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2008.08.21(Thu)

派遣労働者の労災を「自己責任だ」とぬかすバカを撃退する方法(1) 

派遣の労災、3年で9倍=昨年5885人-厚労省まとめ 
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008082102477
--------以下引用--------
厚生労働省が21日までにまとめた調査によると、2007年に労災被害にあった派遣労働者の数は5885人と、製造業への派遣が解禁された04年(667人)の約9倍に膨らんでいることが分かった。派遣元企業からの報告を集計した。派遣を活用する企業が増える一方で、経験の浅い派遣労働者が十分な安全教育を受けないまま、危険業務に従事している実態が浮き彫りになった。
--------引用以上--------

>製造業への派遣が解禁された04年

  ●こちらのリンクにその概要が出ています。

>日々変動する業務量に応じ、労働力需要に迅速・的確に対応することへの
>ニーズがより一層高まっていることなどから、派遣法が改正され、

  要するに、「仕事が少ない時に人間を雇いたくない。都合のいい労働力がほしい」という要求をしている連中がいるということです。言うまでもなく企業です。
  もっとも、企業は利潤を追求するのが目的であるわけですから、ある意味当然のことを要求しているまでとも言えるでしょう。
  そういう場合、誰が一体歯止めを掛けるのか?行政や公権力以外にはありえません。公的な機関であれば、利潤の追求とは違う目的(労働者の安全の保護、大きく言えば社会全体の公平な発展)を追及することができます。その公的機関が、企業の論理にすり寄ってしまっては、どんどんおかしなことになってくるのは当然です。
  
  こういうことを言うと、すぐにムキになっていいかえしてくる人間がいます。

  「派遣労働者などという不安定な労働をしているのがかわいそうだって?そんな仕事についた本人が悪いんじゃないか?」

  「派遣に甘んじているのは、努力が足りないからだ!」


  とかいう感じです。

  まあ、少し前に私が述べた「企業には利潤追求という目的しかない」という原理をきちんと理解して、あとはまともな想像力があれば、こんなことは言い出さないはずなのですが、こういう「自己責任」の話を持ち出されて、うまく反論できなかった人も多いのではないでしょうか?

  そこで、この「自己責任カルト」「自助努力真理教」の信者をどう撃退するか考えてみたいと思います。
  なお、●「ネオリベくん撃退法」同様、ベータ版ですので、みなさんのご意見をいただいてさらに改善していきたいと思っています。

  まず、絶対に気をつけてもらいたいことは、「自己責任カルト」の信者を一発でノックアウトしようなどと考えないことです。
  ネオリベくんのところでも述べましたが、国際競争力だのグローバル化だのという言葉がマスコミで喧伝されているのは、なんとなく分かったつもりになるような言葉だからです。「競争しなくちゃ乗り遅れる」「世界の流れについていけなくなる」というイメージを与えるからです。裏を返せば、それだけイメージを与える力が強いと言うことになり、それを一発で覆すのは難しいからです(できたとしても、それもそれでまた一つの「強弁」でしかない)。
  
  だから、まず相手に尋ねてみることです。「その自己責任というのは、要するにどういうことなんだろう?よく分からないから、教えてほしい(←相手を興奮させないためにはこういう切り出し方が大事)」と、質問するのです。
  そうすると、おそらく相手は「安定した職業についている人はたくさんいるのに、そういう仕事を探そうとしない、必要なスキルを身につけようと努力しないのが悪いということを言ってくるはずです。
  まあ、言ってみれば、「成績が伸びないのは勉強しないからだ」という、言い古されたフレーズと同じ論理です。受験勉強では、こういう論理が結構力を持っています。ただ単に問題さえ解ければいいという、単純な世界だからです。
  その単純な世界と、現実社会のような変数が多く複雑なシステムを同視している時点でもうアウトなのですが、それを言ったら「激怒」させることはできても、「撃退」にはなりません。憲法9条真理教信者とこの辺は同じで、感情的な言い合いに持ち込まれたら、宗教的情熱がある向こうに分があります。
  では、どうするのかというと、ここでもまた一つ質問をしてみるわけです。

  「その努力というのは、誰にでも出来るのか?」

  この質問は重要です。これに対してどう答えるかで、攻め方が変わってくるからです。

  まず、自己実現カルト信者が上記の質問に、「その通りだ」と応えた場合です。
  多くの場合、この答えが返ってくるでしょう。誰にでもできそうだからこそ、その努力をしないことが非難に値すると彼らは考えているはずです。
  そうしたら、次の質問はこれです。

  「では、今の日本で、比較的安定している『正規雇用』に就いている人間がどれくらいいるか知ってるのか?」

  そういうことをきちんと知ろうとしている人間なら、自己実現カルトを信仰するはずがありませんから、答えられないでしょう。答えは約65%です。つまり、35%の人間が非正規雇用に就かざるを得ない形になっています。これを使って最後の仕上げです。

  「全員が努力をしても20人中7人は必ずはじき出されることになるのだが、努力しようと必ずはじき出されることになる人たちを非難するのは間違いではないか?」

  「正規雇用の人間を追い越すくらいの努力をすればいいんだ!」などと言ってきたら、「そういう努力は、あなたが言っている誰にでもできる努力というやつなのか?」と切り返せば済むだけの話です。自分で努力は誰にでも出来ると認めた以上、それを撤回すれば相手は間違いを認めたことになります。
  自己責任カルトの信仰(笑)を支えているのは、「やればできるのに、やらないのが悪い」という論理です。その「やればできる」という部分を徹底的に突くのが賢い戦術です。くれぐれも論理で相手を説得しようと思ってはダメです。質問攻めが基本です。そもそも、相手はカルト信者なのですから、立場の違う人間の理屈を理解する気などさらさらないのです。
  
  すみません。まだ続くのですが、明日は仕事が早いので、このくらいにしておきます。次回も引き続きこの話題を扱います。

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