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2011.02.20(Sun)

現在進行中の「中東革命」について 

  ずっと取り上げたかったテーマですが、少し流れに遅れてしまいました。こういうネタは久々なので、お待ちかねの皆さんには少しは喜んでいただけるかもしれません。

反政府デモが「打倒国王」に バーレーン混乱続く
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210220001.html

 6日目を迎えたバーレーンの反政府デモは、死傷者が出たことを受け、打倒王室デモへと変わりました。国王は事態を重く見て治安部隊を撤退しましたが、デモが収まる気配はありません。

 19日午後、マナマ市内の広場では、軍の撤退後もデモ隊排除を続けていた警官隊が突然、撤退しました。広場はすぐに市民で埋め尽くされ、夜になってもデモが続けられています。デモが発生した14日以降、治安部隊の強制排除で6人が死亡、200人以上が負傷したことで政治改革などを求めていたデモは批判の矛先を王室へと変えました。事態を重く見た国王は19日、野党勢力に対話を拒否された直後、軍の撤退を決定するなど収束に努めています。今後、デモが長引けば、絶対的な立場で君臨してきた王室の基盤が揺らぐ事態も考えられ、混乱はしばらく続きそうです。


  チュニジアの●ジャスミン革命に端を発し、エジプトの反政府運動で完全に火が点いた中東の動乱が、ついにアラビア半島を越えました。私自身、まさかここまでの事態になるとは思いませんでした。
  上に挙げたバーレーン、チュニジア、エジプト以外にも、中東各地に為政者に反発するデモが頻発しています。以下に拾ってきたものを挙げます。

イエメン、ヨルダンで政府支持派と反政府派が衝突 死傷者多数
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110219/mds11021900110000-n1.htm

 反政府デモが続いているイエメンヨルダンで18日、政府支持派と反政府派が衝突し、多くの死傷者が出た。一方、治安当局との衝突で死者が出たとされるリビア東部ベイダではこの日も多数の住民が反政府デモを行い、一部の警官隊もこれに同調したとの情報もある。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ベイダでは17日に最高指導者、カダフィ大佐の政治信条が記された石のモニュメントが倒されたという。 

 ヨルダンの首都アンマンでは18日、政府支持派と反政府派が衝突、8人が負傷した。1月のチュニジア政変以降、ヨルダンで衝突が伝えられるのは初めて。

 アルジャジーラによると、イエメンの南部アデンでは反体制デモ隊の3人が銃撃され死亡、南部タイズでも反体制派に手投げ弾が投げ込まれ、25人が負傷した。

 また、シリアの反政府グループの情報によれば、首都ダマスカスでも若者が警察官に殴打されたことをきっかけに数百人が治安当局に抗議デモを行った。シリアで本格的なデモが伝えられるのも初めて。

 バーレーンの首都マナマ近郊では同日、17日の反政府デモの死者の葬儀が行われ、数千人が「王制転換」などを叫んだ。この後、デモ隊は街に繰り出した。

 イランの首都テヘランでは18日、体制支持派数万人が「示威行進」を実施、反体制側に圧力をかけた。

 ムバラク政権崩壊から1週間を迎えたエジプトでは18日、若者グループらがカイロ中心部のタハリール広場で「勝利集会」を開いた。市民数十万人を動員、政権移行作業を行う軍最高評議会への発言力を強めた格好だ。


  イランはやや特殊な事例なのでここではあえて除外しますが、今までデモや政治運動とは無縁だった中東の国でこういう現象が起きていることはなかなか興味深いです。

  さて、今回の中東でのドミノ倒し的な反政府運動に影響を与えているものに、「インターネット」と「アルジャジーラ」という二つの要素があります。
  一つ目のインターネットというのは、「ツイッター」や「フェイスブック」のようなソーシャルネットワーキングサービスが、意見の共有や雰囲気の醸成に一役買っているということです。以下のリンクなどが参考になります。

エジプト: ツイッターから見る革命の日
http://jp.globalvoicesonline.org/2011/01/29/3899/

チュニジアの「ジャスミン革命」はフェイスブックとウィキリークスが決定的な役割を果たした最初の革命
http://markethack.net/archives/51677487.html

  ウィキリークスはまたいずれ独立した記事で扱うつもりなので置いておくとして、中東でもこのようなグローバルなサービスがアラビア語で利用され、それが一般庶民の意見表明に役に立っているのは間違いありません。また、これらのメディアに対する規制が、テレビ局や新聞に比べておざなりになったというのも、反政府運動の盛り上がりの一つの原因となったのでしょう。
  そして、アラビア語といえば、「アルジャジーラ」です。カタールにある24時間の衛星放送局のことですが、一連の中東での市民運動の現場を積極的に取材しています。エジプトの首都カイロのタハリール広場の様子を伝えた映像などは圧巻でした。エジプトやチュニジアの庶民の怒りの表明を「暴動」などと悪し様な言葉で形容し、特派員と称する惚けた面の現地職員が、安全な場所からどうでもいい映像とどうでもいい発言を垂れ流す日本のマスコミなど、アルジャジーラのリポーターに比べたら給料をもらうのがおこがましいと思うのは私だけでしょうか。
  このアルジャジーラのタイムリーかつ迫力ある映像が、各地での「革命」に一役買ったことは疑いようがありません。


  …と、ここで終わってしまったら、他のブログと変わらないタダの日記帳になってしまいます。国際政治を扱うブログは多々ありますが、細々として専門知識や、そのへんに転がっているニュースの収集などやっていても仕方がありません。
  ここで、私が一番重要だと思うことを一つだけあげておきます。それは、

 「この中東革命がサウジアラビアに及ぶか」

  です。私が思うに、中東情勢について本当に重要なのはこの一点だけです。
  そして、実は上で取り上げた「アルジャジーラ」などは、実は次の話の複線にもなっています。もしよろしければ、私がどんな話を続けるのか、予想してみて下さい。
  もったいぶってすみませんが、今日は時間がないので、ここで一旦切って続きます。明日かあさってには必ず続きを書きますのでご期待下さい。

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2011.02.10(Thu)

アジアと比較されると落ち着かなくなる人は要注意だと思う 

  記事を書いていきたいと言いながら、一月近く放置してしまい、申し訳ありません。気になる「ニュース」があったので、取り上げておきます。

自衛隊の国外活動に不満=国際貢献で韓国と対比-米国家軍事戦略
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011020900957&rel=m

 米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長が8日に公表した新たな国家軍事戦略は、不安定化するアジアへの米軍シフトを鮮明にし、日米韓の同盟の重要性を強調する一方で、日本に対しては、暗に自衛隊の国外活動参加を促した。韓国の国際貢献と対比させており、自衛隊の海外派遣をめぐる日本の対応に不満を示した形だ。
 同戦略は、「自衛隊の域外での運用能力改善に協力する」との記述に続き、「韓国は世界で米国が取り組む安全保障の努力を支援する確固たる同盟国であることを証明してきた」と称賛した。
 同戦略は、昨年決定された国防計画見直し(QDR)に基づき、米軍の運用指針や優先課題を具体化したものだ。QDRも「地球規模の安全保障への同盟国とパートナーの貢献を促進する」と強調していた。 
 戦略が自衛隊の域外活動に言及した背景には、オバマ政権が厳しい戦いを続けているアフガニスタンでの対テロ戦に自衛隊が参加していないことへの根強い不満があるとみられる。国際治安支援部隊(ISAF)によると、韓国は200人以上を派遣している。
 ゲーツ米国防長官は1月に訪日した際の記者会見で、「日米同盟は両国を団結させる利益と価値に基づく平等のパートナーシップであることを覚えておくことが重要だ」と述べ、同盟国としての役割分担と責任を果たすようくぎを刺していた。


  この記事を読んで、「日本の国際的地位が低下する!」とか「韓国に負けてはいけない!」などと思ってしまった人、残念ながらあなたは重症です。
  いいですか。この「不満」とやらを表明しているのはどこか、見てみて下さい。

>米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長

>ゲーツ米国防長官

  アメリカ政府関係者、米軍関係者が発信元です。政治的な発言というのは、中身よりも、誰が言っているかということの方が重要な場合があります。その人物が指向する行動から、発言の意図を読み取ることができるからです。
  アメリカ政府の関係者が発言しているということは、アメリカ政府にとって都合が良い方向に受け手を誘導したいということです。要するに、日本の自衛隊をアフガニスタンという戦地に送り込みたいわけです。そういうことも考えずに、「韓国の国際貢献と対比」という部分を見ただけで、頭に血が上ってしまう人が一番危険です。
  しかも、ネット上で私が見聞きした範囲内に過ぎませんが、韓国だの北朝鮮だの中国だのという文字を見た瞬間に頭の血が沸点に達してしまうお馬鹿さんに限って、やれ新聞は民主党の味方だの、年寄りはメディアリテラシーがないだの、さも自分たちだけが真実を知っているかのようなことを言っている傾向がありました。最近珍獣観察にも興味が失せてすっかり政治ブログランキングのブログなど見なくなりましたが、相変わらずそんな感じなのでしょうか?
  アメリカ政府が、アメリカの利益をなるべく大きくするようなメッセージを発信するのは当然です。政府とはそういうものだからです。どんなに善い政府も、国民国家である以上、その国の国民なり企業なりを擁護する方向で動いているのは間違いありません。
  だから、どこそこの政府がメッセージを発したら、「どんだけ我田引水なんだろう」という目でその中身を吟味しなければいけません。ネット上で活発に発言をなさっている(中身があるかどうかは知らないが)人は、中国や韓国、さらにいえばロシアあたりの政治的意図には敏感なのに、アメリカを中心とした欧米の国々の言うことは中立で客観的だと思っている人が多いようで、呆れるばかりです。

  そういう意味で、この記事は、というより、アメリカ政府関係者の発言は、欧米は日本の助言者であると思い込んでいるような「メディアリテラシー豊かな人びと」に対して効果的な内容になっています。
  特にそう思う部分は、日本と韓国を比較しているところです。日本人の大半が、韓国や中国、さらには東南アジアの国々を自分たちより遅れている「下」の存在であると思っています。意識しているかどうかは別として、かなり沢山の人がそういう思いを持っています。チュウゴク産の食品で不祥事が出てくるとSNSの日記やブログのコメント欄が盛り上がるのは、そういう優越感が形になって表れたものといえるでしょう。
  だから、こういう風に「アメリカは日本より韓国を評価している」という記事の書き方をされると、あんな国に負けてたまるか、という変な負けじ魂みたいな気持ちをもってしまうわけです。もっとも、韓国や中国も「俺の方が欧米に評価されているんだぞ」ということを誇りたがる馬鹿な心理的傾向を持っていますから、この辺は五十歩百歩かも知れません。
  思うに、日本人を扇動したり、大事なことから目をそらしたい人びとは、日本人がどういう情報をばらまくと過敏に反応するかをかなりよく研究しています。気をつけたいところとしては、

・他のアジア諸国と日本を比較して日本を評価している(高いか低いかは問わない)
・勤勉さや協調性を必要以上に誉めあげている
・未来の不安を煽る(少子高齢化など)
・敵・味方を二分して論じる


  あたりでしょう。一つ目は、先に述べた黄色人種に対する優越感、二つ目と三つ目は真面目に物事を考える性質をうまく利用されている例です。最後のは、最近特に増えた言説で、どうも小選挙区制が導入されたあたりからこういう考え方をする人が増えてきたのではないかなという気がしています。

  断っておきますが、私も「アジアはダメだ」的な発想は持っています。しかし、私がブログのコメント欄で朝鮮人をバカにしないと精神的安定を保てない人と違うのは、「アメリカはもっとダメだ」「ヨーロッパもダメだ」もっといえば「ていうか、近代経済システム自体がダメだ」、究極的には「その中で生きている自分もダメな部分がいっぱいある」と思っているところだと思います。
  もちろん、私自身が●ここの前身のブログを書いていた頃に比べて、生活に先行きが見えてきて不安が小さくなったというのもありますが、そういう気持ちを持つように心がけるようにすることで、自分が今立っている位置を相対化して見られるようになります。中国韓国みたいなレベルが低い連中が馬鹿なことを言ったり、欧米のキモい連中が「おまえらはダメだ」みたいなことを言ってきたりしても、オタオタしなくなるのです。
  このブログの読者の皆さんが、そういう心のゆとりを身につけて、メディア経由のメッセージを鼻で笑えるようになることを願っています。

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