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2009.04.14(Tue)

「100円惣菜」が映し出すもの 

  「ホーム・ミール・リプレイスメント」という言葉をご存じでしょうか。

  homeが家庭、mealは食事とすぐ分かりそうですが、replacementという言葉が聞き慣れません。どうやら、「代替」という意味らしいです。
  格好をつけて横文字を使っていますが、要するに、そこらの店で売っている総菜のことなのですが、そういう需要は増えることはあっても減る様子はないようで、遂にこういうものが生まれました。
  

ローソンが「100円総菜」 ・・・コンビニも低価格競争へ
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009040300123&genre=B1&area=Z10

 大手コンビニエンスストアのローソンは3日、総菜類を105円で5月から全国で販売する方針を明らかにした。総菜類は通常200-300円だが、消費者の節約志向に対応し半額以下の新商品を投入する。

 ライバルのセブン-イレブン・ジャパンやファミリーマートも日用品や食品の値下げを実施。スーパーや量販店で加速する価格競争の波が、定価販売中心のコンビニ業界にも及んできた。

 ローソンの「100円総菜」は、コロッケやひじきなどの総菜計7-8品目。従来の味や品質は維持しつつ、食材の大量購入や包装の簡素化でコストを下げた。

 東京都内の数店舗で2月から実験的に販売したところ顧客の反応が良かったため4月中旬から関東地区に販売を拡大。5月にかけて全国の店舗で売り出す考えだ。

 セブン-イレブンは、洗剤や芳香剤、歯ブラシなど一般メーカーの日用品31品目を、4月14日から全店舗で平均15%値下げする。「バスマジックリン詰め替え(350ミリリットル)」は197円から158円にする。日用品の購買が多い主婦層や高齢者の取り込みを図る。

 サークルKサンクスは4月中旬から、従来より2割程度安い380円の和風弁当を売り出す。ファミリーマートは3月末からおにぎりの一部商品を値下げしている。


>従来の味や品質は維持しつつ、食材の大量購入や包装の簡素化でコストを下げた。
  
  その「従来の品質」というのが問題だったりします。

【ファンキー通信】コンビニ弁当ってどうなの!?
http://news.livedoor.com/article/detail/2838852/

 安くて種類も豊富に揃えられているコンビニ弁当。でも販売されているお弁当の食材には添加物が多く含まれ、体に悪いと言われている。そんな食材はどのような工程を経てお弁当となっているのだろうか? 食の安全性や危険性を分析する農民連食品分析センターの所長である石黒さんに話を伺ってみた。

 「コンビニ弁当に入っているシイタケ、レンコン、にんじん、サトイモなどの野菜は中国から輸入されています。こういった野菜には多くの農薬や添加物が使われているのですが、収穫されてもしっかりと洗われてはいません。というのも中国は日本に比べて水資源が少ないため、野菜の洗浄に何度も同じ水を使っているのです」(石黒さん)

 確かに水不足と水質汚染に悩む中国で、野菜を洗うだけの水がきれいかどうかは疑わしい。また、お弁当やサンドイッチなどでもよく用いられている食材「卵」についてもこんな話をしてくれた。

 「そのままの形で輸入される卵は少なく、ほとんどは殻が割られ中身だけが冷凍されて日本に送られてきます。だから卵の良し悪しを判断できないので、ちょっと危ない気がしますね」(同)

 お弁当に必ずと言っていいほど入っている生姜やキュウリなどの漬物類に関しても、驚くべき話を聞かせてくれた。

 「輸入された塩蔵野菜は横浜港などに何年も置かれています。実際にその現場に行ったことがありますが、大量に置かれていることもあってか臭くて近づけませんでしたね。中にはカビが生えたものもありますが、漬物工場で漂白、着色、脱塩などをすれば食べられる漬物に生まれ変わるのです・・・」(同)
  
 コンビニ弁当は安いけれど、それで病気になれば、もともこもないという石黒さん。とは言っても便利なので、ついコンビニ弁当を買ってしまう、というのが大多数の方ではないだろうか。体に悪いと分かりつつもすぐに手に入るお弁当を買いに行くのか。少し遠いお店だけど安心して食べられるというお弁当を買いに行くのか。さて、本日のお昼はどっち?


  こんな代物に、家庭の食卓を代替されてはたまりません。

  さて、こういうことを取り上げると、すぐ「コンビニは国産の食材を置くようにしろ」と言い出す人がいます。確かに、買い手あっての売り手なのですから、客の健康に配慮すべしというのは正しい見方だということもできます。
  しかし、私はそういう人に対して申し上げたいことがあります。

  「だったら、なんで自分で作らないのか」

  コンビニだろうと外食産業だろうと、営利企業なのですから、利益を最大化するという行動を取るのはある意味当然です。安い商品にニーズがあるのですから、その実現のためにチュウゴク産を使うというのは、合理的な選択であり、一方的に非難すべきものではありません。
  だったら法規制をすればいいだろう、という意見もあるでしょうが、そこがそもそもおかしいのです。規制をかけて検査や調査を厳しくすれば、それだけ手間も人員もかかります。要するに税金というコストがかかってくるのです。そういった障害をクリアするのは、行政の無駄だのカイカクだの叫ばれている今の世の中では相当困難でしょう。

  そんな余計な手間をかけるくらいなら、自分で調理すればいいのです。

  私は昨年の3月に今の場所に引っ越してきましたが、決め手になったのはある程度の広さがある台所があったことです。●こういう感じの渦巻き電熱器ではきちんと火を通す調理ができないからです。作ってくれる人がいないので(笑)、自分で料理する羽目になりますが、少なくとも訳の分からない塩蔵野菜を食べさせられる危険はほとんどありません。
  常にいつ何時でもそうしろと言うつもりはありませんが、本当にちゃんとしたものが食べたいのなら、自分で調理すべき材料を選び、自分の手で切ったり焼いたりするべきです。そうすることで、初めて身にしみて分かることがあるからです。
  私自身、自分で料理するようになって、中華料理屋のチャーハンの旨い下手が分かるようになりました。そして、何より、他人が提供してくれる料理に対して、「大変だったんだろうなぁ」という感謝の気持ちが湧くようになりました。外食ばかりしていた頃は、そういうところに気持ちが行くことはなかったのです。
  「作ってくれた人に感謝すべきだ」「お米や野菜を作ってくれたお百姓さんにありがとうと言おう」というようなことがよく言われたりしますが、頭で理解してそういう言葉を口にすることにあまり意味があるとは思いません。本気で思うためには、やはり自分の手で何かをするということが大切です。
  塾の講師をやっていてこんなことを言うのはなんですが、親御さんは「勉強しろ」などと言うより「料理や家事を手伝え」と子供に言ってほしいです。だからこそ、時折、うちのことをきちんと手伝っていたり、こんな料理を作ったという話をしたりする子供がいると嬉しくなります。
  そんなの面倒くさい、時間がない、他人に任せた方が合理的だというなら、それでも構いません。しかし、それならチュウゴク産の毒食品に対して怒りを表明したり、「安くて安心安全なものを」などという無理難題を唱えるのはやめるべきです。

  しかし、それにしても、この記事で思うのは、「デフレもついにここまで来たか」ということです。引用記事の、

>セブン-イレブンは、洗剤や芳香剤、歯ブラシなど一般メーカーの日用品31品目を、
>4月14日から全店舗で平均15%値下げする。

>サークルKサンクスは4月中旬から、従来より2割程度安い380円の和風弁当を売り出す。


  という部分にもそれが現れています。
  もちろん、このような現象はコンビニだけではありません。ワンランク上の味を売り物にしていたあのチェーン店も、ついに方針を転換し始めました。先月の記事ですが、引用します。

マクドに対抗 モスが7月から低価格バーガー
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090305/biz0903051831013-n1.htm

 「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは5日、160円の「新ハンバーガー」(仮称)を7月初旬から発売すると発表した。既存の220円のハンバーガーを肉の量を約25%減らし実質的に値下げする。チーズバーガーも250円から190円に下げる。同社が200円を切るハンバーガーを発売するのは昭和60年(190円)以来24年ぶり。これまで比較的高価格の設定だったが、景気後退で消費者の節約志向が強まる中、低価格メニューを充実する。

 同日、会見した櫻田厚社長は、「安い価格帯を求める顧客ニーズにこたえるため」と狙いを説明した。

 一方、肉が2枚入りで340~470円の「ダブル」シリーズを24日から発売することも合わせて発表した。高価格帯のメニューも充実させることで、160円バーガー導入による減収を補いたい考えだ。

 同社のこれまでのハンバーガーの主力価格帯は300円前後。1000円前後の高級バーカーや420円の国産原料バーガーを売り出すなど、日本マクドナルドなど他のチェーンとは一線を画してきた。


  こういう動きが強まれば強まるほど、製造コスト(=他の業者の売り上げ)や従業員の給料の切り下げが進行するわけで、そうなると社会全体の需要がますます減少することになります。そうなると、ますます「チュウゴク産をふんだんに用いた高品質で低価格な惣菜」を売る企業は増えるでしょう。
  中国が嫌いで嫌いで仕方がない人が、何でデフレを促進する政策をとっている与党に文句を言わないのか不思議です。日本人にまともな購買力があれば、チュウゴク産がここまで幅を利かせることはないはずです。

  一応断っておきますが、このような現象は、個人や企業が努力しても(つまり、ミクロ経済レベルでは)絶対に解決できません。企業努力というのは、そういう動きに追随する形で行われるので、いくら規制を緩和し、競争を活発にしたところで、このような「デフレスパイラル」は止まりません。というか、規制緩和なんかしたらより一層デフレが深刻になるだけです。
  ブログランキングなど見ていると、いまだに「日本社会には競争が足りない」とか「官僚が作った規制が日本の発展を邪魔している」などと書いている超絶クラスの馬鹿がいたりします。また、某SNSでこの前議論になった相手の方が「マクロ経済を支えているのは個人の努力だ(だから、政府に文句を言わずに競争に勝て)」とおっしゃっていたのを見て唖然としたこともありました。個人の立場から経済を考えるには限界があるのでしょうね。

  だからこそ、いずれは近代的な経済システム自体が立ちゆかなくなるとしても、一時しのぎでも構わないので、政府が率先してデフレを解消する施策を打ってもらいたいと思うのですが、現実はこんな感じです。

財務相、「税制の抜本改革」を強調
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4106536.html
 与謝野財務大臣は、講演で、政府の「追加経済対策」の財源を巡り、将来の消費税アップを見据えた「税制の抜本改革」の必要性を改めて強調しました。

 「ちゃんと景気が回復したあとは、『税制の抜本改革』をやって財源の手当てをします」(与謝野 馨 財務相)

 今回の「追加経済対策」について、与謝野財務大臣は更に、「借金を放ったらかしにして、そのままという訳にはいかない」と述べ、将来の消費税アップを念頭に、4月から5月にかけて財政計画をどう改訂するのか検討していく考えを明らかにしました。


>与謝野財務大臣

  次期首相候補なんだそうです。自民党には「人罪」はいても「人材」はいないのでしょう。
  こういう発言を聴くと、もう「有効需要の増大を政府に求めても無駄だ」という発想に行き着かざるを得ません。もちろん、国民新党や民主党の小沢代表あたりには頑張ってもらいたいと思いますが、財務省や自民党カイカク派、経済財政諮問会議、日本がデフレに陥ると喜ぶである海の向こうの二つの常任理事国といった魑魅魍魎の存在を考えると、あまり期待はしない方がよさそうです。

  どうも、近頃世の中が良い方に変わっていくような兆しが見えてきませんが、そういう時ほど自分の頭で考え、自分の足で立って歩くにはどうすればいいか、少しでもましな方法を考えていくべきです。
  100円惣菜に頼らず、素性の分かる材料を自分の手で調理することも、そういう方法の一つなのではないかと思います。

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