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2011.05.10(Tue)

真の「原発問題」とは 

原発は「地震や津波にも安全」なら許されるのか(晴耕雨読)
http://sun.ap.teacup.com/souun/4550.html


原文を是非参照してほしいが、要約すると以下のようになる。


・原発には「入口」すなわち燃料となるウラン採掘の問題と、「出口」すなわち核廃棄物の問題とがある。

・ウラン採掘の際に出てくるトリウムやラジウムはガンや骨肉腫を引き起こす。

・ウラン鉱山の周辺の環境は確実に汚染される。

・使用済みの核燃料を完全に無害化する技術はない。それにも関わらず、放射性物質は出続ける。

・使用済み燃料は非常に長期間の管理が必要。中には数百万年もの長期にわたって管理が必要なものもある。

・原発で起こっている現象が本当の問題なのではない。

・要するに、原子力発電は「トイレのないマンション」のようなもの。



これを頭に入れて、以下の記事を読んでみるといい。


モンゴルに使用済み核燃料施設 日米構想
http://www.asahi.com/politics/update/0509/TKY201105090114.html

--------以下引用--------

 日本と米国、モンゴルが共同して、使用済み核燃料などの国際的な貯蔵・処分施設をモンゴルに建設する構想を持っていることが9日、分かった。経済産業省は原発の輸出を目指し、新興国でニーズが高い使用済み核燃料の処分もセットにして売り込む狙いだ。

 ただ、菅政権は福島第一原発事故を受けて原発の輸出も含めた原子力政策を見直す方針。構想が実現するかどうかは不透明だ。

 原発の新規導入を計画する国にとって、使用済み燃料をはじめとする放射性廃棄物の処分は大きな課題。日米両国とも最終処分施設を持っていない。一方でロシアなどは、放射性廃棄物の引き取りも材料にして原発を売り込んでいる。

 そこで原発の燃料になるウランの埋蔵量が豊富で、原子力産業の育成を望むモンゴルに国際的な処分施設をつくる構想が日米両国で浮上。昨秋から経済産業省、米エネルギー省、モンゴル外務省の間で協力関係を模索してきた。核燃料の再処理で出るプルトニウムを核兵器に転用されないよう防ぐ意味もある。だが、福島第一原発の事故で議論は進んでいない。

 日本政府は昨年決定した新成長戦略で、官民一体となった新興国への原発輸出を打ち出した。昨年10月にはベトナムとの間で原発輸出に合意。トルコやヨルダンとも交渉している。

--------引用以上--------


自分の国でないならいい、そういう問題ではない。

自国ですら許されないような暴挙を、他国に金の力で押しつけようとしている。これに対して嫌悪感を抱かないなら、その人は人間として必要な何かを失っていると断言してもいい。

本質的な問題は、

>原子力産業の育成を望むモンゴル

というところにあるのだが、長くなるのはそれについては機会を改めて触れる。

この地球は一つの大きなイノチのワである。

モンゴルだろうとシベリアだろうと、環境中に存在することが許されない汚染物質を蓄積していけば、どこかで巡り巡って、それが我々自身を殺す。

もっと卑近な話でもいい。外国に処分場を作って、そこで何か問題が起きたらどうなるのか。その国の国民から、日本はどんな評価を受けるのか。

それらを総合すれば、結論は一つしかない。


「原発は不要」


電力不足の問題なら、原発のシェアにあたる3割、電気利用を削減すればいい。結局、原発必要論者の言い分は、「原発がなくなると電気が…」という程度でしかない。

産業の維持発展にどうしても原発の電力が必要だというなら、そんな産業は滅んでよい。自国民を原発奴隷にし、他国の環境を不可逆的に破壊するようなエネルギーに頼る産業など存在すべきでなかったのだ。

核兵器を持つ能力を担保するためだというなら、上述の入口と出口のリスクを正直に国民に説明した上で、それでも防衛のために必要だと堂々と訴えればよい。正当な目的だからと言って、マイナス面を覆い隠すのはよくない。

原発関連の雇用が維持できなくなるなど、言語道断だ。殺し屋や麻薬の売人を「雇用を維持するために」容認する阿呆がどこにいるだろう。原発がダメなら、他のエネルギーをやるなり、公共事業をやるなり、雇用を維持すればいい。ザイゲン?そんなのは電源交付金や原子力関連の積立金を使えばいいだろう。

もう一度言う。


「原発は不要」


それ以外に結論はない。あとは、それをどのように実現するかである。


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