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2007.12.25(Tue)

塾講師という仕事 

  体調が芳しくなく、冬期講習も始まってしまった関係で、新しい記事を上げられずに申し訳ありません。
  こんなブログではありますが、一応記事はきちんと調べたりして書いているので、結構な時間がかかってしまうのです。今日は、軽い記事でお許し下さい。  

  もうご存じのことでしょうが、私ろろは、塾講師という仕事をしています。

  もうすぐ、契約社員みたいな身分(塾業界では「社員」といっても1年契約なのが普通)になって10年で、なぜか「ベテラン」などと呼ばれるようになってきてしまいました。そういう人間の経験談みたいなものも、たまには書いておいて損はないかなと思います。

  1月になると、いよいよ中学入試が始まります。

  そのときに「入試付き添い」というのをやります。塾のセンセーたちが、中学校の校門の前にたむろして、受験生と握手するあれです。雰囲気を知りたい方は、●以前gooの方で書いた記事をご覧頂くとよいかもしれません。
  朝早くから寒い中大変ですねぇ、と言われますが、私は別に大変だと思っていません。最後の一押しをするのも仕事のうちだと思っていたからです。しかし、最近分かったことですが、もう一つ理由ががあるようなのです。

  「一生懸命塾のセンセーをしている自分に酔っている」

  つまり、自己満足の部分もかなり強いということです。
  どうも、私は日頃いろいろ抱えている悩みとか不満の行き先をそらすために、そういう「イベント」を利用してカタルシスを得ているのではないかという気がするのです。

  私はこの仕事は「好き」ですが、同時に、その好きになっている自分を外側から見ると、「おいおい、それでいいのか」と思うことがあります。

  もともと、私がこの仕事を始めたのは、初めは留学のためにお金を貯めやすいからでした。20代前半で今とほとんど変わらない収入を得ていたのですから、金銭的には魅力的でした。時間的な余裕もあるので、語学の勉強も十分にできます。
  その留学目的が、25歳を過ぎた辺りで、司法試験の受験に変わりました。午後まで勉強時間が取れるので、ちょうどよかったのです。おかげさまと言うべきか、択一には3回受かりました。論文は全くダメでしたが・・・。今考えてみると、夏と冬の長期休暇中のまるまる2ヶ月は勉強が全く出来ないので、たいして時間が取れるというわけでもないのかもしれません。
  しかし、試験一発でも良い司法試験(旧試験)が採用人数を激減させ、法科大学院の卒業生主体の試験に切り替わったタイミングで、これもやめました。この先続けても、おそらく実りはないだろうと思ったのです。
  そして、今に至るわけです。一応やりたいことはありますが、それに向かって進んでいるのかどうかも怪しい毎日です。

  今になって一つ分かることは、「塾講師は5年以上やるべき仕事ではない」ということです。
  この業種は、長期休暇など、講習がある時は別ですが、基本的に夕方から仕事を始めるので、就業時間が短いという特徴があります。経営をする側としては、あまりそこに給料を出したくないというのが本音です。自給に直すと悪くない金額なのでしょうが、フルタイムで働く人間に対しての待遇とは差が出てくるのは当然です。
  うちの会社はそれでもまだましな方ですが、最近は「少子化」だとか「競争力強化」といった名目があるので、給料も上がりません。私など、いくら合格実績を出しても3年連続で減給です。当たり前ですが、勤務態度は真面目ですよ(笑)。だからといって、同業他社にいってももっとひどいことになるというのが、教育産業の置かれている現状です。
  そんな中でも塾講師をやっている人たちというのは、表向きは「教えるのが好き」「子供が好き」ということでやっているのかもしれませんが、実際のところ「他に行きようがない」というのが一番大きな理由になっているのではないかと思います。
  30を過ぎてしまうと、なかなか雇ってくれる会社もありません。あったとしても、ノルマが厳しかったり、初任給が15万円くらいしかもらえなかったりで、とても移る気にならないというのが本音です。自分も含めて、無駄にプライドだけは高い人種がいる世界ですから、ペーペーでこき使われるというのを受け入れられないのかも知れません。

  それでも、何も仕事がないということに比べると、まだずいぶんとましなのかも知れませんが・・・。

  ボーナスはいくらだとか(自分にはボーナスというものが「ない」)、今度の連休は行楽日和だとか(祝日は勤務、土曜日はもちろん仕事)、アフター5のお勧めスポットだとか(まさにその時間が勤務時間)、そういうのを聞くと、普通の仕事をしている人が羨ましくなることもあります。
  まあ、早い話、世間とずれてしまう仕事だということです。だから、入ってきて日が浅く、他の業界に知り合いがたくさんいるという人も、長年やると同僚しか話し相手がいなくなります。
塾の仕事で話題になることなど合格実績や子供の話しかないので、他の世界の住人と話が合わなくなっていきます。私と同じ職種の人で、30代以上の人のほとんど全てが独身だというのもある意味当然の話です。親御さんも、そういうのが分かると、塾に子供を預けるのが不安になったりするかも知れません(笑)。
  昇給やボーナスがないというのも痛いですね。30歳以降、将来設計というものが全く立ちません。基本給も下がっていく一方では、この先じり貧になるのは間違いないでしょう。
  なんとか、この状況を変えなくてはいけないのですが・・・節目の度に没頭せざるを得なくなって、気づけばまた次の年度になっていた、というのがここ何年か続いています。司法試験に受かれば、という、確率は低いものの分かりやすいビジョンがあった時と違って、今は毎日悩みながら生きているという感じです。

  ブログを書いているといっても、知り合いから「そんなカネにならないこと自慢してどうするんだよ」と言われたりもして・・・読んでくれた方が拍手やコメントを頂けることは、本当に救いになっていますね。
  できたら、「文筆業」の方に行きたいと思うこともあるのですが、他の方のブログを見ると愕然としますね。「フルタイムの仕事をやっていて、これだけのものが書けるのか」と・・・自分には才能がないのかもしれません。
  さもなくば、「貿易関係」の仕事にでも就ければと思っています。そういうところで国際取引のイロハやら外国のやり方を知っておけば、あとあとものを書いたりする時も便利だと思ってのことです。30代半ばの男を雇ってくれる会社があれば、という条件付きですが・・・。
  そのために、とりあえず語学をやって、関係する資格を取っておこうと思い始めたのはつい最近のことです。どうなるかは分かりませんが、閉塞した状況を抜け出すきっかけになってくれると信じています。

  目の前の仕事を全てと思わず、広い視野をもって一日一日生きて行けたらいいですね。

  長々と、愚痴めいた話にお付き合いいただいてありがとうございました。

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