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2007.10.10(Wed)

日本は「満州」の夢を捨てられるか(3) 

  同タイトル●その(1)および●その(2)に続く記事です。今回は、中国東北部にとってのもう一つのリスク要因である「朝鮮」について検討したいと思います。
  以前、「大連で日本のコールセンターを請け負う計画がある」という話をしましたが、それとよく似た面白いニュースを見つけました。以下に引用します。

延辺科技大人力開発院、第1期日本就業 IT教育課程の入学式
http://www.searchnavi.com/~hp/chosenzoku/news5/071005-2.htm
--------以下引用--------
延辺科学技術大学人力開発院では 9月 24日、社会教育院で第1期日本就業 IT教育課程の入学式を行った。 延辺各県市から集まって来たおよそ 20人 (満 19歳~35歳)に達する入学生たちは、日本での研修、就職を目的に今度の IT教育に参加した。

入学生たちは日本語の知識水準の差によってまず様々な日本語教育から受ける。一学期の日本語と IT教育課程を経て、志願により日本のその他の業種に研修に行ったり、あるいは IT教育課程に合格した者で当地の日本 IT企業で 1年間実習を終えた後、再度日本の IT会社に就職しに行くことになる。この人力開発院では、より多くの青年たちの日本への就職のために持続的に学院生たちを募集する。

延辺科学技術大学人力開発院・李明淑院長は、大学を卒業した若者達はもちろん、大学を出ることができなかった青年たちでも現代的な専門技術を掌握して国際社会の現場で先進国の企業文化と企業人の姿勢から学ぶことは、職場生活と人生で成功に近付く重要な一歩になるだろうし、彼らが IT産業分野の主力軍として成長する機会を提供したいと強調した。 このような近道を開いて行くことが人力開発院の次元では特別な意味を持つと付け加えた。

入学式で延辺科学技術大・金鎮慶総長は、学生たちに 《国際化時代にふさわしい夢を育て、どこででも主人公としての公的な態度で働き、 <私にも出来る、やれば出来る>という肯定的な意識で果敢に、真面目に努力し、感謝することができ、施すことができる生活をするために努力すれば、必ず志を果たすことが出来る》と鼓舞激励した。
--------引用以上--------

  「延辺」という名前が出てきました。場所を確認しておきましょう。

中国東北部の地図


  上の記事に出てきた二人の人物、特に「金鎮慶」という名前で、ぴんと来る人は来たでしょうね。その通り、彼らは朝鮮族です。
  朝鮮族は、中国国内にいながら朝鮮語を話し、ハングルを用い、朝鮮文化を継承している人々です。東北部を中心に200万人ほどいると言われています。特に延辺朝鮮人自治区では民族教育を独自に行っており、朝鮮語で教える大学(延辺大学)も存在するほどです。
  朝鮮族の歴史は、清王朝が満州、すなわち今の東北部開発に着手し始めた19世紀末にさかのぼります。労働力が不足していたため、李氏朝鮮から移民を導入したのが始まりです。20世紀になると日本が経営する開拓事業の中で貴重な労働力とされ、日本領であった朝鮮からたくさんの朝鮮人が満州に移り住んだとされます。断っておきますが、強制連行はしていません(笑)。
  日本が満州から撤退した後、この地を支配することになる中国共産党は、一応民族の自治を掲げていたこともあり、朝鮮人を自国内の少数民族と位置づけ、その自治を認めました。そういうわけもあって、今でも朝鮮族が独自の言語や文化を保持することができているのです。

  しかし、皆さんこれ、何か違和感を感じませんか?

  中国は独立国であったチベットを侵略して併合し、その後もデモを武力で鎮圧するなどの対応を行っています。また、宗教的背景の違う東トルキスタンに対しては強制断種や堕胎などを行っているのも知られています。
  それなのに、なぜ朝鮮族にはこれほどまでに丁重な扱いをするのでしょうか?

  最近私が気づいたのは、朝鮮族は「ある目的」のために生かされているのではないか、ということです。その目的とは、ズバリ、

  「中国共産党による朝鮮半島併合の口実」

  です。ここでいったん区切って、後半に続きます。

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