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2009.02.18(Wed)

最後の成長神話、終わりの始まり(1) 

  私は以前「ネット右翼」だったということは再三申し上げていることですが、その頃の私が見たらコーフンしそうなニュースを見つけました。

「2009年の成長率は8%」中国の温家宝首相、ダボス会議で演説
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090129/chn0901290847000-n1.htm

 中国の温家宝首相は28日、スイスのダボスで開始した世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で演説し、中国が「大々的な影響」を受けた経済危機に対処するため、「新世界経済秩序の樹立」を呼びかけた。
 温首相は「中国の今年の経済成長率は8%を維持すべきだと考えている」とも述べ、高率な成長率維持に期待感をにじませた。そのうえで8%の成長率は「野心的目標」と述べ、実現が困難との認識を示した。
 国際通貨基金(IMF)が28日に発表した予測では、中国の経済成長率は6・7%としている。中国は08年に6年間、維持してきた10%台の成長率から初めて9%台に後退した。
 首相は約2500人の世界の政財界人が参加する会議に特別招待された。ダボスでは中国の対チベット政策に反対する人権グループなどがデモを展開したため5000の警官が厳戒態勢を敷いた。


  「中国には独自の技術がない」とか「所詮外国資本に頼った経済だ」などということがよく言われます。そして、中国の経済は、昨今の「金融恐慌」で傾くと思っている(もしくは、思いたい)人は少なくないことでしょう。

  しかし、考えが甘いと言わざるを得ません。温家宝がいう数字はどうか分かりませんが、中国はおそらく今後も経済成長を続けます。

  なぜかといえば、今後さらに進行すると予想される世界規模のデフレ不況のもとで、近代的な経済システムを回していくには、中国製の安い工業製品が絶対に「必要」だからです。
  まずご覧頂きたいのが、とある世界的な組織の悲観的な予測です。

09年、先進国はマイナス成長に−IMF、世界経済見通しを下方修正
http://www.jetro.go.jp/biznews/world/4918d4317b4a8

 IMFは11月6日に「世界経済見通し」を発表した。2009年の世界の実質GDP成長率を10月の発表から0.8ポイント下方修正し、2.2%と予測している。また、09年の先進国の成長率予測もマイナス0.3%と下方修正した。途上国の成長率は、商品市況の急速な悪化による資源輸出国の成長鈍化と、一部の国の金融環境の悪化によって、5.1%と前回予測から1.0ポイント引き下げた。

<世界全体の成長率は2.2%と予測>

 IMFはわずか1ヵ月で下方修正を迫られた背景として、a.金融危機の影響が世界経済に急速に波及した結果、先進国の需要が前回の想定以上に鈍化している、b.先進国の需要が減少した結果、商品価格が急速に下落し、資源国が打撃を受けている、c.金融危機の影響で信用の低下した一部途上国で資金の流出が進んだ、といった点を挙げた (2008年10月17日記事参照)。2.2%の世界経済成長率は、ITバブルが崩壊した01年以来の低水準となる。

 IMFは、現状では世界経済の見通しは異例なほど不確実で、金融危機がさらなる下振れリスクとなり得ると述べている。他方、これまで各国で導入された財政政策や金融政策の効果は限定的であるものの、今後の追加的な財政出動や金融緩和などの政策によっては、世界経済の後退をある程度食い止めることができるとも指摘した。

<先進国のマイナス成長予測は初めて>

 主な先進国・地域の09年の成長率予測は下方修正の結果、米国がマイナス0.7%、ユーロ圏がマイナス0.5%、日本がマイナス0.2%と、それぞれマイナス成長に転じる見込みだ(表参照)。金融危機の影響は、前回10月の分析時点よりも深刻かつ長期化すると見込まれており、米国では金融資産が減少した家計の消費抑制や企業の投資活動の減速が続くとみている。ユーロ圏も、米国とともに金融危機の影響が続くとの見通しだ。日本も先進国需要の減少で、成長を牽引してきた輸出の減速が見込まれる。先進国の成長率がマイナス0.3%と、通年でマイナス予測されたのは第2次大戦後では初めてとなる。

    IMFの世界経済成長予測


  中国のところを見て下さい。多少数字は減ったとはいえ、どの国よりもGDPの成長率予測が高くなっています。
  IMFの言っていることだから信用できると言うつもりはありませんが、世界経済を支配している人びとが今後の世界をこういうことを前提として動かしていくという宣言をしているのだと思えば参考にはなります。要するに、先進国はデフレになってもらい、まだまだうまみのある中国には引き続き成長していってもらおうということです。
  そういう状況下でも、まだまだ中国と先進国との間には購買力の差があります。それぞれの国が国内向けの需要を減らしている以上、その購買力水準の差を利用するのが一番「もうかる」方法です。
  誤解されると困るので断っておきますが、私がそういう状況を望んでいるわけではありません。そういう作業を通じて、企業利益を拡大することが今の経済の常識になってしまっているということです。
  たとえば、消費者が国産を望んでも、容赦なくチュウゴク産が入り込んできています。さすがに表だってチュウゴク産だということを謳う食品はありませんが、外食や加工食品ではそうでもしないと利潤を生むことが難しいのが現状です。
  それに、食品でなくても、身の回りに中国製の工業製品はたくさんあります。この前私が都心のデパートや量販店で、キッチンタイマーやストップウォッチを探したら、三軒の店の全てのタイマーやストップウォッチが中国製でした。ひとつくらい日本製があるだろうし、あったら高くても買おうと思っていたもくろみは完全に外されました。
  なにも、ストップウォッチやキッチンタイマーを作っている企業は、別に日本の消費者に嫌がらせをしたくてやっているわけではありません。企業の論理からすれば、中国と日本の購買力の差を利用するのが最も合理的だからです。この辺の事情は、アメリカでもヨーロッパでも、たいして変わらないでしょう。

  そうなると、世界中がずぶずぶとデフレの海に沈んでいき、相対的に中国が浮かび上がる。その上、超大国であるアメリカが没落すれば、●この記事でも取り上げたような海洋進出政策が功を奏し、中国は台湾海峡からペルシア湾に至るシーレーンを確保する・・・という恐れを抱いている人もいるかもしれません。
  日頃何かと「チュウゴクは脅威だ!」と叫んでいる連中の奥底には、中国は自分たちより劣等でなければならないというコンプレックスがあるので、少し自分たちが望まないニュースが出てくるだけで、この世の終わりみたいな騒ぎ方をするのでしょう。

  私は正直中国や朝鮮を叩くのはもうどうでもよくなっていますが、この件に関しては自信を持って断言できます。

  もうしばらくすれば、中国は勝手に自滅します。

  ・・・と、ここで終わりにしたいのですが、あんまり思わせぶりに締めくくるのはなんなので、一つ面白いニュースを取り上げておきましょう。なぜこれを取り上げたのかは、次回詳しく述べます。
  

「干ばつ対策青年突撃隊」が活躍―河南
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0205&f=national_0205_008.shtml

 全国的に干ばつの被害が広がる中、河南省温県南張羌鎮では3日、大卒の「村役人」たち小麦の水やり作業を行った。

  中国では近年、大学新卒者を「役人」として農村へ招く試みが行われている。温県では約250人の卒業生が春節休み明け早々、「干ばつ対策青年突撃隊」を組織し、春節帰省で人出が足りなくなっている農家へ出向き、水まきなどを手伝っている。


  では、みなさん、次回をお楽しみに。

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Comment

●凄いブログですね・・・

初めまして、いわゆる「ネット右翼」の者です。
ここを知ったのはあまり感心されないかもしれませんが、
痛い○ュースのコメント欄からですw
そこからして私がどんな考えの持ち主なのかご想像がつくと思います。

私自身は「ネット右翼」にならないように気を付けていたつもりだったのですが、
気が付いたら立派な「ネット右翼でした」w
ブログは作っていませんがm○xiの方に恥ずかしい日記をいろいろと書いてしまっています。
今すぐ消したい気分ですがそんなことをしても自分が取った行動は何も変わらないし、
敢えて恥ずかしい過去を形として残しておくことで今後の反省に繋げていこうと思っています。
もちろん今後の日記は大いに軌道修正していきます。

冷静に考えて見れば中国のような国が「ネット右翼」が大声で叫ぶ程度の
簡単な方法で仕掛けてくるとは思えませんね、半島ならいざ知らず。

少し話しが変わりますが、以前からレポートを読ませていただいていた某経済学者のF氏のブログで私のような人が、
「民主に変わって人権擁護法案を通されても良いのか」という質問をF氏にしたところ、
「韓国、中国などは粗暴犯に過ぎないので放っておいてもネットで叩かれるが、
資本家達は詐欺師のようなものだから丁寧に説明しなければならない」
と応えていたのが印象的でした。

なんとなくイメージは出来たものの、やはりネウヨ化してしまった私は中国の脅威の方が警戒すべきだと思っていましたが、
こことお仲間のブログ記事をたくさん見せてもらうことでF氏の回答の意味を具体的に飲み込むことができ、
グローバリズムと言うのがいかにおかしいかということが分かったと思っています。
これからも是非立ち寄って勉強させていただきたいです。
ほり | 2009年02月18日(水) 01:41 | URL | コメント編集

以前、似非日本人というハンドルネームでコメントさせていただいたものです。
ーーー
ろろさんのブログ隅々まで読ませていただきました。。
目が覚めた気持ちでいっぱいです。

これからもよろしくお願いします。
ワダ | 2009年02月18日(水) 02:22 | URL | コメント編集

大卒者の村役人ですか・・・中国に求められているのは簡単な製造業で、研究・開発などトップレベルの職は必要とされてない・・・つまり大学を出ても他の中国人と同じ待遇に甘んじなければならくなる。
・・・逆に辛いかもしれないね。

大きな視点で見ればこれほど共産党にとって怖い事は無いでしょう、今まで弾圧などで減らしてきた、政府に不満を持つインテリを大量発生させてしまう、その先はおそらく革命(もちろんそう簡単に成就しないが)

共産党のためを考えた場合、政府は大学レベルの教育を規制すべきでしょう。能力がないからと納得させれる。
革命が起こるのと支配が続くのとどちらが良いかは私は判断出来ませんけど。(人死には革命の方が多いが)

万が一ネタばれならスイマセン
ノノっち | 2009年02月18日(水) 18:04 | URL | コメント編集

工業製品はまだまだ中国のお世話にならなければ立ちゆかないところが多々あると思います。
しかしながら食料品の場合、中国であれだけの大きな干ばつがあるというのは自然破壊が大きく進んでいるからに違いありません。自国民が食べていくことすら事欠くようになるでしょう。日本まで輸出する余地すら無くなるはずです。

そうなる前に池田信夫センセイのようにリカードの国際分業論などという死んだ学説を持ち出すのではなく日本自身が食料防衛に腐心しなくてはならないと思います。

ブログは閉鎖してしまいましたが、今後とも変わりなくお願い致します。
PNW10 | 2009年02月18日(水) 22:17 | URL | コメント編集

●ご参考

中国の農業に未来はあるか
http://sun.ap.teacup.com/souun/55.html
中国初の気候変動評価報告 高まる水不足・災害の脅威 食料生産も減少の恐れ
http://sun.ap.teacup.com/souun/267.html
戦後世界観と日本のアジア政策
http://sun.ap.teacup.com/souun/493.html
早雲 | 2009年02月19日(木) 00:27 | URL | コメント編集

週刊東洋経済やダイヤモンドなどによると、中国は経済成長率が8%を切ると
新規の求職者のための雇用を用意できなくなる
したがって、中国にとって経済成長率が8%を下回ることは日米欧などの先進国におけるマイナス成長と同じである
共産党は8%維持を絶対死守しなくてはならないのだそうですね
今年は対米輸出の減退で、経済成長率は6~7%になるのではないかという悲観的な予測もあります
失業者はそのまま社会不満分子になるので共産党にとっては頭痛の種でしょうね

2008年中国国内失業者数、2・5億人に達する恐れ
h ttp://jp.epochtimes.com/jp/2008/07/html/d61161.html

しかし、長期的には世界的なデフレの進行で、安い中国製品が世界各国で受け入れられていくので
中国の8%以上の経済成長はまだまだ続くという事でしょうか


徳 | 2009年02月22日(日) 15:16 | URL | コメント編集

●コメントありがとうございます

>>ほりさん

>ブログは作っていませんがm○xiの方に恥ずかしい日記をいろいろと
>書いてしまっています。
>今すぐ消したい気分ですがそんなことをしても自分が取った行動は
>何も変わらないし、 敢えて恥ずかしい過去を形として残しておくことで
>今後の反省に繋げていこうと思っています。
>もちろん今後の日記は大いに軌道修正していきます。

  そうですか。あまり愉快なことではありませんが、あえてそういうことをなさるという気概は素晴らしいと思います。
  私がgooブログを残しているのも、そういう意味があったりするのですが・・・。

>グローバリズムと言うのがいかにおかしいかということ

  その通りです。そこに注目できない、問題提起できない人間に、「保守」だの「平和」だの語る資格があるのか、私は常々疑問に思っています。
  もっとも、グローバリストをただただ叩くだけでは、それはそれでまた一つの善悪中毒なのだと思います。それよりも、我々の生活を成り立たせているものや、不安定にさせているものについて思いを馳せるべきです。

>>ワダさん

  今後ともご愛読よろしくお願いいたします。

>>ノノっちさん

>大きな視点で見ればこれほど共産党にとって怖い事は無いでしょう

  私は、中国における高等教育を受けた層というのは、今後の中国社会を(いい意味でも悪い意味でも)変えていく原動力にはなりにくい気がします。
  彼らの多くは、金持ち層の息子娘であり、一人っ子政策の恩恵を受けて「小皇帝」として甘やかされてきた世代です。考え方は日本のインテリ層や大卒サラリーマンに近いもので、なるべく楽をして近代文明の恩恵を受けたいと思っていることでしょう。
  中国に地殻変動が起こるとすれば、その原動力は農民と人民解放軍だと思います。しかし、残念ながら日本語だとそういう動向のニュースがなかなか読めません。
  今はちょっと忙しいのであれですが、英文記事も拾っていかなければダメですね・・・。

>>PNW10さん

>自国民が食べていくことすら事欠くようになるでしょう。
>日本まで輸出する余地すら無くなるはずです。

  飢餓輸出を続ければ、農民反乱が止まらなくなると思います。
  しかし、中国はそういう方向へ向かって進まざるを得ません。シリーズの最後では、その辺を扱いたいと思っています。

>リカードの国際分業論

  フリードマンのマネタリズムと並んで、グローバリストの教典になっている考え方ですね。リカード自身が「オランダ出身のユダヤ人」だという出自ですから、まあ、要するにそういう狙いを持って編み出された理論です。
  眉に1リットルくらい唾をつけて読むべきものでしょう。

>>早雲さん

  また先取りされてしまいましたね(笑)。

>>徳さん

>長期的には世界的なデフレの進行で、安い中国製品が世界各国で
>受け入れられていくので
>中国の8%以上の経済成長はまだまだ続くという事でしょうか

  そうせざるを得ないのが、中国という国です。次に挙げる記事でその辺を考察します。



ろろ | 2009年02月22日(日) 22:49 | URL | コメント編集

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