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2009.09.03(Thu)

中国、日本、そして近代化について 

「増加する未婚男女」、深刻な結婚の経済事情―中国
http://excite.co.jp/News/china/20090903/Recordchina_20090903013.html

2009年9月2日、21世紀経済報道によると、旧暦の七夕にあたる先月26日、中国各地では大規模なお見合いパーティーが開かれた。こうしたイベントは毎週末のように行われており、中には未婚の子供を持つ親を対象にしたものも多い。あるメディアの報道によれば、現在、北京市の結婚適齢期を過ぎた独身女性は50万人に及んでいるという。

コロンビア大学の魏尚(ウェイ・シャン)教授はこうしたお見合いパーティーについて、「新居から結納品、披露宴など諸々の費用を支払う男性側の経済的負担はきわめて大きい」と指摘した。結婚にかかるコストが過度に高くなった結果、社会全体の貯蓄率にも影響を及ぼし、社会全体の消費率が長期にわたって低迷する原因にまでなっていると話す。上海市では披露宴の費用だけでも平均20万元(約270万円)もかかるという。

中国社会科学院人口研究所の専門家によれば、成人男女の未婚率は上昇を続けているが、特に男性に未婚の割合が多い原因については「80年代に男の子が増え過ぎたからだ」と指摘。さらに、女性の理想が高くなったことも男性側の負担を増す大きな原因だと話す。ある出稼ぎ労働者の男女のケースでは、女性側が男性側に6万元(約80万円)の結納金を請求したが、男性の年収が少ないため、6年間働きずくめでようやく結納金を貯めたという。

結婚にかかるコストの増加は、親の負担も増している。国際ブライダル博覧会の調べでは、北京や上海の若者が結婚する際、両親からの経済的サポートを受けている割合は80%に上るという。こうした背景のもと、子供の結婚のために貯蓄する親が増えているようだ。


>お見合いパーティー

>諸々の費用を支払う男性側の経済的負担はきわめて大きい

>特に男性に未婚の割合が多い

>女性の理想が高くなった

  一体何処の国の話だ?と思った人も多いことでしょうが、中国のニュースです。
  続けて、こんなものもあります。

18歳以上の不安障害患者数は5700万人、その9割が治療受けられず―中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090901-00000017-rcdc-cn

2009年8月28日、世界的に権威ある英国の医学論文雑誌「The Lancet」によると、不安障害に悩む患者が中国全土に約5700万人存在するという。北京晩報が伝えた。

この数字は山東省、浙江省、青海省、寧夏回族自治区の3省1自治区の統計資料から算出されたもので、18歳未満の患者数は含まれていない。全国5700万人の不安障害患者のうち90%が適切な治療を受けられない状況にあると同誌は指摘している。おりしも中国では初の「全国不安障害学術会議」が中華医学会精神病学分会の主催、製薬会社GSK(グラクソ・スミス・クライン)中国法人の協賛で大連市にて開催されたばかり。

中華医学会精神病学分会主任委員の周東豊(ジョウ・ドンフォン)教授は「不安障害は患者の健康だけでなく、社会関係や職業、家庭生活など多方面に影響を及ぼすため、抑うつ症などそのほかの精神疾患を引き起こす可能性がある」と指摘。さらに不安障害と抑うつ症を同時に抱えた患者の自殺率が高いという報告もあることから、「不安障害患者に対する有効治療は緊急性を有する」と主張した。

不安障害の治療には、薬物療法と認知療法、認知行動療法などがあり、単独または併用で用いられる。完治までの道のりは長く、再発の可能性も高い疾病であることから、患者には多くの忍耐が必要とされる。


  5700万人というのは、中国の全人口の4%程度に過ぎませんから、日本で言うと580万人ぐらいということになります。日本のそれが急激に増えた結果、最近300万人を超えたと推定されているほどですから、かなりの割合です。

  上の二つのニュースを付き合わせて分かるのは、日本では明治維新から140年かけてゆっくり進んできた共同体の破壊、ムラ的な価値観の破壊が、中国ではわずか30年ほどで完了しつつあるということです。
  統合失調症など、環境的要因にかかわらず一定の確率で罹患する病気は別として、うつ病などの精神疾患は、にっちもさっちも行かない立場にいたり、継続的に不安を増大させる状況があったりと、社会環境によって発病する確率が高まります。●某政党の政調会長(このたびめでたく落選)が「うつ病になるのは気が弱いから」だと発言をしていましたてちょっとした騒ぎになりましたが、無知もいいところでしょう。
  日本でそういう人が増えてきているのは、企業の行動様式が変化したからです。すなわち、正規雇用を派遣など非正規のものに置き換え、残った正社員には過度の責任を負わせるようになってきたのがこの十数年の日本の企業です。そして、それに耐えられないのは、努力が足りないのだという風に片付けられます(いわゆる「自己責任」論)。企業にとっては、非常に都合の良い論理です。
  そればかりでなく、恋愛、結婚などでも、自己責任での競争が全面的に肯定されてきています。狭い範囲で対象の異性を探す必要がないということが広く認知されたため、「もっと自分にふさわしい相手がいる」と考える男女が増え、抽象化された価値(たとえば年収)によって競争が行われている
のです。結婚できないのは魅力がないから、彼女ができないのは話が面白くないから・・・という風に、ここでも自己責任が持ち出され、勝者と敗者が生まれるのは当然だということになっています。
  こういう社会では、いわゆる「弱者」というのは非常に生きづらくなるということは、誰が考えても分かるでしょう。「嫌なら努力しろ!!」とかそういう問題ではなく、事実としてそうなっているのです。

  そして、このような現象が、遅れて「近代化」を始めた中国にも現れているというのが、大変興味深いところです。

  ●毛沢東が君臨していた頃の中国には、まだ土の匂いを肯定するようなところがありました。基幹産業は農業で、圧倒的多数の人口が農村に居住していました。
  その毛沢東が1976年に亡くなり、2年後に権力を握ったのが●小平でした。小平の国家運営の方針はは、いわゆる「改革・解放」と言われています。(本人達の意図はさておき)自国内完結型だった経済を、外国からの投資を積極的に受け入れ、グローバル貿易に全面的に参加する方向へ転換するというものでした。
  中国がこのような方針転換を行ったのは、●以前の記事でも述べたように、世界経済支配層であるアメリカの金融資本が、産業の育成から、金融による収奪へ戦略を転換したからです。金融資本が各国の産業や社会基盤をカネで買いたたくには、大規模なデフレになったほうが都合がいいわけで、中国に過剰な工業生産を行わせることが最も有効な方法だったということです。
  どんな合意があったのかは知りませんが、その後小平の「改革・解放」は大成功を収めました。円高に苦しむ日本がちょうどよくバブル崩壊し、生産拠点を中国に移さざるを得なくなったこともあり、「世界の工場」の地位を奪うことに成功しました。
  しかし、その経済発展が、日本以上に過熱する「婚活」や、異常な数の精神疾患患者数となって現れてしまったというわけです。小平とすれば、それでも中国が世界の列強に名を連ねるようになったので、草葉の陰で満足しているのかもしれませんが・・・。

  そのような経済的側面を助長したのが、近代的教育です。共産党支配下になってからの中国では、唯物論を絶対視し、霊的信仰を全否定するようになりました。日本で明治時代に、国家神道という人工的なイデオロギーを掲げて、●廃仏毀釈●神社合祀令で民間信仰を破壊していきましたが、それでも神道の伝統を完全に無視はできませんでした。しかし、今の中国で、およそ民間信仰に類するものはほとんど見ることができません。太極拳や気功という形で生き残ったという見方もできますが、共産党が政権を奪取する前から生き残っている宗教団体や、神社の氏子区域のような共同体は皆無です。
  改革・開放後の中国には、すさまじいまでの拝金主義が蔓延しました。●牛乳へのメラミン混入など、あからさまな食品偽装が次々と行われるのも、全てその方が儲かるからというのが動機でした。こういうのも、唯物論的な教育と無縁ではないでしょう。

  それでも中国が国として何とかやってこられたのは、毛沢東や小平に代表される革命世代に圧倒的なカリスマや政治家としての人間力(いい人かどうかは別)があったからです。そして、彼がいなくなった後は、金儲けのためだけに中国を利用しようとする欧米や日本のグローバリストたちの思惑と、その結果としての順調な経済発展があったからです。
  それとてかつて唐詩に詠われた自然を犠牲にし、冒頭のような価値観の変容を生んでしまったのです。
  自然破壊、物質を優先した人間同士のつながりの否定…どうやら、カネを持って豊かになると、人間は総じて同じ方向へ進むようです。教育は、そのような状況を助長することはあっても、押しとどめる力はほとんど持っていないように感じます。
  そもそも、近代国家じたい、●こちらの記事でも述べたように、ある種の人びとがカネの力で自分のやりたいことをやるために作られたものなのですから、政府のやる公教育によって何かポジティブな変化を起こすことは無理な話です。
  同様に、政府が行う対症療法も効果はありません。企業から税金を取って生きている近代国家や、企業献金をもらって贅沢な暮らしをしている政治家が、「うつ病の原因は労働環境だから一人一人が楽に働けるくらいまで正社員をどんどん雇え」などと口が裂けても言えないからです。どうせ、税金で訳の分からない財団法人でも作り、PRのリーフレットでも作っておしまいでしょう。今の経済システムが続いている限り、状況が改善することはあり得ないのです。

  ●少し前の記事でも書きましたが、今後日本の経済は良くなるということはまず考えられません。45兆円という巨大な需給ギャップ、すなわちデフレ状態にあるにも関わらず、いわゆる二大政党と言われる政党のどちらもがそれについて全く言及していないからです。
  考えてみれば、近代国家の役割は、金持ちをアシストすることにあったわけですから、経団連や外資が望んでいないデフレ解消など行われるわけがないのです。高額所得者や、株式投資に対して課税するということもまず間違いなくないでしょう。
  だから、国民新党のように、デフレこそが真の問題であると主張している勢力は、マスメディアに徹底的に無視され続けるでしょう。日本の政治をたらい回しにする二大政党は、相手が失策する度「まだまだカイカクが足りない!」と言って、より過激な(そして金持ちや外国にとって有利な)政策をとり続けることでしょう。
  要するに、中国で共産党が一党独裁でやっていることを、日本では二大政党と官僚が民主主義や法治国家という体裁を取りながらやっているというだけなのです。
  そうやって、短期的には揺り戻しがあったとしても、長い目で見れば、日本の経済はとことん没落していくことでしょう。
  そればかりか、●石油減耗が進めば、化石燃料を自給できない日本や中国は窮地に陥ります。今言われているような経済発展やGDPの成長が不可能になる時代は、遅かれ早かれやってくるのです。

  それでも生きていくためには、やるべきことは一つしかありません。貨幣に頼り、景気の波や有効需要などという自分ではどうにもならないものに依存した職業生活から、必要なものを自分で生産する生活へ少しずつ移行していくことです。
  そういう点で、面白い考え方が提唱されています。

新時代のキーワード「半農半X」って?
http://allabout.co.jp/family/simplelife/closeup/CU20080228A/

ガイド:「半農半X」って、耳新しい言葉ですが、どんな考え方なのでしょうか。

塩見:半農半Xとは、「持続可能な農ある小さな暮らしをしつつ、天の才(個性や能力、特技など)を社会のために生かし、天職(X)を行う生き方、暮らし方」と、私は定義づけているんです。

ガイド:それって、「農業の傍ら好きなことをやって暮らす”田舎暮らし”」のことですか?

塩見:う~ん、似ているけど、ちょっと違う。田舎暮らしは、田舎が舞台で、田舎で暮らすことが目的だけれど、半農半Xは、都会でもできる、そこが違いますね。「小さな農」を暮らしに取り入れつつ、自分の大好きなことをテーマにして食べていくのが、半農半Xなんです。

「半」は「二分の一」じゃない

塩見:ここで言う「農」は、「農家になる」「農業で食っていく」とイコールではありません。農は”広さ”でも”時間”でもない、と思うんです。つまり、耕作面積や、費やす時間は問題でなく、「暮らしの中に農があること、農を意識して生きること」が重要なのです。ですから、「ペットボトルでスプラウトを育てる」も「ニンジンのヘタから芽を育てる」も「農」。

ガイド:おぉっ、じゃあ、隣町に畑を借りて、ベランダで「段ボールコンポスト」を育ててるガイドは、「半農半ライター」!?

塩見:そうそう!(笑) 「農」とは言い換えれば「ていねいに暮らすこと」であり、「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)をもって生きることなんです。暮らしの中に農の視点を持つことで、「いつかは終わる生命体である自分」を意識することになり、それが、時間に対する考え方を変え、自然や他の生命や後世に思いをいたすことを可能にする。ひいては、食糧問題や環境問題の解決につながる、という考え方です。

ガイド:なるほど~。実はすごく壮大な考え方なんですね!

塩見:半農半Xは、お金や時間に追われず、ほんとうに大事なことに集中し、人間らしさを回復するライフスタイルでもある、と私は考えています。

   (中略)

塩見さんによる「半農半Xの8つのキーワード」を教えていただきました。

・地球、環境、持続可能性(サステナビリティ)
・コミュニティ、地元
・家族
・瞑想、散歩、思索(精神性)
・小さな農、採集(身体性)
・手仕事、アート
・天職、ミッション、役割
・情報発信


「今いるところ、今あるものを大切にしながら、遠い未来の子孫と、遠い国の人々に思いを馳せる生き方」が想像されます。それは、シンプルライフ的考え方とも大きく重なります。


  おそらく、今はこのブログをご覧の方でも、「そんなことをやるよりは仕事で努力してもっとたくさん稼げるようになるべきだ」とか、「素人の園芸で食糧生産を代替できるわけがない」とかいう風に否定的人や、「そんなことを言っても、便利な生活は変えられないし、変えたくないよ」と諦めている人が少なくないのではないかと思います。
  しかし、私は、もう少し時期が経てば、上の記事のようなライフスタイルに賛成する人が増えてくると確信しています。近代的な「努力」をしてもどうにもならない、何もよくならない時代が来るからです。おそらく、中国の大多数の人びとにとっては、もうそういう時代が来ているのでしょう。
  明日からいきなり半農半Xな生き方を始めなくても構いません。ちょっと頑張ればいい生活が出来た高度成長の時代や、コンビニやスーパーで何でも手に入る今の生活が絶対のものではないということが分かっていれば、きっと政治や経済のニュースで頭がおかしくなることはないのではないかと思います。
  私も近いうちにプランターを買ってきて、ベランダで●再生ネギでも育てようかなと思っています(笑)。

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EDIT  |  22:43 |  生活(環境・エネルギー・衣食住)  | TB(2)  | CM(11) | Top↑

Comment

>石油減耗

ろろさんの記事はこれまで気づかなかった視点を提供してくれて、本当に勉強になると思っています。
でも、石油減耗についてはどうも信じられません。リンク先の記事も怪しいような気がします。
記事では近年大規模油田は発見されていないと言われてますが、一年位前にもブラジルで推定埋蔵量50億~80億
バレルの海底油田が見つかっていますし、たった今のニュースでメキシコ湾でも巨大油田が発見ました。

http://www.afpbb.com/article/economy/2637312/4527495

石油自体本当に化石燃料かどうかも定かでなく、地殻から湧き出ているんじゃないかとする説もあるくらいです。
(太古に巨大隕石が衝突したクレーターの周囲に油田が多い。メキシコ湾にも巨大クレーターがある)

それに、石油メジャーはほとんど国際金融資本が牛耳っていることを考えれば、彼らが油田を隠していることも
考えられるんじゃないでしょうか。(油田はもう見つからないと言って価格を吊り上げよう、とか)

それでもろろさんのおっしゃるように、もう石油を安く湯水のように使える時代は来ないでしょうし
燃料を大量に消費する大型航空機やコンテナ船の運用はコスト増でやっていられなくなり
物理的な「移動力」や「運搬力」は大きく後退することになるでしょうから
他所に依存する経済を改め身近なエネルギーを活用していこうという考えは大賛成です。

でも、プラスチック等の合成樹脂については、石油が使えなくなったら植物系の原料によって
作られるようになると思います。もちろん最初はコストパフォーマンスはよくないでしょうが
原料がそれしかなくなり必要に迫られれば技術革新である程度石油製品の代替物になるように思えます。
原料が植物系に変われば、わざわざ外国から資源を買ってくる必要も無くなるでしょう。
ですから、これから先一気に現代の文明生活が崩壊するということはなく
何十年かかけて徐々にパラダイムシフトが起こるように思えます。
(なんでも技術革新で乗り越えられると思っているおまえは近代文明に浸りきった愚か者だと言われてしまいそうですがw)

学生の分際で中途半端な意見などしてしまったことをお許しくださいm(_ _)m




>中国の大多数の人びとにとっては、もうそういう時代が来ているのでしょう。

中国の「大多数の人びと」である農民は、環境破壊で限界まで追い詰められているようです。

福建省南部で環境問題、一揆発生。決起理由がインターネットで拡散
http://blog.goo.ne.jp/dongyingwenren/e/439171d6f1f2f59d6668ea2ee634499d

>>最近、泉州市泉港区峰尾鎮ではいたる所で異臭がたれこめている。
海からの風に乗り、悪臭は村全体を覆っている。

頭痛・嘔吐・下痢に悩む者は絶えず、
少なくない老人や子どものなかには体調不良を感じればすぐに入院する者もいる。

原因は、現地の泉港汚水処理工場が大量に汚水を垂れ流していることにある。
化学工場・皮革工場・プラスチック工場から集められた汚水は耐えがたい悪臭を放つだけでなく、
現地の人々の生活の糧である漁業をも直接破壊している。

>>怒った民衆は大規模な集会を開いて抗議。
汚水処理工場がこっそり排水を流すのを防ぐため、徹夜で貼りついて監視。
60代の爺さんから学生まで、
自分自身のみならず今後の村の子孫たちを守るために必死で戦った。

峰尾鎮はもともと海産物の産地で、地域では豊かな村のひとつ。
もとは環境もよく、人口密度も高かった。
なんでこんなことになったのか。

>> 6月24日の朝に記者が来ましたが、警察に追い立てられて帰って行きました。
 村民の嘆きはひどいものがあります。

 みなさん助けてください。
 なんとかできる方、立ちあがってこの哀れな百姓どもを助けてください。

 マスコミに連絡する支援をしてください。
 法律的な助けをしてください。
 この文章をネット上のあちこちに拡散して下さい。

 助けてあげてください。
 彼らが政府を見捨て、社会を見捨てる前に。
院生志望 | 2009年09月04日(金) 02:59 | URL | コメント編集

>50億バレルではすぐに枯れます
というか油田が発見されても、品質が悪い、大深度だったとかいう理由で放置されてしまうこともあります

そもそも、原油がどうやって出来たのか、埋蔵量はどうとかいう以前に資源として利用できるものは限られています


日本は、サヨクだのウヨクだのに分かれて細かい定義や根拠に拘ってやりあっているうちに沈んでいきそうですが
名前未入力 | 2009年09月04日(金) 03:51 | URL | コメント編集

2回もすいません

グローバル経済、新自由主義=人類奴隷化、国境も人種も超えてグローバリストに良いように使われるということなのでは

郊外とかいう田んぼの真ん中にモールができたら、「アメリカ」みたいですごいと感激したりしているようでは(笑)
和樹 | 2009年09月04日(金) 04:25 | URL | コメント編集

●>>院政志望さん

  名前未入力の方がおっしゃっている通りだと思います。

  巨大油田はまだまだたくさんあると思います。北極海あたりにはかなり大きいのがあるらしいです。一昔前に、南沙諸島の領有を巡って中国とASEAN諸国がやりあっていましたが、あれも大きな油田があるためだそうです。
  しかし、どれも本格的に採掘されていません。なぜでしょうか?
  多分、EPRの問題だと思います。

石油減耗の意味
http://sun.ap.teacup.com/souun/158.html

  石油がなぜ資源として珍重されるのかと言えば、一番大きいのは自噴するからです。つまり、手間がかからないのです。推定600万バレルの埋蔵量を誇るクウェートのブルガン油田は今でも自噴します。塩水を入れたりガス状にしたりして回収しなければならない油田が多い中、非常に貴重な油田だと言えるでしょう。
  自噴する巨大油田を抱えていながら秘密にできるほど、エクソンやシェルが潤沢な経営をしているとはちょっと考えられませんし、油田の話は各国政府の財政とも関係が深いので、石油会社だけの秘密にしておくことは相当無理があるでしょう。

ろろ | 2009年09月04日(金) 04:39 | URL | コメント編集

●>>和樹さん

>郊外とかいう田んぼの真ん中にモールができたら、「アメリカ」みたいですごいと感激したりしているようでは(笑)

  情けないことだと思いますが、本当にピンチにならない限り、こういう状況が異常だということにみんな気づかないような気がします。
  「実はもうやばいんだ」ということに気づいている人が、率先してやることが大事ですね。そうすれば、後に続く人もやりやすいかなと思います。

>グローバル経済、新自由主義=人類奴隷化、国境も人種も超えてグローバリストに良いように使われるということ

  そうですね。情報を摂取することに熱心な人ほど、そういうことに気づきません。日経やプレジデントの記事に書いてある理屈を丸呑みしてしまう(そして、それが知的だと思っている)人は危ないと思います。
  また、外国人労働者を追い出せという運動をやっている人がいます。しかし、そんなこととはお構いなしにチュウゴク人やフィリピン人が入ってきます。要するに、やってもムダなのです。
  なぜ外国人労働者が来てしまうのか、その原因を考えると、やはりカネの本質、近代化の根源に行き着かざるを得ません。そこまで行けば、ああいう運動をやることは馬鹿馬鹿しくなるはずですが、なかなかそういう人はいません。
  マニア同士好きにやらせておいて、気づいた人間から自律的な生活をする方法を実行していきましょう。
ろろ | 2009年09月04日(金) 04:47 | URL | コメント編集

 この世界の成り立ちと仕組みに根拠のあるヒトの生き方の原理の存在を知らなくては、この世で生きるのが難しいのは当然です、テレビの原理的仕組みを知らず、これを知ってもこれを無視してテレビを作ろうとするのとまったく同じで・・・。
  一般法則論のブログを読んでください。
    一般法則論者
一般法則論者 | 2009年09月04日(金) 19:00 | URL | コメント編集

●>>上のコメントの方

>読んでください。

  申し訳ありませんが、私が何を読むかは私が決めます。
  読者の方への宣伝なら、よそでやってくれませんかね。
ろろ | 2009年09月04日(金) 23:57 | URL | コメント編集

非常に読み応えのある記事でした。

> しかし、私は、もう少し時期が経てば、上の記事のようなライフスタイルに賛成する人が増えてくると確信しています。

こういう人はもう増えつつあるような気がします
例えば、このニュースなんですが
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%b9%cc%b1%bf%b5%a1&k=200909/2009090200573
ガスボンベで動く小型耕運機が、半年で6000台売れたそうです
また、農とは関係ないのですが、最近は若い人は車を欲しがらないそうです。その代りなのか、ここ2~3年スポーツタイプの自転車に乗っている人を非常に多く目にするようになりました。サラリーマンらしき若者から、若い女性、中高年の男性、いろいろな人がスポーツタイプの自転車にのって幹線道路を走っています。
家庭菜園で野菜を作る人にも、自転車に乗る人にも、
「便利さよりも、労を楽しむ」そんな気質があるように思えます。
自分の生活を自分で生活を作り出す楽しみが、少しずつ浸透していっているように感じます。
イシイ | 2009年09月05日(土) 00:44 | URL | コメント編集

●>>イシイさん

>非常に読み応えのある記事でした。

  ありがとうございます。

>家庭菜園で野菜を作る人

>スポーツタイプの自転車に乗る人

  私は、北朝鮮や男系天皇のことをよく知っている人より、こういう人の方が話をして面白いと思っています。
  余談ですが、同僚で話をしていて一番面白いのは主婦の人でした。同僚の塾講師というのは、あまり危機感がない人が多いようで、むしろ自己責任バンザイの人が多いような感じがします。
ろろ | 2009年09月05日(土) 00:55 | URL | コメント編集

●初めて米を収穫したときには世界が変わりました

自家用野菜ならば簡単に作れますよ。
稲も金魚鉢やバケツでも茶碗一杯分くらいは作れますよ、お試し下さい。

TBです。
中国はどうなるんでしょう?
http://sun.ap.teacup.com/souun/1524.html
アジアから世界への「デフレ不況」の“輸出:20世紀「大恐慌」と21世紀「世界同時デフレ不況」
http://sun.ap.teacup.com/souun/1017.html
早雲 | 2009年09月05日(土) 01:02 | URL | コメント編集

●>>早雲さん

>初めて米を収穫したときには世界が変わりました
 
  羨ましいですよ。今度お会いした時は、もっとその辺のお話も伺えると嬉しいです。

>簡単に作れますよ。

  ネギとニラを好んで使うので、その二つをプランターで栽培しようと思っています。
ろろ | 2009年09月05日(土) 01:38 | URL | コメント編集

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