていたらまず疑わないといけないと思います。財務省なんてそんなのだらけですが・・・。
  白人の国に留学したことで箔が付くというあたり、森有礼みたいなバカものが閣僚に混じっていた明治時代から全く進歩がありませんね。
ろろ | 2009年09月17日(木) 00:12 | URL | コメント編集

>つつみさま

実は私も宮崎に行く前はスイスやドイツに農業の勉強に行こうと思っていて、
そのための試験を受けたことがあります。
ですが幸運にも落ちる事ができました。

あれでもし受かっていたら今頃は先進的な技術と思想を身に付ける事ができて、
一端の金持ち農業事業家にでもなっていたかもしれません
(まあ私の能力的にありえないことですが、方向としてはそっちに向かっていたでしょう)。

現在はそんな薔薇色とは程遠い貧乏農家です。
けどそのおかげで人を食い物にするようなグローバリズムに気が付くことができ、
それから遠ざかる道を模索することができたのは本当に良かったと思います。
ほり | 2009年09月17日(木) 00:19 | URL | コメント編集

●返信ありがとうございます

海外のものを日本に受け入れるにしても、日本の自然環境や日本人に合ったものに消化してから受け入れるべきです

人間には欲があるので儲けたい気持ちは分かりますが、必要以上にビジネスとか自己責任というものを隠れ蓑にして収奪行為をしたりするというのはいただけません
つつみ | 2009年09月17日(木) 01:43 | URL | コメント編集

都市生活者のなかには出身地に憎悪に近い感情を持って訣別してきた人やその子孫も多いですよね。そういう人はむしろ
>極端な話、田舎の人間が何人死のうと、離農者が続出しようと、どうでもいいことなのです。
どころかざまあみろくらいの意識かもしれません、知り合いにもそういう人いますし。

後、努力すれば云々的教育についてなんですが、これって実は
「努力したものは怠けものを狩って食い物や奴隷にしてもかまわない」
って思想にも繋がりますよね、極論かもしれませんが。そして
「食われたくなければ努力して食う側にまわれ」
って事にもなるわけで。
元山師 | 2009年09月17日(木) 03:55 | URL | コメント編集

亀井金融担当相が中小企業の借入金や個人の住宅ローンなどについてモラトリアム発動を考えているとのこと、mixiニュースで読みました。

「今の金融は極めて異常。金融機関はそのことについての反省がなければならない」との発言もあったようで、頼もしく思いますが、このニュースについて書かれた日記などを読んでいると、「こいつ経済わかってない」「徳政令と同じで貸し渋りが起きて逆効果」といった意見が優勢なようで、経済に暗い私にはモラトリアムの実効果自体は何ともわかりませんが、金融業界の構造的悪について現在の勝ち組ビジネスマンが文句を言うことはありえないからなあという印象です。

フランス人権宣言と近代の自己責任志向のこと、おっしゃるとおりだと思います。自分としては、理性信仰が要かなと。
自分は今のところアカデミズムの中にいますが、学者たちはこういう問題を根本的には批判できません。自身が「私のほうがアタマイイんだ」というので今の地位を築いた人達ですから、「法律の範囲内でアタマ使って稼いだだけだ。しくみを知らない奴が悪いよ」という論理、その土地に住む人々が知らないうちに「合法的に」資源を奪う本源的蓄積の論理を、ラディカルに批判できないんですよね。

前近代のものを読んでいると、共同体の利益にそぐわない理性は真っ向から批判されていたことがわかります。それは理性の有用性を知らないのではなく、今のように絶対化していないだけなんだと思っています。
獺斎 | 2009年09月17日(木) 10:03 | URL | コメント編集

>私のような人間が郵政民営化見直しを当然だと言っても、「えー、民営化するのはいいことなんでしょ」などという返事が返ってくるのが普通です。
空しいです。
郵政民営化の一番怖いところは銀行や保険業のモラルハザードで、手数料が跳ね上がったり医療保険が下りなかったり、自分たちの生活にもろに関わってくるのになんで理解できないかなぁ。
携帯電話は人をアホにする毒電波でも流してるんでしょうか?
この上、水と食料を押さえられたら完全に奴隷ですね。
ビンモハマド | 2009年09月18日(金) 01:53 | URL | コメント編集

●コメントありがとうございます

  遅くなって申し訳ありません。

>>元山師さん

>「努力したものは怠けものを狩って食い物や奴隷にしてもかまわない」 って思想

>「食われたくなければ努力して食う側にまわれ」 って事にもなる

  どちらも、欧米ではごく当たり前すぎて誰も口にしなくなっていることですね。
  日本でも、バブル期以降のマンガや映画で、登場人物がこういうセリフを吐くものが多くなってきています。近代化というのは、完全に価値が画一化(カネがあるかないか)、二者択一化(食うか食われるか、二大政党のうちどちらかなど)して、人間がケダモノ化していく過程だということもできそうです。

>>獺斎さん

>金融業界の構造的悪について現在の勝ち組ビジネスマンが文句を
>言うことはありえないからなあという印象です。

  自分が被害者であり、価値観の奴隷だということに気づいていないのですから、かわいそうだと思ってあげるべきでしょうね。話したり諭したりしても、自分で気づきがない人には無駄だと思うので、私なら放っておきますね。

>理性信仰が要かなと。

  まさしくその通りで、その産物が民主党の前原グループに集まってるような政策ガリ勉です。彼らは、個々の人間を見なくても、合理的な政策を採用すれば全てうまく行くと思っています。
  そういうところは日教組と相通ずるものがあるわけで、彼らのグローバル化バリバリの政策を、市民運動出身の菅直人だとか、元社民党の横路や岡崎トミ子あたりが受け入れているのは、根っこのところが同じだからです。

>>ビンモハマドさん

>政民営化の一番怖いところは銀行や保険業のモラルハザードで

  それは「民営化されたゆうちょ銀行やかんぽ生命の」モラルハザードですよね。
  一般の銀行や保険屋のモラルハザードが惹起されるとなると、因果関係がよく分かりません。

>自分たちの生活にもろに関わってくるのに

  そうしたらゆうちょ銀以外の金融機関にすればいいと思うでしょう。都会の無党派層なんてそんなものです。
  どっかの小泉信者の忍者ブログみたいに、田舎が農家や農協や土建屋や特定郵便局長が税金をむさぼっている魔物の巣窟だと認識している極端な人は少ないと思いますが、たまに旅行に行く不便なところという程度の認識しかありません。
  自分の食べているものが全部チュウゴク産になっても、多分気がつきませんよ。そのへんはもう諦めています。分かる人に分かってもらって、行動に移せりゃいいかなと。
ろろ | 2009年09月23日(水) 01:33 | URL | コメント編集

説明が雑で申し訳ありません。
私が言いたかったのは、ゆうちょやかんぽの存在が民間金融機関の暴走を食い止めているという事なんです。
ゆうちょが完全に民営化されれば、銀行の口座管理手数料などが一気に跳ね上がる可能性は無いでしょうか?
以前、三菱銀行に口座を作り、その口座の解約を忘れた事があるのですが、残高が10万以下だったので毎月315円の口座管理手数料を取られ続けました。
2年近く経って銀行から通知が来て初めて分かったのですが、もしゆうちょがなかったら、口座管理手数料が月3千円くらいになってたかもしれないと感じました。
また私はかんぽに入ってますが、その理由は問題が起きた時、すぐにお金を払ってくれるからです。
今は民間保険会社も書類を揃えればしぶしぶ払ってくれますが、かんぽが完全に民営化されたら、端から保険金を払わない保険会社が出てくるのではないでしょうか?
コッポラのレインメーカーという映画がありましたが、あのような事が現実に起こりそうで不安です。
ビンモハマド | 2009年09月25日(金) 18:55 | URL | コメント編集

●>>ビンモハマドさん

>ゆうちょやかんぽの存在が民間金融機関の暴走を食い止めている

  そう言ってくださるなら理解できます。

>口座管理手数料が月3千円くらい

  シティバンクなんて今でもそうですよ。

>今は民間保険会社も書類を揃えればしぶしぶ払ってくれますが

  値切るほど担当の勤務評定がよくなるという世界ですからね。損保はかなりひどいです。自賠責の範囲で収めさせて、さも保険会社が頑張ったみたいな素振りを見せる当たり、半分くらいサギなんじゃないかと思います。
  宣伝では誰でもいつでも入れると言いながら、実際は特記事項がたくさんあるというのもよく目にすることです。特に外資系でCMを派手にやっているところは相当あくどい商売をやっているように思います。
  郵貯も簡保は、少なくともそういうだましはありませんからね。
ろろ | 2009年09月25日(金) 23:47 | URL | コメント編集

ここのブログ主って
反グローバルや地元還元、移民反対といってた人ですよね。
反自民・小泉でやってたけど、民主勝たせてしまった今次は反民主はしないんですか?
公共事業取りやめ、アジア共同体、移民、グローバル云々いろいろ都合悪いんでは?それともやっぱりまだ反小泉続けるの?

名前未入力 | 2009年10月26日(月) 18:37 | URL | コメント編集

●>>名前未入力の方

  あなた他の記事を読んでいないでしょう?少し読めば、私の民主党に対する姿勢など、すぐに分かると思いますが。
  というより、この記事だけでも分かりそうなものです。

>次は反民主はしないんですか?

  あなたが信念を持って民主党の政治に反対するならば、私が積極的に意見を開示しないことを気にする必要もないと思います。
  それとも、こんな片手間のブログでもいっしょに「反ミンス党」しないと不安になりますか?
ろろ | 2009年10月28日(水) 12:09 | URL | コメント編集

>>、私が積極的に意見を開示しない
小泉ぶっ潰せのフレームだしまくってたのにですか?

なんというか…。例えば以前に移民庁設置の時自民たたいたろろさんが
民主がそうしたらたたくのかな?とか
ろろさんは民主に勝たせつつ自民と争わせるスタンスだったんでしょうか?
反自民を理由に前回の選挙で民主にいれるはおかしいみたいな意見に耳傾けていないように思えたんですよ。で、今どうよ満足できました?
名前未入力 | 2009年10月30日(金) 02:58 | URL | コメント編集

●>>名前未入力の方

>例えば以前に移民庁設置の時自民たたいたろろさんが
>民主がそうしたらたたくのかな?とか

  そうですなあ。まだ誰も言い出していませんが、そういうときになったら叩くかもしれませんね。それ以前に、民主党には頭が狂っているとしか思えない要素がどんどん出てきていますから、その辺は近いうちに扱う予定です。

  で、もう一度聞きますが、私が移民構想を叩かないと不安ですか?
  私や浪人さんあたりに導いてもらわないと、反日ミンス党とやらと戦えませんか?
  私に耳を傾けてもらえないと、自民党を応援できませんか?
  それ以前に、私が国民新党や社民党を応援すべきだと繰り返し繰り返し主張してきたということをご理解いただいていますか?
  
  特に、最後の点が欠けたまま、「ここのブログ主は」などという言いがかりめいた言葉でつっかかってくるなら、無礼千万です。二度とここには立ち寄らないでいただきたい。
  だいいち、こんなブログに書き込んでいる暇があったら、自民党の政治家にまともな政策を採るよう提案したり、事務所のボランティアで働いたりしたらどうですか。もちろん、公明党やみんなの党でも構いませんが、参議院の尾辻さんとか、熊本の園田さんとか、落選中の田村公一さんとか、自民党にもまともな政治家は残っているでしょう。
  ネットにコピペしても政治なんて動きませんよ。ここ2回の選挙でよく分かったはずです。

>今どうよ満足できました?

  ある政党が政権を維持もしくは獲得して「満足するか否か」という論点が出てくること自体が馬鹿げています。政権なんてものは永遠に批判し続けるものでしょう。
ろろ | 2009年10月31日(土) 00:06 | URL | コメント編集

> 反日ミンス党とやらと戦えませんか?  私に耳を傾けてもらえないと、自民党を応援できませんか?

個人では前回は自民に入れましたが小泉のときは民主でした。党としてはその他の野党とかに入れることも

(>今どうよ満足できました? )
>>ある政党が政権を維持もしくは獲得して「満足するか否か」という論点が出てくること自体が馬鹿げています。政権なんてものは永遠に批判し続けるものでしょう。

政党が決まっててそこに入れるって人には、なに言っても(勝ってようが負けてようが)どこに入れるか変わんないでしょう。
たとえばこのHPで良くでてくるグローバリズムって視点から考えても世論が民主に傾いてる、勝つのが分かりきってる時に、もし民主が政権とったらグローバリズムにどういう影響が出るか考えたら反小泉とか出来ないと思います。
小泉がグローバリストと分ってはいても自民ひ票削ってる場合じゃないだろうと。自分の好きなマスコットだけ応援してても変わるもんじゃないだろうし。自分のお気に入りきってでも嫌いな人にいれたりとか。ここのブログみてたら時勢とのバランスとれてないように思えて。まぁ左が悪い、右が悪い、じゃなくてろろさんの考え方で今それ言うとこ?って思うったってだけの話ですよ、どの記事がと言うわけでなく載せた記事全般的に思ったことです。
こんなこと言うと、そう思うんならそう思えばいいんじゃないですかハァ~やれやれ、と言われそうですね。
ここのブログって荒しはおいとくにしても、記事に対して違う意見や見方反対した人はバッサリ斬られて残ってるのってほとんどイエスと言う人たちや、私もそう思います~と自説展開する人たちばっかですよね。私が残したコメントが嫌なようでした↑二つのコメごと消しておいてください。そうすればもう来ません。(最後にもう一言、ランドパワー・シーパワーをテーマに考えるのは面白いと思います、でもさすがに何でもそれで片付けんのは…。最後の頃の記事ほど乱暴になってませんか?)


>>  特に、最後の点が欠けたまま、「ここのブログ主は」などという言いがかりめいた言葉でつっかかってくるなら、無礼千万です。二度とここには立ち寄らないでいただきたい。

私反民主の自民信者じゃないですよから
名前未入力 | 2009年10月31日(土) 21:44 | URL | コメント編集

↑勢いで書きすぎた。誤字多くて読むの面倒ならもう消しちゃっていいです
名前未入力 | 2009年10月31日(土) 21:48 | URL | コメント編集

●>>名前未入力の方

>ここのブログって荒しはおいとくにしても、記事に対して違う意見や見方反対した人はバッサリ斬られて
>残ってるのってほとんどイエスと言う人たちや、私もそう思います~と自説展開
>する人たちばっかですよね。

そうかもしれませんね。

しかし、そもそも「バッサリ切られて」すごすご引き下がる程度の考えという見方もできますね。

あと、これは今後のためにもはっきりしておきますが、私はネット上で議論することに興味ないんですよ。擦り合わせて成果を出すために前進しようとか考えずに、原理的な話ばかりする人が多いでしょう。

はっきり言って、時間の無駄です。最近政局がらみの記事を書く気が失せているのも、政治の話ってそういう水掛け論を呼んでしまうからなんですよ。

ああでもないこうでもないをやりたい方は、是非政治ブログランキングにノミネートしているブログさんへどうぞ。
ろろ | 2009年10月31日(土) 23:54 | URL | コメント編集

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