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2008.05.05(Mon)

道路整備がもたらしたもの(秋田県) 

  ところで、今、私は秋田からこの記事を上げているのですが、地方に行くとどうしても「道路」というものを意識せざるを得ません。
  今日は、「ねぷた」で有名な城下町・弘前から、能代を通って秋田市まで鉄道(奥羽本線)でやってきたのですが、まず目立つことはどこも駅前が非常にさびしいことです。
  たとえば、特急が止まる駅に「二ツ井」(旧二ツ井町、2年前に能代市に合併)という駅があります。(以下は駅周辺の地図)


大きな地図で見る

(地図上の吹き出しが邪魔な人は、吹き出し右上にある×をクリックしてください)

  この駅は世界遺産である「白神山地」の南側の入り口に当たる駅なのですが、駅前がえらく寂れています。関東地方で比較的さびしい北関東でも、特急が止まる町というと、人口20万人は当たり前というのに慣れていると、なんだか気が抜けてしまいます。
  しかし、その二ツ井駅のすぐそばに、テニスコートだの量販店だのがあってものすごく活気がある一帯があったのを見かけました。ここが駅前なのか?と勘違いしたほどです。

  あとから地図を見てみると、どうやらそこは国道7号線沿いの一帯だったようです。

  ●中越沖地震で被災した「柏崎市」のことを書いた記事でも述べましたが、地方に行くと活気があるのは「幹線道路沿い」というのはもう当たり前になってしまったようです。そして、そこにあるのは「大型家電量販店」「ジャスコ」「牛丼やファミリーレストランのチェーン店」であり、もう米沢だろうと柏崎だろうと二ツ井だろうと、どこでも同じような風景が広がっています。
  別に、地方の人間は物質文明の恩恵を受けるな、などというつもりはありません。しかし、寂れた駅前だとかシャッター商店街を見てしまうと、かつてそこにあった人間の営みの灯が消えてしまったようでさびしくなります。

  では、そういう現状を作った原因のひとつは何かというと、「便利すぎる道路」だという気がしてしまうのです。
  全国に張り巡らされた高速道路と、それに連結するよく整備された幹線道路という仕組みで、いまや旧二ツ井町のような地域でも大都会とダイレクトにつながっています。そうでなくても、大都会を中心にした物流ネットワークみたいなものに組み込まれています。たとえば、弘前のファミリーマート(jコンビニエンスストア)に売っていた「おにぎり」は、青森市の工場で作られたものでした。おそらく、ファミリーマートを経営している資本が作った会社が、関東地方や近畿地方と同じレシピでおにぎりを作り、弘前市内に供給しているのでしょう。
  このような仕組みが、まるで東京や埼玉にいるような「便利」な生活を可能にしたのは事実だと思うのですが、同時に地方にとっても不利益な仕組みが出来上がってしまっています。
  その最たるものが、「経済循環の破壊」です。幹線道路沿いに進出している企業はたいていは東京や大阪に本社を置いている大資本なので、そういう店が儲かった場合利益は大都会の本社に行き、都会で使われたり、配当や借入金の利息という形で大企業が外国資本が吸い上げたりしてしまうことになります。
  この仕組みが固定すると、地方としては都会からお金(貨幣)を奪い返さなくてはやせ細っていく一方になります。だから、みんな必死になって都会で売れるような商品を作ろうとするのです。「赤福」だとか「白い恋人」が偽装までして経営を拡大していたのは、そうでもしなくては地方で生きていけないからです。
  こういう構図は、誤解を恐れずに言えば、「欧米諸国(都会)」と「アジアやアフリカの植民地(地方)」という構図と非常によく似ています。なぜかというと、常に地方が不利な立場に立たされているからです。
  欧米諸国が持っている外貨(貿易決済用通貨)を獲得するために、植民地や途上国は「売れるもの」を作ろうとします。その結果、産業構造が非常にいびつな形になってしまうのです。私は子供のときに、農業をやっている人間が圧倒的多数であるアフリカで、なぜ飢餓が発生するのか不思議でした。その理由は、日本のように外国に売れるものを作れないからではなくて、外国に売れるものを作ってばかりいるからなのだとわかったのはごく最近です。

  ところで、欧米諸国がアフリカを収奪していた時代、内陸部から沿岸部にたくさんの鉄道がしかれました。●アフリカの地図を見ると、「ガーナ」「トーゴ」といった西海岸の諸国が南北に長い形をしているのに気づくと思います。これは鉄道に沿って植民地の形を作ったからです。
  この鉄道が果たしていた役割は、奥地で掘り出した資源や栽培した農作物を、船でヨーロッパなど先進諸国に運び出すためでした。こういう言い方は左翼っぽくて(笑)好きではないのですが、鉄道は収奪のための道具だったわけです。
  程度の差こそあれ、そういう役割、要するに都会が地方から効率よく利益を吸い上げるストローみたいな役割を、今の日本で果たしているのが、「整備されすぎた道路」なのではないか、という気がするのです。いってみれば、道路網の整備は、「内なるグローバリゼーション」を助長してしまっているのです。
  それでも、地方が十分に都会から利益を受け取り、地方に進出してきた都会の店からいろんなものを買うことができるうちはいいのです。しかし、その経済システム要素がひとつでも欠けると、どんどんボロが出てきてしまいます。
  例を挙げると、「エネルギー価格の高騰」があれば、ものを買いにいくコストや物を運ぶコストがどんどんかさんでしまい、経済の中心から離れた地域は切り捨てられてしまうかもしれません。ジャスコや吉野家が田舎に店を出しているのは、利益が出るからであって、その地域の人間に日用品や食料を提供するためではありません。コストがかさんでしまって利益が出ない地域は、真っ先に切り捨てられるでしょう。
  こういうことを書くと、「地方が魅力的な商品を開発して東京や大阪にたくさん売ればいいじゃないか!」という人がいますが、そんなことをいくら強弁しても無駄です。そんなに魅力的な商品を作れる地方自治体はほとんどありません。たとえば、東国原知事がいない宮崎県が、今のようにして都会に物を売り込めるでしょうか?できるわけがありません。東国原氏が「成功」しているのは、同じようなタレント知事が他にいないからであって、他にもたくさん芸人知事が出てきたらPR効果はなくなってしまうはずです。
  マスコミが喧伝する東国原知事の「成功」をとらえて、地方もああいうことをすれば豊かになれるんだと思い込んでいる人間が、同じブログで「朝日新聞の言うことを信用するな」とか「メディアリテラシーがない一般人はテレビにだまされている」などと言っているのは、私にはほとんどギャグとしか思えませんね。
  
  もちろん、地方にお金を分配する仕組みとして公共事業をやらざるを得ず、それが道路整備だったことは事実です。それを全部否定するつもりはありません。しかし、それが今になって厳しい事態を招いているということを、みなさんに理解してほしいのです。
  これは、いくら地方への分配を強化したからといって解決できる問題ではありません。大店法による規制でジャスコなどの進出を妨げるという方法もありますが、カイカクを逆行させるなどといわれてマスコミに袋叩きにされるのが落ちでしょう。

  今日は詳しくは述べませんが、それならば戦うレベルをずらすしかありません。

  たとえば、以前からこのブログが紹介してきている「地域通貨」で、地域の農産物や工芸品を取引できるようにするのがそうです。日本円での価格競争では、地元のガラス工芸より中国で作られた粗製濫造のガラス用品の方がはるかに安く、競争力があります。それならば、中国製ガラス容器を取引できない通貨を作ってしまえばいいのです。地元のガラス工芸や、その代替品としての焼き物(これなら資源がそれほど必要ないので、多くの都道府県で自給できる)を、地域通貨で取引してしまえばいいということです。
  また、エネルギーでも、地元で作った木炭を取引できるようにすれば、灯油の価格が上がってもなんとかしのぐことができます。木材の豊富な三重や和歌山、秋田などでは十分使える方法でしょう。さすがに木炭でクーラーは無理ですが、燃えるごみで小規模発電をして、それを地域通貨で買える仕組みを作れば少しは電力をカバーできます。

  あるいは、公共事業を土木業ではなく、農林水産業で行うのです。護岸整備なんて、いまどき必要な地域はほとんどありません。それをするなら、戦略物資になる農産物(特に小麦や大豆)に補償金をつけて価格競争力を上げるのです。そうすれば、アメリカ産と少しは戦えるようになり、自給率も上がります。何より、地方の基幹産業である農業で生計を立てていけることがわかれば、必ずしも土木事業に依存する必要はなくなるでしょう。
  断っておきますが、これを大企業による農業経営なんていう方法で実現するのは無理です。そんなやり方で自給率を上げている国は、アメリカ以外にはないからです。そのアメリカも、地下水のすさまじい枯渇、ポストハーベスト農薬の多用、季節労働者である外国人の大量流入という弊害に悩まされています。だいいち、農作物に一番補助金をつけている国はアメリカなのです。(●こちらのブログを参照)

  もちろん、農作物への補助金というのは「一時しのぎ」にすぎません。本質的には、より狭い地域での経済循環を作ること、最悪でも国内での経済循環を大原則にすることです。地域通貨や農業補償金はそのための道具でしかありません。
  そうすれば、自分の地域で必要な物を自分のところで作ろうとする動きが強まります。たとえば、リンゴばかり作っている津軽平野も、もう少し他の作物を作るようにシフトするかもしれません。安く買える物より、自分のところで作れる物を買おうとする動きが出てくるということです。
  そうなると気候的地理的ハンデがある地方は不利になるのではないか、と思いますが、それでも昔はなんとかやってきたのです。そういう物質的には必ずしも「豊か」とはいえない中でも人生を楽しむことこそ、日本の文化や伝統ではなかったのでしょうか。
  あまった食べ物を捨てるような余裕があるのですから、今のように「一次産品の特化→大量生産→大量消費」という不自然なサイクルがなければ日本が滅ぶということはないはずです。

  そういう社会ができれば、2兆円のガソリン税について喧々諤々し、挙句にガソリン税の暫定措置法案を可決した与党議員たちが祝杯を挙げる●こちらのブログを参照)ような不毛な事態はなくなるはずです。
  「便利な道路」を前提にした経済の仕組みが機能不全を起こしている今だからこそ、国民、特に地方のみなさんに、少し違った視点で物事を見てもらえるとうれしいです。

追伸: 明日秋田市内を回って、埼玉に帰ります。新しい記事を上げられるようがんばりますので、どうぞまたご覧ください。

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Comment

●初めまして。

これまで日々是勉強の記事に興味があり読ませて頂いていました。
ヨロシクお願いします。

「内なるグローバルゼーション」の中での地方が、将来の日本全体の姿になるのではないかと少し不安になります。自分の生活を通じて実感を持ってからは余計にそう感じています。

企業税の引き下(大企業の優遇)や、「移民庁の設立。移民促進を目的(自民)」のニュースを読んで、これもその流れなのかと。もう少し日本の端にまで手も差し出してくれる人を支えたい・・・。だが、それが難しいのに歯痒さを感じます。

おぼん | 2008年05月05日(月) 14:16 | URL | コメント編集

●>>おぼんさん

  こちらこそ、よろしくお願いします。

>自分の生活を通じて実感を持ってからは余計にそう感じています。

  みんなおぼんさんのように感じてくれる人ならば助かるんですが・・・。
  
>移民庁の設立

  自民党は本格的に狂ってきましたね。今までは経済財政諮問会議という密室の中で、実名を伏せた民間議員だけが頭のいかれた発言をしていたのですが、とうとう自民党という党レベルまで降りてきてしまいました。
  これは推測でしかありませんが、自民党はもはや普通の国民からは支持されようがないということに気づいているんじゃないでしょうか。カイカクと称して購買力を破壊しまくっていますからね。
  だから、もういっそのこと中国人を国民にして、彼らに自民党を支持してもらおうと考えているのかもしれません。これは、民主党の一部や社民党のような外国人と非常に親和性の高い政治家や、外国人労働者を熱望している経団連とも利害が一致します。
  まさか、政治家が正面から日本国民を敵扱いするなんていう事態が起こるとは思っていませんでした。自民党や経済財政諮問会議は、まるでファンタジーに出てくる大魔王みたいな雰囲気さえしてきましたね。

>もう少し日本の端にまで手も差し出してくれる人を支えたい・・・。

  一番簡単なのは、チャイナフリーです。グローバリストが利益を極大化するときに使っているテコはほとんどといっていいほど「中国」です。だから、中国との一体化や接近をするような行動はすべて拒否すればいいのです。中でも庶民にできるのはチュウゴク産の拒否です。
  昨今の国民の餃子騒ぎなどを見ればはっきりわかるのですが、日本人はチュウゴクという存在に本能的にいかがわしさを感じているようです。その実感は正しいと思います。くれぐれも、個人として接するチュウゴク人(自分が少数派のときはおとなしくするだけの知恵は働く)への目線でチュウゴクという国を見ないことです。
ろろ | 2008年05月05日(月) 15:16 | URL | コメント編集

●道路や新幹線をつくっても

若者が都会へ出て行きやすくなっただけです。
そして一度都会へ出て行くと、よほどのことがないかぎり帰ってきません。
地方の人たちが自民党を支持しなくなったのもわかるような気がします。

昨日、川原でバーベキューをやって感じたことです。
バーベキューは食用油も使わない。だから食用油の値段が上がっても対応できる。
食後の皿洗いもしなくていい。だから余計な水道の水をつかわずにすむ。
最近は海外旅行に行く人も減っているので、こうやって近場で過ごす人が増えるのではないかと。
おしゃか | 2008年05月05日(月) 16:07 | URL | コメント編集

>道路網の整備は、「内なるグローバリゼーション」を助長してしまっているのです。

 私も行き過ぎた道路網の整備はそういった効果があると思います。

 地方に行く度に疑問に思うのは、車を所有出来ない人、運転出来ない人は、不便な生活を送っているのではないか?ということです。(特に低所得所や高齢者)。大きな幹線道路沿いに大型商業店舗が乱立し、駅前の商店街の殆どが閉店して閑散としてしまっていることや、公共の交通機関の運行本数がとても少ないからです。

 採算が取れなくなった時に大型店舗がその地域を切捨てて撤退するのは当たり前のことですよね。地元に根付いた商店街が壊滅して、大型店舗の出店が相次ぐことを手放しで喜んでいる人達というのは、自分自身がその地域に根付いている共同体の一部だということを忘れて、目先のことしか考えられなくなってしまっているのでしょうね。


>こういうことを書くと、「地方が魅力的な商品を開発して東京や大阪にたくさん売ればいいじゃないか!」という人がいますが、そんなことをいくら強弁しても無駄です。

 ほんと無駄ですし、現実と剥離している妄言ですよね。

 通勤で利用している駅に隣接している駅ビルでは、必ず地方の物産展をやっています。昨日までは北陸地方の物産展をやっていました。私は漬物が好きなので、漬物が売っているのを見るとついつい立ち寄って見てしまいますが、物産展の商品は手に取ってみてがっかりすることがよくあります。でも懲りずに見るのですが。笑
 
 今回もそうで、中国産の大根を石川県で加工して保存料や合成調味料漬けにした漬物であったり、殆どろくな物がありませんでしたので、何も買わずに帰りました。突っ込みどころが満載なのですが、例えば保存食品である漬物をさらに保存料漬けにしなければ商品化できないことなど、普通に考えたら異常なことだと思います。無理なことを無理矢理やっているとしか思えません。

 やはり、自然の枠組みから逸脱した不自然な仕組みからは、不自然なものが生じる可能性が高いのだと思います。
 
しわ | 2008年05月05日(月) 21:40 | URL | コメント編集

●コメントありがとうございます

  旅行ネタは、タイムリーだったみたいですね(笑)。

>>おしゃかさん

>若者が都会へ出て行きやすくなっただけです。
>そして一度都会へ出て行くと、よほどのことがないかぎり帰ってきません。

  ええ、これがもう一つの「収奪」なのだと私は思います。

  福岡や兵庫のような、もう我が国の歴史の初めの頃からグローバル化の勝者になれる(外国との貿易の結節点にあり、衰えることがない)地域なら、東大に何人合格者を出しました、ということで大騒ぎしてもいいんです。外国を巻き込んで経済が活発に循環していますから、放って置いても人が増えていきます。
  でも、青森や秋田がそれでは行けません。都会に出て行ったら、二度と戻ってこないのです。こんなことを言うと、若者の自己実現を否定しているみたく聞こえるかもしれませんが、メインストリートから外れた地域ほど人材を抱え込んで、文化や経済を地域内で循環させなければならないのです。
  江戸時代はまだそれがなんとか出来ていました。明治時代でまず人の流れが中央に向くようになり、高度成長期、要するに今回取り上げた「便利すぎる道路」が出来はじめた時代に第二波が来ました。それからあとはご存じの通りです。

>最近は海外旅行に行く人も減っているので、こうやって近場で
>過ごす人が増えるのではないかと。

  いいことです。中国や朝鮮やタイに行っても、儲かるのは旅行会社だけです。特に中国なんて、何しに行くんでしょうか。わざわざ生命を危険にさらす必要はないと思うのですが(笑)。

>>しわさん

>地方に行く度に疑問に思うのは、車を所有出来ない人、運転出来ない人は、
>不便な生活を送っているのではないか?ということです。

  不便なんてもんじゃないと思いますよ。東京に住んでいて、旅行も自動車(駅から直行バスを含む)を利用していたら、絶対に分からないです。
  私はあえてローカル線などを使うようにしているのですが、ほんとに話になりません。次の記事で書きますが、田沢湖線という電車はもうほとんど公共交通機関として機能していません。

>中国産の大根を石川県で加工して保存料や合成調味料漬けにした漬物

  問題は二つあると思います。まず、そうやって歩留まりを上げたり、不自然な添加物を入れたりしないと、都会の消費者が買わないということです。普段私たちが買っているものが、そもそもそういうものですからね・・・。
  もう一つは、誤解を招きかねない言い方ですが、どうも地方の経済人の方に、地方ブランドだけで売ろうとしている「ずるさ」「手抜き」があるのではないかということです。中身はともかくとして、見た目だけでも素朴で田舎チックにしておけばいい、などと考えてやしないかということです。
  だから、土産物=都会からの外貨獲得という目的オンリーになってしまってはいけないのです。物や金はなるべくその地域で回し、余剰を都会へ輸出するべきなのです。江戸時代の主力商品である「米」というのはそういうものでした。
  できることなら、東京やその周辺の大都市も、近郊や千葉、どんなに遠くても群馬くらいで一次産品をカバーしていくべきだと思います。江戸時代(なんでもかんでも江戸江戸持ち出したくはないのですが・・・)に関八州が他と明確に区切られていたのは、そういう意味があったのではないかと思います。

>自然の枠組みから逸脱した不自然な仕組みからは、不自然なものが
>生じる可能性が高いのだと思います。

  その通りですね。

  
ろろ | 2008年05月05日(月) 22:18 | URL | コメント編集

●こんばんは

>都会が地方から効率よく利益を吸い上げるストローみたいな役割
なるほど。 今まで考えもしなかったのですが、確かにその通りですね。
公共事業を土木業ではなく、農林水産業で行うという考えは全面的に賛成です。
若い人だって農業で食っていければ、都会に出る人もかなり減るでしょう。
でも農業では利権が無いから、それをやる政治屋はいないでしょうね。
まず地方分権が先なのかな?

先日信じられないようなニュースを見つけました。

遺伝子組み換えトウモロコシ製品 食用に供給開始
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080418-00000000-fsi-bus_all
遂にGM穀物を食用にする動きが始まったようです。
恐ろしい事ですね。
しかしこれを逆手に取って、地方で安全な農作物を作る農家を育てれば地方の活性化も可能と思うのですが、政府は個人農家を潰して株式会社化を進める事しか考えていませんね。
いずれは日本の農業もGM種子の製品しか作らなくなるような気がします。
ビンモハマド | 2008年05月05日(月) 23:55 | URL | コメント編集

>不便なんてもんじゃないと思いますよ。東京に住んでいて、旅行も自動車(駅から直行バスを含む)を利用していたら、絶対に分からないです。

 そうですね。私もここ数年でようやく気付いたことです。街から少し離れた神社に行こうとするとき、バスの本数が少ない(最悪は無い)ことに非常に困ります。私は車の免許をもっていませんし、時間に余裕があれば距離を気にせず歩くのですが、なかなかそうもいかない時もあるので。実際、そういう場所で生活している人達というのは大変だと思います。

>中身はともかくとして、見た目だけでも素朴で田舎チックにしておけばいい、などと考えてやしないかということです。
  
 事実、そういう魂胆が見え隠れするような商品が多いと思います。例えば、どの辺がその地方と関係があるのだろう?というような洋菓子が良い例だと思います。商品自体の質よりも、ウケそうなキャッチフレーズやパッケージに拘っただけで中身がスカスカな商品。それを見て、その気になって買ってしまう人がいるのも問題なのでしょう。

 それに、そういった外側から来る人に向けた流行廃りの激しい無駄な物ばかり作らずに、先ずは地元の人間に長く愛されるような商品開発に力を入れて、本物を作ることこそが大事なのではないかと思います。

>物や金はなるべくその地域で回し、余剰を都会へ輸出するべきなのです。

 その通りだと思います。
 
しわ | 2008年05月06日(火) 00:18 | URL | コメント編集

●コメントありがとうございます

>>ビンモハマドさん

>でも農業では利権が無いから、それをやる政治屋はいないでしょうね。

  そうでもないと思いますよ。政治家=利権=道路など箱ものというのは、清和会とマスコミがばらまいた誤ったイメージです。
  現に、民主党の小沢代表は選挙の際に所得補償を公約にしています。

>遺伝子組み換えトウモロコシ製品

  どっちにいっても穀物メジャーとかいう餓鬼どもが儲かる仕組みになっているようですね。
  GMクロップといえばカーギルとモンサントですが、どちらもロックフェラー財閥の系列です。アメリカの支配層は、中東から手を引く(=ロスチャイルド系に明け渡す)代わりに、食糧とバイオエタノールで世界を支配する方向へ舵を切ったのかも知れません。
  こういう状況で、なんでトウモロコシや大豆を増産しろという声がマスコミから上がらないのか・・・不思議でしょうがありません。

>>しわさん

>どの辺がその地方と関係があるのだろう?というような洋菓子が良い例

  どうせ売れなくて廃棄処分になるのですから、小麦と砂糖と卵のムダです。そんなものより、その土地で昔から食べているものを売った方がどれだけましなことかと思います。
  そもそも、土産物という、繁忙期と閑散期の差が激しい商品に生計を託すのが間違っているのです。赤福はもともとお伊勢様の周りにいる農家が副業で作っていたものでした。草加煎餅だって、日光街道の宿場や茶屋に出すために売れ残りの米を使っていたものです。
  地方の人びとも、今一度原点に返ってほしいものです。その原点は、明治維新以前の地域社会だと私は思っています。
ろろ | 2008年05月06日(火) 01:56 | URL | コメント編集

●市場万能と自立自助という名の無責任

 ろろさん、こんにちは。国道134号鎌倉です。

>利益は大都会の本社に行き、都会で使われたり、配当や借入金の利息という形で大企業が外国資本が吸い上げたりしてしまうことになります。

 この構図がある以上、地方再生には自助努力が必要だというのは、地方切り捨ての口実以外の何物でもありません。地方の財政難は、箱ものなど無駄な公共物を造ったからではなく、地場産業がつぶされて利潤が中央の大企業に吸い取られたうえに、地方交付税が財政再建の名のもとに減らされたからです。
 話はずれますが、夕張市の財政破綻の本当の原因は、炭鉱閉山という形で地場産業が切り捨てられ、自立の手段を奪われたこと、そして地方交付税が減額されたこと、何よりも炭鉱の閉山処理のために300億円以上の税金を使わされたことにあります。特に閉山処理の税金は炭鉱閉山を進めた国が肩代わりするべきなのに、夕張市に押し付けたことに問題の核心があるのに、マスコミは一切無視して夕張市の惨状を報じています。私は許せません。地方の窮状は、中央政府の責任転嫁に原因があります。地方の怠慢に求めること自体が間違っています。

>なんでトウモロコシや大豆を増産しろという声がマスコミから上がらないのか・・・不思議でしょうがありません。

 政府の農業政策は、バカの一つ覚えのように規模拡大と企業参入しかありません。我が国の農業に求められるのは、効率を犠牲にしてでも増産を進めることです。安全保障のためには効率を犠牲にしなければならないことがあるということははっきり申し上げます。
 要するに政府は、農業に金を出したくないのでしょうね。これも無責任すぎます。

 ろろさん、最後に、地方といっても兵庫県(ここは本来3つ以上の県があるといっても過言ではありませんが)や福岡県と、青森県や秋田県では性格が異なる旨おっしゃっていましたが、納得いきます。首都圏以外でも太平洋ベルト地帯に属する地域は、そうでない地方よりはやはり恵まれているでしょう。地方といっても一括りにできないのは確かです。
 ろろさん、これからもよろしゅうお願いいたします。
国道134号鎌倉 | 2008年05月06日(火) 17:54 | URL | コメント編集

●>>国道134号鎌倉さん

>夕張市の財政破綻の本当の原因は、炭鉱閉山という形で地場産業が
>切り捨てられ、自立の手段を奪われたこと、そして地方交付税が
>減額されたこと、何よりも炭鉱の閉山処理のために300億円以上の
>税金を使わされたことにあります。

  炭鉱は掘ればまだ出てくるのでしょうが、おそらく危険な割に産出量が稼げないのでしょうね。
  しかし、夕張市の公金の負担はとんだ「とばっちり」ですね。せめて、中央政府・企業・夕張市で折半すべきです(税収増など受けた利益の割合に応じて出せばよい、という程度。メインは前者二つ)。

>太平洋ベルト地帯に属する地域は、そうでない地方よりは
>やはり恵まれているでしょう

  はい。同じ県でも、相当差が付いています。広島や岡山の内陸と瀬戸内海沿岸の差が良い例です。
  しかし、本当に「地方」と言えるような文化なり独自性が残っているのは、むしろ内陸部だというのが私が旅行した時の印象です。沿岸部で風情があるのは漁師町など、独特の文化があるところですね。国道2号線沿いは「16号線化」が惨くて見ていられません。
  そういう「便利さ」というのも、地域の人びとが求めた結果なのでしょうか。それとも・・・。
ろろ | 2008年05月07日(水) 02:29 | URL | コメント編集

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