まだ麻生首相に期待している人たちへ(1)
麻生首相、3年後に消費税増税 解散は当面先送りの意向
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081030/plc0810302101022-n1.htm
麻生太郎首相は30日、総事業規模26兆9000億円の追加経済対策を政府・与党が決定したのを受けて首相官邸で記者会見し、財政健全化に向け3年後に消費税率を引き上げる意向を表明した。首相が消費税率引き上げの時期を明言したのは初めて。追加経済対策の一部を反映させた第2次補正予算案の今臨時国会への提出は「通るか通らないか、国会の対応を見る」と明言を避けた。衆院解散・総選挙の時期は「政局より政策、景気対策という世論が圧倒的に多い」と、当面先送りする意向を示した。
また、早期の衆院解散を求めていた公明党との関係に触れ、「太田昭宏代表とは十分意思疎通が図れている。(解散を先送りしたことで)連立関係がおかしくなることはない」と強調した。記者会見に先立ち、首相は太田氏と会談した。
首相は記者会見の冒頭、現在の経済情勢について「100年に1度の暴風雨が荒れている。何より大事なことは生活者の暮らしの不安を取り除くことだと確信する」と訴え、今後は(1)景気対策(2)財政再建(3)改革による経済成長-の順で取り組む決意を示した。
追加経済対策に関しては「スピード、これまでにない大胆なもの、重点を絞りばらまきにしない、赤字国債を出さない」をポイントに挙げた。とくに、経済対策の裏付けとなる財源については「安易に将来世代にツケをまわさない」と述べ、財政投融資特別会計の準備金などを充てる考えを示した。
消費税に関しては「大胆な行政改革を行った後、経済状況を見た上で、3年後に消費税の引き上げをお願いしたい」と述べた。
追加経済対策に伴う国の財政支出は総額5兆円。総額2兆円規模の定額給付金を全世帯に支給することや、地方の高速道路料金を土・日曜や休日は原則1000円で走り放題にすることなどが柱となっている。
「3年後に増税します」と、現役の首相が宣言しました。この意味は非常に重いです。
その後、「景気が回復したら」と、首相の口から多少のトーンダウンがあったとか、与党内からもたしなめる声が出ているとか、そういうことは問題ではありません。もう、すでに「彼ら」は増税に向けて動き始めています。
社会保障拡充へ消費増税 年金、保険料方式で3.3%
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081102AT3S3102631102008.html
政府の社会保障国民会議(座長・吉川洋東大教授)は31日の経済財政諮問会議で、いまの社会保障制度を拡充したときに将来必要となる財政負担を公表した。保険料方式の年金制度を維持する場合、2015年度時点では消費税に換算して最低3.3%分の追加財源が必要だと指摘。基礎年金をすべて税金で賄う方式に変更すれば、最高11%分の追加財源を手当てしなければならないと試算した。
追加財源をすべて消費税で賄うと、現在5%の税率を8%超―16%に引き上げる計算になる。麻生太郎首相は3年後の消費税率引き上げを表明しており、諮問会議もこれをたたき台に具体的な検討に入る。
追加財源の試算は国と地方の合計。国民会議が10月までに示した「医療・介護」「年金」「少子化対策」の3分野の費用推計をいくつかの場合に分けて計算した。基礎年金の国庫負担割合を2分の1に引き上げるための財源も含んでいる。
数々の「小泉カイカク」や、それに続く清和会(町村派)の首相たちのやってきたことは、全て引用記事中の「経済財政諮問会議」の方針の具体化に過ぎません。
麻生首相も、同会議でこのように言っています。
経済財政諮問会議・第23回会議(平成20年10月17日)
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2008/1017/report.html
与謝野馨です。本日、麻生内閣で第1回目の経済財政諮問会議が開催されました。
第一の議題は、現下の金融経済情勢への対応ということで、昨日の総理の御指示について御説明を私から申し上げ、民間議員、閣僚から、それぞれ意見の表明がありました。これに対しまして、総理からは次のような御発言がありました。
自分の指示の中の「中期プログラム」であるけれども、社会保障等を考えると、国民も将来の負担増については、だんだん理解が進んでいると思う。ゆくゆくは、そういう日が来るということを考えておられると思っている。そのための道筋を考えていかなければならない。責任政党として、きちんとやるべきことだ。責任政党というより、責任ある政治として、きちんとやるべきことだ。中福祉・中負担が国民のコンセンサスであると考えている。
第二の議題は、社会保障・税財政一体改革の道筋でありますが、まず吉川議員から御説明がありました。
私から、今後、中福祉・中負担の持続可能な社会保障制度の道筋や安定財源のあり方など、具体的な議論を進めるということで取りまとめを行いました。
総理からは、次の御発言がありました。
自分が自民党の政調会長をやっているとき、党でアンケート調査をやったことがある。8年前であるけれども、安心な社会保障制度の構築のためには、やはり負担を増やすべきであるという答えが多かったので、実は驚いた。社会保障については、制度、財源ともに長期的にきちんとしたものをつくる。したがって、諮問会議では建設的な議論をぜひお願いしたい。
麻生首相の消費税増税宣言は、財務省に対するリップサービスに過ぎないだとか、3年以内にどんどん消費しろという意味だとか、すさまじく意味不明なこじつけをしている人もいるようですが、彼の考えはは増税ありきなのです。国民に向かって増税を明言する前に、諮問会議で本音をもらしていたり、経済財政担当大臣に増税推進派の与謝野馨を入れていたりすることから、合理的に推認が可能です。
少なくとも、「麻生さんは財務省をペテンにかけてでも積極財政に舵を切るつもりだ」などという妄想よりは、私の考えの方がよほど根拠があります。
さて、そういった妄想をばらまいている「麻生信者」の方々が期待する景気対策ですが、「相変わらずせこくてしょぼくてどうしようもない」と言いたくなる代物でしかありません。
■追加経済対策の概要
1.生活者対策
・定額減税など(給付金方式)2兆円
・第2子から年間3.6万円の「子育て応援特別手当」
・雇用保険料の大幅引き下げ、年約2万円還元
・年長フリーターの正規雇用奨励
・過去最大級の住宅ローン減税
2.中小企業の活力向上、金融対策
・緊急信用保証を6兆円から20兆円に、政府系金融緊急融資を3兆円から10兆円に拡大
・新エネ、省エネ投資の即時全額償却
・中小企業法人税引き下げ
3.地方
・高速道路料金の大幅引き下げ
・道路特定財源の一般財源化に際し、1兆円を地方に
4.財源・財政の中期プログラム
・財源は、赤字国債なし、特別会計積立金など活用
・3年以内の景気回復中に減税などを時限的に実施
・経済状況好転後、消費税を含む税制抜本改革を速やかに実施
概括的に「どうしようもない」と切って捨てるのも何なので、色を変えたところについて注釈しておきます。
>年長フリーターの正規雇用奨励
安倍内閣も「再チャレンジ」などと称して似たようなことをやっていましたが、成果といえるようなものは全く挙がっていません
だいたいこういう施策は、「年長」かどうかの基準を巡って役人があれこれ口を挟んできたり(結局実現しない)、「奨励」というのは、わずかな奨励金の支給だったり、雇用した企業に対する寄付金の免税(安倍内閣が実施したが、利用実績ほぼゼロ)だったりで、全く効果がなかったりするわけです。
まあ、しょぼい制度でも、役人の仕事は増えますし、その認定のために財団法人を作ったりすれば天下り先の確保になったりしますから、霞ヶ関は歓迎するのでしょう。そして、受益者はそういう制度があったことすら知らない・・・小泉内閣以降、いつもいつも繰り返されてきた「支援策」です。
>過去最大級の住宅ローン減税
要するに、不動産業界へのてこ入れです。
しかし、大した効果はないでしょう。そもそも住宅ローンの審査が通るほどの購買力のある世帯が減少しているからです。
場所にもよりますが、東京の近郊で永住型の3LDKマンションに済むとなれば、最低でも3000万円程度のローンを組まなければなりません。しかも、諸費用や頭金で2割程度要るわけです。このお金をしっかり用意できるような世帯なら、そもそも減税などしなくてもマンションや一戸建てを買えるでしょう。つまり、消費動向はたいして変わらないわけです。
どうせなら、頭金を政府が無利子で貸し付けるとか、保証料を住宅支援機構が超低利子で貸すとか、そういうことをしなければ、今までマンションや家を買えなかった層が買うようにはならないでしょう。
>法人税引き下げ
中小企業支援などと銘打っていますが、いずれ大企業にも減税するための布石でしかありません。だいいち、減税しても、銀行がおそろしく慎重になっているこのご時世では、借入金の返済に回る方が多くなるわけで、たいした意味はありません。
>時限的に
景気が回復しようがしまいが、3年経ったら打ち止めだという意味です。財務省や与謝野が強硬に主張しているのでしょう。それを突っぱねるだけの力は、麻生首相にはないということです。
>経済状況好転後、消費税を含む税制抜本改革を速やかに実施
経済の「好転」というのが何を意味するのか分かりません。GDP(しかも、デフレ下では上昇しやすい●実質GDP)が0.1%でも「好転」と解釈できるわけです。取引の規模が大きくなったことが明確にわかる名目GDPによる目標値を掲げていない以上、何とでも受け取れます。
しかも、こういう時だけ「速やかに」です。増税したくてたまらないという、麻生内閣の本音が見て取れるというものです。
この話は長くなりそうなので、次回に続きます。
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増税路線に真っ正直。
こんな政権、絶対反対です。

定額給付金も急いでやろうとしてますがこれも意味がわかりません。
yahooニュースのコメントやトラバを見るとまだいるようですけど、彼らが目を覚めさせられる記事に巡り合うのは至難の業の気がします。人は不快なことから目をそらし、自分に近い意見を追い求めてしまいますから。
折しも今は金融危機の真っ只中、これがいつ大恐慌に変わるか分からない状態だったのに、消費税増税発言。これは日本経済にトドメを刺すことになります。
今までは小泉さんや中曽根さんを上回る売国で国を傾けた人は戦後はいないと思ってましたが、日本経済にトドメを刺す人が新しく出てきたことになります。傾けた人とトドメ刺す人ではどちらがより国民から怨まれるのか?多分、後者かもしれません。
小泉さん、安部さん、福田さんの三人が消費税増税に手をつけなかったのは、本能的に経済にトドメ刺す張本人になるのを嫌がったからでしょう。歴史の中で最悪の首相と語り継がれるわけです。小泉さんや中曽根さんはワースト2か3を争うから1にはならないようにしてたとも考えられます。政治家は名前が残るから誰が消費税増税したか一身に批判を浴びます。経団連が勧めたとはいえ、責任は首相になります。麻生さんは戦後最悪の首相という名を残すかもしれません。
経団連は輸出で儲けてきましたが、金融危機で儲からないとみると消費税増税、実体は輸出割り戻し税で儲けるつもりで内需拡大をするつもりないということですね。
前の記事に石原完爾の話がありましたが、この方は天才だと思います。
こんな天才が日本にいたのに第2次大戦では日本政府に関われない状態になってました。勿体無いと思ってましたが、そういえば戦後も田中角栄という偉人を潰してます。どうも戦前も戦後も国民から出てきた天才を活躍させずに潰す事をやってるみたいです。日本政府の上層部には国民を豊かにさせる天才偉人を嫌い、足を引っ張る風潮があるように見受けられます。
政治家に二世三世が増えたのも、もしかしたらここに鍵があるかもしれません。
新党大地とか自公政権以外の野党から一般人の政治家を増やした方がいいのかもしれませんね。そういう国民視点で見られる政治家になれると思ってる方は次の選挙に出場するのもいいと思います。鈴木宗男さんはそこらへんを考えてるようにも見えますね。頑張っていただきたいものです。
二大政党より、新しい第3政党が必要とも思います。
次回述べますが、肝心なことは何一つ手を付けていませんからね。そうなるのも無理はありません。
>>案山子さん
>消費税増税と法人税減税がいつもセットですよね。意味がわかりません。
企業の利益を大きくするためでしょうね。穴埋めは、庶民のカネで。
その結果、消費性向の高いお金を吸い上げて、結果として自分たちの首を絞めているんですね。以下のブログにもそういう例が出ています。
クルマが売れない原因はジャスト・イン・タイム方式です
http://restororation.blog37.fc2.com/blog-entry-1466.html
>>うに丼さん
>普段このブログを見に来ていて、この記事を見るまで期待していた
>人ってどれくらいいるんでしょうね。
結構いると思いますよ。特定アジア系のサイトからのリンクもありますし、積極財政を謳っている知り合いのブロガーの方もいますしね。
最近、後者の方のところでも叩かれるようになってきてしまいました。体制側にいないというのは辛いですね(笑)。
>人は不快なことから目をそらし、自分に近い意見を追い求めてしまいますから。
その通りですね。私は、三輪さんや真名さん、banabunaさんなどのおかげで抜け出すことが出来ましたが、やはり究極は自分の身につまされるまで分かりませんでした。もう少し、現実の世の中で人間と関わった方がいいのかもなと思います。
>>幸未来願さん
>経済っていうのはお金が廻らないと駄目なんです。
>消費税増税は廻りを鈍くさせる効果しか生まれません。
回転を鈍くする上に、その回っている分から一定の額を差し引いてしまうのですから、二重にたちが悪いですね。
>麻生さんは戦後最悪の首相という名を残すかもしれません。
それを挽回するために、何か「勇ましいこと」を企画していたりするのかな、と邪推してしまったりします。
以前から「麻生氏は安倍チャンや類人猿に比べると頭がいい方」と主張してきましたが、どうもそれも表面的なだけじゃないかと思っています。私がもし増税しなければいけなかったとしても、やるのだったら中曽根がやったように、選挙で大勝した直後に不意打ちで食らわせます。
おそらく、事務サイド(財務省)からの突き上げだと思うのです。税法の改定には、技術的な面も含めてかなりの時間が要ります。3年というのは、ちょうどそれに間に合うタイミングなのではないかと思うのですよ。中曽根政権の時には、86年にすでに大型間接税の論議が持ち上がっていました。そして、1988年に法律制定、翌年の施行です。ちょうど3年です。
最も恐ろしいのは、これでもし民主党が選挙で大勝し、直後に経済財政諮問会議の提案通りに消費税増税やむなしという判断をとることです。そうならないように、野党には圧力をかけなくてはいけません。労働組合も、平和運動なんてとりあえず置いておいて、こういうときに頑張ればいいんですが・・・。もちろん、自民党で行けばこのまま増税は間違いなしですから、そっちも避けなければいけません。難しいですね。
>どうも戦前も戦後も国民から出てきた天才を活躍させずに潰す事をやってるみたいです。
石原氏はよく分かりませんが、田中角栄は邪魔になった国と、邪魔になった自民党某派閥のコンビプレーで失脚しました。角栄さんについては、こちらのブログが参考になります。
現代日本の福音書-田中角栄に捧ぐ
http://blog.livedoor.jp/manasan1/archives/50230605.html
>二大政党より、新しい第3政党が必要とも思います。
そうですね。小選挙区では難しいですから、せめて比例で数を稼がなくてはなりません。北海道は「大地」、都市部は「共産党」、地方は「国民新党」でいいでしょう。
本当は嫌ですが、小選挙区では前原グループを除く民主党に入れるしかありません。
http://sun.ap.teacup.com/souun/149.html
1000兆円の焚き火
http://sun.ap.teacup.com/souun/239.html
自分もそう思ったんですよね。
タイミングが悪すぎる。
麻生擁護する気は無いですが、『財務省に言わされて・・・』
でないと、逆に真性のバカ首相ということになるわけです。
効果薄がバレバレだとしても、一応は金をばら撒くわけですから
その効果が出る前から消費税アップの話をだしてしまうと、話にならないわけで
例えるなら・・・オウンゴールみたいな感じです。
いや、でも、まぁ・・・
もう言ってしまったわけですから、財務省に逆らえなかった
わけで、結局は真性のバカだったのかと。
●「構造改革は間違っていた」宣言は自民党には無理なのか・・・
私も少し見誤っていたかもしれません。何をか、というと「構造改革は間違っていた」と言うことがこれほど難しい事だったとは、という事です。そもそも麻生氏は2001年の自民党総裁選では小泉氏の唱える「構造改革」には反対していたのですが(あの時、亀井,橋本,麻生の三氏はみな「景気回復優先」を主張、小泉氏だけが「マイナス成長となっても構造改革を」と主張していました)。今にして思えば、いくら財政赤字をメディアから攻撃されても、「私は世界一の借金王」と開き直って積極財政(実はそれほどの大盤振る舞いではなかった、という話もありますが)を行った小渕元首相は本当に偉大だった、という事なのかもしれません。
本当に、悪魔じみていますね。それを3年後に強化すると口にして、景気対策がまともに進むと思っている政治家の頭の中身が信じられません。
>>noaさん
>オウンゴールみたいな感じです。
まさに自殺点を上げ続けているわけですが、今後もオウンゴールの山が続くでしょうね。相手陣内に向けてパスを繋いで攻め込めるような人材は、今の自民党にはいません。なにしろ、キャプテンからして「相手(野党)に勝たせると大変なことになるぞ!無効試合にしろ!」と、審判や観客を脅すくらいしかできないのですから、もう末期症状でしょうね。
田中角栄の失脚以来、おかしくなっていった自民党の集大成を見るような気がします。
>>JAXVNさっm
>「構造改革は間違っていた」と言うことがこれほど難しい事だったとは、という事です
新しい記事にも書きましたが、なにしろ「私は犯罪者です」と、麻生さんや中川さんに名乗り出ろと命じるようなものですから、まず不可能でしょうね。
それに、自民党の最大勢力は、今でもカイカク派ですよ。これは、誰がなんと言おうと動かしがたい事実です。アメリカが少し落ち着いたら、おそらくまた「カイカクが足りないから経済成長率が上昇しない」などと言い始めるバカが湧いてきます。
麻生もダメか・・・と自民党支持者が肩を落としているその時に、歓呼の声でライオン丸が息子たちや元大阪府知事の不良弁護士を連れて颯爽と登場・・・なんてならなければいいのですが。
>小渕元首相は本当に偉大だった、という事なのかもしれません。
中曽根、橋本、小泉以下の歴代首相に比べれば、はるかにマシだったでしょうね。
思えば田中角栄も列島改造とか言って国民の絶大な支持を受けました。石原完爾も田中角栄も理想を追い求める指導者でカリスマ性あったでしょうね。
アメリカの大統領オバマ氏に決まりました。世界中が祝してましたがそれも道理です。マケイン氏が共和党の候補になった理由がブッシュ大統領と仲悪いイメージだったからみたいで、今回の大統領選は一番ブッシュ政策と真反対な人を選ぶみたいな所がありました。グローバル化や戦争を押し進めた姿が傲慢に見えたから反米デモが世界中で起きました。これを批判し違うやり方があると選挙で訴えたオバマ氏。世界中の国が思ったことを新しい大統領が言ってアメリカ国民も支持したのだから世界中の国は喜びます。これで変わると。百年に一度の歴史的状態です。世界中のアメリカを見る目がガラッと変わりました。今までは軍事で無理やり推し進めるジャイアンだったのがこれからは出来杉君のように交渉するようにしますと言う感じでしょうか?世界の国の言い分をその国々の性格を考えて交渉する国になりたいとアメリカ人が思ってるなら、委員長やってもらっても大丈夫かな?という変化です。上手くオバマ大統領がやればスーパーパワーでない頼りになる委員長という立場にソフトランディング出来るかもしれません。これなら世界に対する影響力を維持出来アメリカに損ではない。オバマ氏がこれを出来たらアメリカの中興の祖になります
>出来杉君のように交渉するようにしますと言う感じでしょうか?
別にアメリカが世界にどう思われようが関係ないのですが、我々に対する風当たりは間違いなく強くなりますよ。
北米に大きく食い込んでいる企業は、向こうからのバッシング(たとえば、クリントンがちらつかせてきたスーパー301条適用)を覚悟した方がいいでしょうね。日本政府は、多分何もしてくれませんから。
あと、おそらく中国でも似たようなことが起きます。今回の金融危機で、相対的に日本が浮かび上がったので、米中が共同して叩きに来るでしょう。もっとも、今までも十分叩かれてきたのですが、日本が民主党政権に変わった辺りで、露骨になってくると予想します。今は、アメリカも自分の台所のことで必死でしょうから。
小浜市は良くやったと思います。
1.新大統領やアメリカとの架け橋になれる状態にした(今の自公政府は共和党支持一つで世界中の国々と志が反対だった)
2.朝ドラ以降、旅行客が来る状態にして村おこしになる
3.村おこしによる雇用促進による金融危機の影響を薄める効果
4.将来オバマ大統領が日本に来るならここが会談場所になる可能性高い。道路や空路等のインフラをする為の税金を貰いやすい状態な為、小浜市は雇用が生まれる
5.拉致問題の舞台の一つ
6.オバマ大統領は石油以外のエネルギー政策を進めると明言してるから原子力の良さと欠点を伝える事が出来る
7.エネルギー問題は日本もなんとかしたい課題です。日本では風力、太陽光などのフリーエネルギーでアメリカと協調出来ると明言できる。(原子力は核廃棄物が問題なので違うエネルギーが良い)なるべく、地方での施設を作り雇用を生み出す事による金融危機でリストラされた方々の受け皿としてやるようにし、この点でもアメリカと協調出来ます。出来れば47都道府県すべてでやるといいと思います。(万が一食糧危機が起きた時、東京一極化よりは人を日本全土に分けた方がダメージを減らせる可能性高い)
など新しいオバマ大統領と小浜市だけでなく日本にも利点が多い。
ただ、問題は食糧ですね。アメリカは農作物が問題です。汚染米とか狂牛病の肉とか日本にとって迷惑で嫌なことを押し付けてきました。小麦も大丈夫か?な状態だし。アメリカも検査施設でも創設して雇用増やすくらいやってくれればいいんですが。日本もちゃんと断るか焼却するかにして市井に廻らないようにすべきです。
オバマさんは白人の母と黒人の父の子供でアジアで生活したこともある出自で白人も黒人もアジア人もどれか一つに絞ることが出来ません。だから「白人も黒人もネイティブもない。あるのはアメリカ合衆国だ」と言う。彼の存在はアメリカ内の他民族との接着剤のようにくっつけるカリスマ性がありますね。
国民の心を一つにまとめ、理想を語る政治家っていうのは田中角栄達と同じで凄いと思いました。アメリカにそういう大統領が生まれ成功したら凄いですし、ロシアはプーチンさんで上手くいきましたし、中国も胡錦濤さんが地震以降国民をまとめ始めたように見られます(水等の問題は別に)。ダライ・ラマさんの評価が変わるかもしれませんね。
日本はそんな国々に囲まれてます。日本もいい政治家が出てきてもらいたいです
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