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2007.08.19(Sun)

あえて人気の「あの人」を批判してみる 

  ネットの世界でいやに人気のある政治家がいます。麻生太郎外務大臣です。

  保守期待の星(笑)があまりにもひどい失態を演じているので、グローバリスト御用達(※)の新聞が、麻生氏を宣伝し始めたようです。

漫画談議でたじたじ メキシコ訪問の麻生氏
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070818/ssk070818003.htm

--------以下引用--------
 麻生太郎外相は17日午後(日本時間18日午前)、メキシコ市内で現地在住の日本人とメキシコ人の子どもらが一緒に学ぶ「日墨学院」を訪れ、世界史などを分かりやすく学ぶ漫画セットをプレゼントした。

 麻生氏は大の漫画ファンとして知られるが、在校生からメキシコで人気が高いという漫画「るろうに剣心」について質問され、たじたじとなる場面もあったという。

 日墨学院は1977年に開校。幼稚園から高校まで日本とメキシコの教育課程に準拠したコースがあり、多文化教育を実践する場として注目されている。
--------引用以上--------

 ※フジサンケイグループの方針は●この記事を参照。

  この手の記事を喜んでご覧になる方もいらっしゃるでしょうから、まず冷や水を浴びせて起きますね。

>メキシコで人気が高いという漫画「るろうに剣心」について
>質問され、たじたじとなる場面

  まあ、秋葉原も年に1~2回しか行かず、漫画にもアニメにも全く興味がない私から見ると、ただ単に、政治家が聞いたこともない漫画の題名をいきなりぶつけられて首を捻っている場面としか思えません。
  政治家に対して純粋にシンパシーを感じられるという点で、この程度でキャアキャア言っていられる人々はある意味羨ましいです。

  あれ?このブログの管理人は、安倍より麻生を評価していたんじゃなかったのか?

  はい、その通りです。●こういう記事も書いています。また、彼の●「ニート」に対する考え方にも共感するところが多いです。少なくとも、「安倍晋三よりはマシ」という考えは、今でも全く変えていません。
  しかし、今の私はできることなら彼に首相になってほしくはないと思っています。それは、この発言からです。

麻生外相「アルツハイマーでも分かる」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/07/20/01.html

--------以下引用--------
 安倍内閣の閣僚からまたまた失言が飛び出した。麻生太郎外相は19日午後、富山県高岡市内で講演し、日本と中国のコメの価格差について「(日本では)標準米の1俵は1万6000円ぐらいだが、中国では7万8000円(で売られている)。7万8000円と1万6000円はどちらが高いか。アルツハイマーの人でもこれぐらいは分かる」と発言した。

 漫画好きとして知られる麻生氏はオタクにも人気の特異なキャラクターで街頭遊説には定評があり、“ポスト安倍”の有力候補の1人。今参院選では、失点が多く不人気の安倍内閣の閣僚の中でも、小池百合子防衛相と麻生氏だけは別で、各地の自民党候補者から応援依頼が殺到していた。

 しかし、べらんめえ口調で歯に衣(きぬ)着せぬ物言いが特徴でもあり、常に失言の心配がついて回っていたのも事実。今回の失言は、対中コメ輸出の利点を分かりやすく説明し、奨励する趣旨とみられるが、近年急増しているアルツハイマー病患者や家族に対する配慮を欠いた不適切な発言といえる。
--------引用以上--------

  はい、そこの麻生ファンのあなた。

  今、思ったでしょう?「なんだ、このブログを書いている奴は、社民党とかマスゴミとかと同レベルだな」と。

  残念ですが、私は、「アルツハイマーの人でもこれぐらいは分かる」という部分はどうでもいいと思っています。

  私が許せないのは、ここです。

>日本と中国のコメの価格差について「(日本では)標準米の
>1俵は1万6000円ぐらいだが、中国では7万8000円
>(で売られている)。7万8000円と1万6000円は
>どちらが高いか。

  麻生氏は、この続きで何を言いたいんだと思いますか?

  簡単です。「だから、農業自由化を支持しろ」とういうことです。

  まあ、そんなに驚かなくてもいいでしょう。麻生氏は実際のところ、筋金入りのグローバリスト(利益の極大化のために自国への影響を顧みることなく国家間の垣根を取り払おうとする勢力)か、その忠実な使用人であることは間違いありません。
  その証左として、こんな演説もしています。

日本にとって経済外交とは何か
http://www.kasumigasekikai.or.jp/asougaimudaijin%20ennzetu%20nihonnitottekeizaigaikoutohananika.html

  この人は少なくとも(本当の意味での)保守ではないということがわかる部分がいくつかあります。

>そのEPAを、どうせ手がけるならあくまで迅速に進めたいという
>ことです。現状のスピードに、わたし自身決して満足しており
>ません。この際ギアを入れ換えて大いに速度を上げない限り、
>国民の支持は覚束ないと思います。

  安倍首相もよく「スピード(感)」という言葉を口にしますが、彼らは何を生き急いでいるのでしょうか?どうも、グローバリストに早くしろとせっつかれているという印象がします。
  ちなみに、EPA(経済連携協定)がいかに危ないかは●「復活!三輪のレッドアラート!」の記事や、●こちらの反GAT(サービス貿易に関する一般協定)ブログを見ていただくとよく分かります。

>外務省が手がける経済外交とはよくよく煎じ詰めたところ、
>世界の中で日本国民と日本企業が安心して働き、利益を伸ばす
>ことができる大きな環境をつくることだろうと思います。

  彼の頭の中では、日本人が世界に「経済進出」することが大前提になっているようです。こういうのを、グローバリストと言わずして何といえばいいのでしょうか。

>まさに経済にクニザカイというものがなくなった実態を
>前提としているのがEPAです。

  これもグローバリストの考え方そのものですね。正確に言うと、「なくなった」のではなくて「なくした」の方が正しいですが。

>EPAは日本のため進める仕事です。グローバル経済が激しく
>先行する実態に、ルールをもって追いつこうとする方策です

  グローバリストの要求するように、都合良くルールを変えてしまおうということです。グローバリゼーションの悪影響を緩和しようとか、流れを止めようという気はゼロです。
  本音は「庶民は中国からどんどん安い輸入食品を買えばいい、農家は中国の金持ちに売れるような品物を作ればいい」ということなのでしょう。上記の演説でも、アメリカについては政府内で意見が割れていることを明言しているのに、中国には全く触れていません。かえって怪しいですね。

  まあ、麻生氏の考えは詰まるところ、以下のリアリティー指数ゼロの選挙演説と同じだということです。

「強い農業」をめざす自民党
http://www.jimin.jp/sansen/enzetsu/hnakagawa.html#nogyo

--------以下引用--------
高知は“フルーツ王国”と言われるほど、豊かな農産物を産出する地域でもある。この農産物を、アジアのお金持ちにどんどん輸出する。朝採れた高知の農産物を、高知龍馬空港を経て、夕方には上海の食卓に並べる。もうそういう時代だ。そうして、農家の人たちが1兆円もうける農政をどんどんやっていく。そのための競争力強化の手当や政策をどんどんやっていく。これがわれわれ与党の自民党の農政だ。(7月15日高知県高知市)
--------引用以上--------

  中国への定期便も検疫施設もない空港から、中国へ農産物を輸出しろという、このブログでも何度も取り上げているアホ発言です。

  こういうことをなぜ麻生氏や自民党の患部、違った幹部が言うのかというと、農業自由化はグローバリストにとって一石二鳥の政策だからです。

  まず、輸出入が活発になれば、グローバリストにとって利益を上げやすくなる状況が生まれます。
  典型的なのは輸出入品を取り次ぐ件数が増える「商社」です。
  また、外食産業や食品加工業の会社の株を持っている「金融資本」もそうですね。全く同じものを中国で作らせて利益率を上げよう♪逆らう役員は解任しよう♪というノリです。最近は、馬鹿な経済新聞が、そういう我利我利亡者を「物言う株主」などと持てはやしているのだから、困ったものです。

  そして、グローバリストの天敵である保守的な政治勢力、すなわち「農家」や「農協」を効率よくぶっ潰すことができるというのがもう一つのメリットです。
  ●以前の記事で私は、自民党は大都市の浮動票と宗教勢力の組織票がなければまともに戦えない政党になっていると主張しました。ちなみに、私のブログを「卓見だ」とおっしゃってくださって方もいらっしゃいましたが、その人はこの部分はきっちりスルーなさっていました(笑)。
  まあ、それはともかくとして、自民党はそういう政党になってしまった、いや小泉純一郎前総裁がそういう風にしたので、本来自民党を支持していた地方の農民や土建屋がいっせいに民主党や国民新党支持に回ってしまったというのがこの前の参議院選挙です。
  こういう人たちは、自分たちを食べさせてくれる人たち(=郵政造反組や国民新党のようなタイプの政治家)には忠誠を誓うタイプです。  そして、彼らは切実さゆえに、マスコミの扇動に乗らないという特徴を持っています。つまり、2005年の衆院選みたいに、刺客だの何とか劇場だのというこけおどしが利かないわけです。
  だから、グローバリストにとっては農家とか農協などというのはさっさと消えて欲しい存在なのです。彼らの論理では、食糧は中国やタイから安く買う方が「正しい」のですから、当然でしょう。
  あとは、都会で群をなしてコンビニだの外食だのでカロリーを摂っている阿呆共を相手に、CMでイメージを刷り込み、新聞だのニュース番組だので、その時々に応じて右に左に煽っておけば、自分たちにとって都合がいいのです。

  もちろん、自民党の建前は、旧態依然とした農業の「カイカク」です。自民党の政策研究員だというあるお方は、●アジア・ゲートウェイ構想の農業分野を扱った記事で「農協は解体すべきだ」「農業をもうかるビジネスにしろ」とおっしゃっています。
  しかし、彼は私がコメントで中国の毒野菜を食わされるのは御免だ、安全性を確保しろと書いたら、「それは今後の研究課題です」とかおっしゃるわけです。あのねぇ、ここで言うのもなんですけどそういうのを最初に考えてくれないと困るんですけどね(笑)

  要するに、今の自民党というのは、国民が受ける害とか不利益というのは、そもそもあまり眼中にない人々だということです。
  漫画だアニメだ秋葉原だと言って太郎ちゃんを持てはやしている方々も、麻生氏も間違いなくその一人だということを、もうそろそろ気づいた方がいいんじゃないでしょうか。

  安倍さんは普段の委員会での質疑応答から、選挙演説の時まで「民主党より俺の方がまし」と、相手のマイナスだけをアピールする戦術を徹底(笑)した人ですが、今度は麻生さんが「俺が安倍よりマシなのはアルツハイマーの人でも分かる」と言い出すかもしれませんね。
  まあ、8月15日という似非保守の方々には厄介な日に敢えて外遊をなさっていたということは、火中の栗を拾わないつもりなのでしょう。そういうところは、やはり誰かさんより頭がいいなという気がします。

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