2007年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月
--.--.--(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2007.08.07(Tue)

国民新党、共産党、そして新風・・・それぞれの参院選(2) 

  ●前回の続きです。

  さて、維新政党新風にとっての参議院選挙はどうだったのでしょうか。

  一応、知らない方のために維新政党新風を紹介しておきましょう。党の自己紹介によると、『戦後体制(現行占領体制)打破を党是として、日本を日本たらしめる政治の実現をめざし、全国各地の老壮青各世代の熱情厚き有志が集って活動している政党』だということです。まあ、簡単に言ってしまえば、右翼政党だということです。
  しかし、既成政党のようなタブーがないため、各種声明において大胆な主張を繰り広げており(たとえば、「竹島は断固として奪還すべし」など)、メディアに取り上げられるような政党、とりわけ自民党の情けなさに愛想を尽かして新風を支持するようになるという方も多いようです。

  今回は、新風にとって4回目の参院選挑戦でした。「何としても1議席を」という機運が高まり、ネット上でも大いに盛り上がりを見せていました。
  そして、結果はというと、比例区において170,515票の得票に留まりました。前回が14万票ですから、まあ一応前進したと言えば前進したといえるでしょう。しかし、事前に「ネットから政治を動かす」と豪語していた支持者たちの盛り上がりように比べると、何か寂しいものを感じます。

  この結果を受けて、こう思われた支持者の方も多かったでしょう。

 「新風は真っ当な主張をして国家の誇りを取り戻そうと
  訴えているのに、世間はそれを理解しなかった」
  
 「マスコミが論点をずらし、国家主権の問題ではなく
  年金のような卑近な問題を焦点にしてしまったのは痛かった」

 「新風の主張は間違っていない。世論が歪んでいるのだ」


  この際なので、はっきりと申し上げておきます。あなた方のような方たち「ばかり」が新風を支持している限り、新風は1議席だって獲得できはしません。

  まあ、そんなに目くじらを立てずに、続きをお読み下さい。

  新風は真っ当な主張をしています。これは、私も評価しています。そういう政党だから、私は支持したいと思うのです。
  それに、新風にはグローバリストに対抗できるような国家観を持つ可能性があります。大企業や特定の団体に支持されていないからです。これも、私が投票を呼びかけた大きな要因です。

  しかし、それだけで勝てるほど選挙は甘くありません。

  何が行けなかったのか、簡単にまとめておきましょう。

(1)訴求力に欠けるどころか、マイナスの選挙公報

  東京選挙区の鈴木信行氏の選挙公報を、職場の休憩室で読んだ時がありました。

  今、手元にないのですが、その時にいの一番に飛び込んできた言葉が、

  「『美しい国』より『強い国』を!」

  「北朝鮮くらいアメリカに頼らずとも叩けなくてどうする!」


  という文字でした。

  新風を支持している私でさえ、正直首を傾げてしまいました。今、このキャッチフレーズを掲げて、本当に票が集まるのだろうか・・・?
  さらにショックだったのは、隣で覗いていた同僚が、後者のキャッチコピーを復唱して、失笑していたことです。笑った本人に勿論悪意はありませんが、その後「地獄の火の中に投げ込むべきである」などという意味不明のキャッチフレーズを書いている候補のところで、同様に笑い声を上げていました。同レベルに扱われているのです。

  私は、支持者の一人として、悔しい気分を味わいました。しかし、今考えてみると、彼の反応がむしろ普通なのです。

  2月の六カ国協議で、日朝国交正常化が既定路線として定められた(一応日本は拉致問題で踏みとどまっているという形にはなっている)途端、北朝鮮の問題は急に俎上に登らなくなりました。あの安倍内閣も、北朝鮮を使った「おおかみ少年」のような真似ばかりしている(証拠は●こちらのブログ)安倍内閣ですら、拉致問題を選挙戦でアピールしませんでした。
  要するに、もう北朝鮮の話は旬を過ぎたネタ(というより、アメリカも日本政府も触れて欲しくない問題)だったのです。それを、安倍首相の二番煎じのようにして蒸し返す・・・選挙民が注目するわけがありません。
  拉致問題はどうでもいいこと、などと言っているのではありません。それはそれとして解決すべきことです。しかし同時に、国民が必要としている何かを与えられる存在でなくてはならないのが政治家というものです。
  それを放置して、国家主権の問題「だけ」を唱えていても、一部のマニアしか寄りついてきません。悔しいですが、現実です。
  国民が戦争という現実と真剣に向き合うのは、「明白勝つ現在の危険」が生じた場合だけです。たとえば、本当に北朝鮮が、対馬なり佐渡になり攻撃を仕掛けてきたら、新風の主張が通る可能性もあるということです。
  ただ、そういう状況を自力で作り出す力が新風にあるわけがありません。あったとしても、安倍内閣に手柄を独り占めされておしまいでしょう。
  そういうキャッチコピーを掲げて選挙戦を戦っている限り、いつまで経っても裾野は広がっていかないということです。

(2)生活・経済関連の政策アピールの弱さ

  別に、民主党のように年金だけに特化して選挙戦を戦え、ということを言っているのではありません。いやしくも国民の下僕として働くのであったら、しかも、「保守」を自称するのだったら、国民の生活を守っていく道筋くらいは提示すべきだということです。
  いちおう新風も、「取り戻せ、国家の誇りと日本の暮らし」というキャッチフレーズを持っています。支持者の身びいきではかもしれませんが、響きもよく、爽やかな感じがして好感が持てるものだと思います。
  しかし、その後に続く「政策」が何もないのです。前出の鈴木候補の選挙公報など、「勤労者が報われるシンプルな経済システムを!」という言葉以外、経済や雇用や社会保障のことについて何も触れていません。
  こういうことを某所で発言したら、「ミニ政党が生活のことを謳っていても仕方がない。特化すべきだ」と、支持者の方に反論されました。
  彼の言い分は一見正しそうに見えますが、基本的に間違っています。なぜなら、その「特化」した政策が国政に全然反映していないからです。非常にきつい言い方かも知れませんが、北朝鮮だの核武装だの自主憲法だのといったアピール「ばかり」している政党を、国民が必要としていないというだけの話です。
  どうも、右寄りだとか保守を自称している人のブログやコメントうを見ていると、自分たちの主張を理解しない国民を、マスメディアに騙されている馬鹿な人たちだと見下しているような雰囲気が感じられて仕方がないのです。恥ずかしながら、このブログにもそのような思い上がった態度を採っていた時期があった気がします。現在の私のスタンスは、まあ、読者の方を信じるしかないですね(笑)。
  新風がそういう方たち「だけ」に支持されている限り、国政の舞台に上がることはできないでしょう。ネット右翼やネット保守などというのは、社会の中では少数派に過ぎないからです。
  この現実を受け入れるところから始めなければいけません。そうした上で、従来の「占領体制打破」に、もう少し多くの国民に受け入れられる政策を付け加えて行くべきです。
  私なら、たとえば、周辺諸国と喧嘩することを怖がる必要がない(中国や朝鮮から紐付きのエサをもらっていない)という、新風の最大の強みを活かして、こういう分野を開拓します。

中国外相、日本に対し中国食品の報道規制を要求
http://blog.zaq.ne.jp/tachikoma/article/909/

  こういうニュースを党のホームページで徹底的に取り上げ、

 「食の安全を守れずして、何が真の保守でしょうか?」

 「新風は、グローバリゼーションから日本の食卓を守ります!」

 「新風なら、検疫の人数を3倍に強化!危険な食物から日本を守ろう!」


  とかいう感じのセンセーショナルな主張をするのです。
  ここに、食糧自給率の向上を付け加えれば完璧です(この問題を共産党に主張されて、保守勢力は悔しくないのか!?)。

  日本の食の安全を守るために戦う保守政党・・・最高にカッコイイですね。農家や環境保護運動家だって、「こんな政党があったんだ?」と思うはずです。今の新風にまず投票しない、子供を持ったお母さんたちの票もいただきです。
  どうせ「特化」するなら、国民の利益に直結する分野で特化すればいいだけの話です。既成政党はどこも食品業界や輸入相手国(中国もそうだが、アメリカも忘れてはならない)に気兼ねして、この問題に手を付けられません。国民新党や女性党に取られる前に、早く先鞭を!!(笑)

  その上で、年金の仕組みなどについて、多少多党の真似っぽくても構いませんから、当たり障りのないことを言っておけば十分です。
  「新風っていう政党があるんだけど、もっと国産の食べ物を増やせるようにするって言ってるよ」という評判が広まり始めれば、50万票くらいは取れます。ここまでくれば、あと少しです。

  本当に勘違いしている方が多いので、ここではっきり言っておきます。
  新風のような右翼政党が唱える「自主憲法」「核武装」「憲法を改正して国軍を創設」といった主張について、提唱者も支持者も自己目的化してしまっていることに気づかなくてはいけません。
  「保守」という字の意味を考えてみて下さい。何かを「守る」という意味だと言うことはすぐにわかるはずです。しかし、核武装や憲法改正を声高に語る人々は、その意味を完全に忘れています。
  一番典型的な例は、安倍晋三内閣総理大臣という政治家です。「戦後レジームからの脱却」などというお題目を掲げて、保守を自称しているこの政治家は、いまだに何を守ろうとしているのかハッキリと明言しません。彼の支持者の支持理由も、「○○よりまし」「××にしたら中国に侵略される」とかいった消極的なものばかりで、彼の掲げる政策を推し進めると一体何が「保守」されるのか、積極的な理由を掲げている人がほとんどいません。
  それどころか、数字の上での経済成長や景気回復を強調しまくって、実際の国民生活が悪化していることから目を逸らそうとしてさえいます。保守なのに生活を保守してくれない、これでは困ります。
  まあ、それも仕方がないでしょう。彼や、彼の支持者には、何を守らなくてはいけないかという視点が根本的にずれているからです。政治家が守らなくてはならないのは、国民の生命や財産、さらにはそれを基盤とした生活であって、それ以上でもそれ以下でもありません。
  軍隊や核ミサイルというのは、そういうものを守るために存在するのです。軍隊や核兵器を持てば、自国内外の問題が全て解決するという単純な話ではありません。そんなものに特化して、支持する国民がたくさんいる国の方がよほど異常です。

  守るべき国民の生活をないがしろにした核武装・・・一体、北朝鮮とどこが違うというのですか?

  新風はそんな政党ではないはずです。だからこそ、「日本のくらし」を維持発展させるような生活関連の政策「も」打ち出さなくてはいけないのです。
  真正保守が、国民の生活を守らなくて一体誰が守るというのですか?

(3)党本体と、候補者の政策のズレ

  支持者として率直に感じたことです。具体的に言えば、●「極右評論」主宰者である、新風の広報委員・瀬戸弘幸候補者が演説やブログで訴えている政策(これを「新風の政策」として支持している人は多い)と、選挙公報や党のホームページで書いてあることとの間に、かなり大きなズレが生じているということです。
  たとえば、瀬戸さんは「パチンコを在日朝鮮人の手から取り上げるべきだ」とか、「創価学会の傀儡である公明党こそ政教分離だ」という素晴らしい主張をなさっています。しかし、新風のホームページや選挙公報の何処を見ても、それを同じ主張が見られないのです。
  確かに、瀬戸さんにそのような主張をさせていること自体、新風の意思表示だと考えることもできます。
  しかし、それでは自民党が「山崎拓」や「加藤紘一」の主張を党の主張として認めていることと、論理的には同じになってしまいます。誤解の内容に予め念を押しますが、「論理的」にです。
  そうなれば、ここは党として主張を一本化すべきです。瀬戸さんのおっしゃっていることは、我が国の国家意思形成過程を外国や宗教団体によって歪められている事態への警鐘であり、真の保守勢力を目指す新風の政策として相応しいものであり、現状に不満を持つ保守的な人々の率直な心情の代弁でもあります。
  これが、部分的であれ実現できなければ、次の選挙が来たとしても、党本体としては過去の選挙と同じような主張しかできず、結局保守を自称する人々に、自民党に逃げられてしまう結果になる可能性が高い、というのが私の率直な印象です。

  以上、熱烈な支持者の方には非常に耳障りなことを申し上げたかもしれませんが、新風に期待するゆえだとご了解いただければ幸いです。

  なぜあれだけ議席獲得の期待が高まったのにも関わらず、3万票の上積みだけで終わってしまったのか。そこを真摯に反省することなくして、新風の前進はありません。
  今後の、新風の発展を心より祈っております。がんばれ、新風!!  

★人気blogランキングへ←クリックして応援よろしくお願いします。

スポンサーサイト

テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済

EDIT  |  23:44 |  新党二十一世紀  | TB(2)  | CM(4) | Top↑
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。